オーバースペックと過剰適応。自動車以外の輸出の柱を色々と模索中の様だが、日本製品はこの二言に尽きる。高い品質と低い故障率を評価はされているが、使わない機能が多く価格が高いから競合品に後れを取っているのも事実だろう。電子レンジでもテレビのリモコンでも、一回も押した事が無いボタンが有るに違いない。また新幹線もその性能は認められているが、あれは線路を敷いてその上に乗せたら終わり、と云う代物ではない。大規模なバックエンドシステムの構築が必要であり、電力の安定供給が見込める日本だから出来るのである。導入する区間によっては時速150kmで走る気動車の方が現実的な場合も有るだろう。そこにインフラまで含めて「日本化」をごり押しするのであるから、苦戦しても仕方ないと思う。自動車は積極的に「土着化」を進め、ニーズに見合った製品を作るから受け入れられているのであり、日本ブランドだから売れている訳では無いと思うのである。
