どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 4045

こう言っては何だが、好奇心がくすぐられる。脳オルガノイドはヒトか。多能性幹細胞を誘導して造られた「脳っぽいもの」がそう呼ばれているらしい。特徴は脳と類似しているが、現時点ではそこに自発的な「意識」は存在しないと考えられている。それでも電極ぶっ刺して簡易な計算をさせたり電気刺激を与えて反応を測定したりと、色々ヤバいレベルにまで研究は進んでいる。いずれ高い情報処理能力を備えた脳オルガノイドが製造され、バイオコンピュータの中枢を担う様になるのかも知れないが、そいつが「ヒトって認めて」と要求してこないとも限らない。自然科学と医学の進歩でヒトとモノの境界は極めて曖昧になっており、ちょっとかわいいアバターを被せたら案外スンナリ受け入れられる可能性も有る(宗教的縛りの緩い日本だけかも知れないが)。高度な知性を備えた人造物をホモサピエンスから分化した新たな「種」として扱う日も遠くない様な気がするのである。

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