どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3226

あの人は卒業していくけど、メソメソなんてしていられない。私も中学三年生になるんだから。私が小学生の頃、概ねそんな内容を森昌子氏が歌っていた。腹を括る年齢が干支一回り早いのであり、「昭和ってすごい時代だったんだねー」と令和生まれに生温かい目で見られる様になるかと思うとゾクゾクするのだが、価値観とは移ろい易いものである。盗んだバイクで走り出すのも若さ故の鬱屈と反逆とは受け取られず、盗まれた被害者の方に同情するそうである。ただしこちらは「親世代のやってた事はダサい」と云う世代間闘争の側面も有る(だから更にその上の世代の流行がリバイバルする)ので価値観の変遷と言い切るのは難しい。肩パット入りコンサバスーツでジュリ扇ヒラヒラさせて踊るのが一時期流行りそうになったが、恐らくこれも価値観とは関係ないと思う。ともあれ変化を受忍するか郷愁に耽溺するかは自由であるが、出来ればゾクゾクする方を選びたいのである。

コメントを投稿するにはgooブログのログインが必要です。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「時間の無駄」カテゴリーもっと見る