MY LIFE AS A DOG

ワイングラスの向こうに人生が見える

ビクトル・エリセ

2009年11月10日 00時32分57秒 | 映画
昨日は、早稲田松竹でエリセの2本立てを見た。

2本とは、いうまでもなく「ミツバチのささやき」と「エル・スール」のことである。

早稲田松竹

あらためて、エリセの天才ぶりを堪能する。

エリセの映画は、シーンの一つ一つが静謐で慎ましやかでありながら、圧倒的なパワーに満ちていて、観る者に終始身震いするような感動を与えてくれる。

それにしても、あの画面に漲っている緊張感と言ったら・・。

なぜ、あんな映画が撮れてしまうのだろうか?まさに神がかり的としか言いようがない。その点、作為の跡が透けて見えてしまうソクーロフの映画とは一味も二味も違っていると思う。

エリセのこの2本こそ、真の映画と呼ぶにふさわしい。
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4 コメント

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Unknown (Maiget)
2009-11-10 18:56:51
映画館のスクリーンで観たんですね。いいなぁ。
広島も今年上映されたのですが、残念ながら観れませんでした。
マルメロから15年以上たっているような気がしますが、長編新作はいつなんでしょう??
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Maigretさん (kazu-n)
2009-11-10 23:57:21
エリセの新作。
果たして見られる時がくるんでしょうか。

ちなみに、先週渋谷で見た是枝裕和監督の「空気人形」という映画のなかにいやーなシーンがありましてねー。

主人公の「空気人形」が小さなレンタルビデオ屋でバイトしてるんですが、そこに、いかにも映画オタクみたいな大学生がやってきて「マルメロのVHSってあります?なければアンゲロプロスのものでもいいんですけど」って訊くんです。
すると、店の奥にいた店長が駆け寄ってきて
「あのねー、そういうのが借りたい人は、ウチじゃなくて駅前のTSUTAYAにでも行きなさいよー」って追い返しちゃうんです。

エリセ好きとかアンゲロプロス好きって、ゴダール好きと同様、世間一般では変人扱いなのでしょうかねー。

あれは、なんか、いやなシーンでしたねー(笑)
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ええっ! (Maiget)
2009-11-11 18:27:37
なんか、それはヒドイですね。
映画を観ていないのでニュアンスが判らないけど、(笑)からすると結構自虐的?ですか?「みつばち」といわずに「マルメロ」だしてくるあたり(笑)。TSUTAYAにあるのだろうか?
是枝監督って、「誰も知らない」の人ですよね。例のフジテレビの「ホウシャオシェンとエドワードヤン」のドキュメンタリーの監督もしていたはず。
まあ、たしかに変人ちゃあぁ、変人だかもねぇ・・・少なくとも世間的には(苦笑)
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Unknown (kazu-n)
2009-11-13 11:19:14
>是枝監督って、「誰も知らない」の人ですよね

そうですよ。

>例のフジテレビの「ホウシャオシェンとエドワードヤン」のドキュメンタリーの監督もしていたはず。

えっ、そんなドキュメンタリーありましたっけ?
あれー、ぜんぜん記憶にないですねー。
ちなみに、録画とか持ってるんですか?持ってたら見せてほしいです。
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