「無敵の人」対策は、社会に繋がりの場を作る事である。以前その様な綺麗事を述べた。ではその具体的な場は何処か。拙宅か。誠に心苦しいのだが、経済的に無理である。そこは福祉行政が何とかしろ、と匙を国家にぶん投げても良いのだが、その為にどれ位税金使っていいのかと返されると答えに窮する。そもそも行政は申告主義なので、能動的な対処はまず望めない。「貴方は無敵の人なので、しでかす前にこのコミュニティに参加しなさい」と役所から通知が来たら、それはそれで危ない様な気がする。孤立・疎外に対する一律の解決策は存在せず、個別の事情に合わせその人にとっての「繋がり」とは何かを、ウンウン悩まなくてはならないのだろう。不満分子を私達の近くから隔離して欲しいと云うのが偽らざる心情ではあるが、戦前のアカ狩り同様余り意味はあるまい。何よりこれからの時代、誰しもが「無敵の高齢者」になり得るであろう事は、肌で感じているのである。