どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 2817

自分の信念が突き崩されるのは、何事であれ悲しいものである。便利さを競争力とするのがコンビニ、と云うのが私の信念だった。裏を返せば価格面ではスーパーやドラッグストアには対抗し得ない。プライベートブランドのPET飲料を購入する度にその確信は深まるばかりである。ましてやセブンのサバ缶が美味いなどと言われて、誰が素直に信じようか。正式名称は「セブンプレミアム国産さば水煮」で、価格は税込みで200円を切る。しかしスーパーに並んでいる同価格帯のサバ缶とは比べ物にならない(所詮はサバ缶の範囲で)逸品だった。OEM先の三洋食品と云うのがその筋のマニアに定評のある缶詰メーカで、そこの石巻工場で作られたサバ缶は別格との事である。真の旨味を引き出すには2年程熟成させるのが良いらしいので、備蓄食として買い溜めようかと思っている。崩れ落ちた信念の復旧作業を進めながら、便利なライフラインとしか見ていなかった不明を恥じるのである。

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