ニホンゴムズカシネ。7月末までに完了と云う大号令の下、高齢者向けワクチン接種に各自治体がシャカリキである。その奮闘努力のお陰で埼玉県下63自治体の内62で完了見込みと云う赫々たる戦果となっているのであろうが、問題は「完了」の中身である。年齢的に対象となる人全員、と云うのはワクチン懐疑派の人も居るから事実上不可能である。接種希望者全員としても、実際どれだけの人が希望しているのか把握するのは難しい。だから「事前アンケートで7割が希望していたから、7割に接種したら完了」と云う空前絶後の大英断を下すさいたま市の様な所も出てくるのである。何の為にワクチンを接種するかと云う本来の趣旨を周知徹底させるのは骨の折れる仕事で、どうしても期日や数値で目標管理をしてしまいがちである。ゴールのイメージを共有するにはそれが一番分かり易いのは確かであるが、言葉の定義だけは解釈の余地を無くしておいた方が良さそうなのである。
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