妥当な方針変更だろう。接触確認アプリCOCOAで通知を受け取った人は、PCR検査を無料で受けられる様にすると、厚労省が発表した。と言うより陽性者との接触が疑われる人を検査しないのなら、何で見つけようとするのか理解に苦しむ。通知を受けた人が一気に増えて検査体制が崩壊する事を危惧したのかも知れないが、それならアプリなんぞ使わずに知らない儘にしておいた方がマシだろう。そう云う意味では納期直前のシステムのバグに良く似ている。幸いな事に国民は極めて協力的で、1416万ダウンロードされているのに陽性者登録は360件に留まっている。検査体制が逼迫するどころか、通知が来たら自慢出来るレベルだろう。何より感染経路不明がこれだけ長期に亘って発生していると云う事は、行政の網では掬えない所で定着したと見做すのが妥当である。アプリを使って点と点を繋げていくのも大事だろうが、埼京線の利用者全数検査の様な面での捕捉も検討して欲しいのである。