お上の率先垂範を是とするお国柄である。もう少し自分で判断してもいいんじゃないかなと思わなくもないが、何かあるとネットでボコられがちな昨今である。処世術としては仕方ない面も有る。加藤厚労相が記者会見の時に設置していたアクリル板を撤去した、と云うだけの話がニュースになってしまうのだから、上に立つ人も大変である。飛沫感染を防止する為のものだからそもそも不要だったんじゃないかなと改めて思うのだが、大臣もアクリル板を立てていると云うアピールが、パンデミック初期では重要だったのかも知れない。飲食店等で向き合って会食する時にはまだ活躍しそうだが、テレビ番組でアリバイ的に置いてあったものは、徐々に無くなっていくと思う。「国が明確な方針を示してくれないと困る」と明言する人が居た時には頭を抱えてしまったが、そうやって結果責任を上に放り投げて済ませている事柄は、少々心当たりが有るので他人の事は言えないのである。
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