日曜日は稲刈り。今年携わっている3ヶ所のたんぼのうち、これで2ヶ所の稲刈りが完了した。
天気が心配だったが、30度超えの晴天。稲刈りは葉で皮膚がすれないように長袖での作業になる。9月の伊豆の田んぼにくらべたら楽なものだが、日差しのきつさにはまいった。
秋だというのに、蚊にも数ヶ所刺される。ま、彼女らも子孫を残すために必死だ。
刈った稲をワラでしばるのは大人の担当。子どものころに祖母がやっていたのを覚えているが、その何倍も時間がかかる。
ワラを巻いた稲束を空中で回転させ、キュッとワラの端を押し込んで一丁あがりという祖母の手際は、リズミカルにさえ感じられたものだった。
今回、経験のあるご老人に教えてもらったが、素手でないとしっかり結べないのだという。実際の作業はのべ1時間足らずだったと思うが、指が痛くなった。これを昔の人は一日中やっていたわけですよ。
学生時代、僕の握力は55kgを超えていたが、指は祖母の方がずっと太かった。機械化される前の畑や田んぼの仕事のきつさというのは、ちょっと想像もできませんね。
←ハサ掛けのための竹。現在は機械による乾燥がほとんどだが、やはり自然乾燥の方が味はよいという。
乾かしている間にも葉や茎の養分が籾に送られるというのは初めて知った。
水が長期間たまっていた水田だけに、昨今気になるのが放射線の値。
事前にスタッフが計測したところ、非検出、または自然放射線の想定される程度だったという。
後日の脱穀の作業後、収穫したものはありがたく持ち帰るとしよう。
高橋伸和/旅行、車、アウトドア、情報、ビジネスなど、主に男性向けコンテンツを担当。
バイク誌、旅行ガイドブックの編プロ勤務を経て、フリーの編集・カメラマンとして活動中。
とくに横浜、鎌倉の知識と写真のストックには自信があります。
別館「メディアクルーの仕事」
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