米国大統領も難儀である。連邦政府の契約業者にワクチン接種を義務付けるのは違憲であると訴えられた。原告がテキサス州なのが如何にも米国である。またミズーリ州を始めとする10州は、義務化は規制権限の侵害で不当として別途訴えを起こしており、フリーダムの本場は一味違うと感心している。打つ打たないは自己責任と云うのも一応筋は通っているし、無理強いすれば銃を撃ってくる恐れも有るので、舵取りが難しい所である。個人的には州内で打つ自由を制限しない限りは好きにさせれば良いと思うのだが、どんな決定を連邦政府が下しても共和党系知事は噛み付いてくる筈なので、司法に丸投げするのが存外賢明なのかも知れない。主義主張を掲げルールに則り殴り合うと云う思想は嫌いではないが、社会的負担が大きいのも事実である。それは自由のコストと言うべきものなのかも知れないが、談合慣れした身からすればカイゼンの余地が有る様にしか見えないのである。
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