どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3624

ファンタジー系ゲームのお陰で、何となく意味は分かる。辞書を発行しているオックスフォード大学出版局が、今年の言葉として「ゴブリン・モード」を選出した。日本語にすれば要するに自堕落である。前向きでも生産的でも意識高いでもなく、欲望の儘にだらけて過ごしている時に使うらしい。パンデミックが生活に織り込まれ新たな日常が定着しつつある事で、張り詰めていた気をようやく緩められたと云う面もあるだろう。またSNSでの繋がりが強くなった分、演出された自分と素の自分の差が明確に意識される様になり、「だらけるよ~」的な釈明をしないと落ち着かなくなったのかも知れない。だらけている方が本来の自分の筈なのだが、立場とか信用とかの為にはシャッキリした所を見せないと後々困るのも確かである。誰しもが本音と建前を使い分けており、ヨノナカは建前で回すのがしきたりではあるが、それに疲れた人が増えたのも選出要因なのかも知れないのである。

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