濃茶の各服点 ＆ 紫陽花の季節

『茶道における濃茶は一碗の茶を
飲み回すことが規定であり
親しみを増す意味で大切なこと

時勢の進化に伴い衛生思想が著しく
発達して宴会の杯の交換さえ問題にされる
時代である

いくら厳粛な基調の下に行われる
お茶にしても
連客のなかには老人もあれば
病人もある　また常にあっては
ならぬことだが
保険上からみても最も危険性の伴う人と
同席した場合　言わずかたらず気が臆して
同一碗で飲み回すことなどの
躊躇せられることもある』

淡々斎書「風興集」（淡交社）

円能斎がこうした考えから考案された
各服点
濃茶の飲みまわしは今できないことである
これからの茶席では
何とも味のない各服点になってしまうのだろうか



柏葉アジサイがきれいに咲いた







普通の？紫陽花も咲きだした



山紫陽花　今年は赤い