雪と霧氷の丹沢歩き

２０１０年２月１４日に、丹沢の塔ノ岳に登ってきました。



観音さまもむひょ～＠山頂
稜線は霧氷の花が満開でした。

【日程】 ２０１０年２月１４日（日）　曇り時々晴れ 【山行形態】 日帰り・２人（￥乃助、わたし） 【行程】 大倉Ｐ（１０：１０）→ 見晴茶屋（１０：４２）→ 駒止茶屋(１１：０９)→ 堀山の家（１１：２６）→ 花立山荘(１１：５９)→ 塔ノ岳（１２：３６/１２：５０）→ 花立山荘(１３：１６/１３：４３)→ 大倉P（１５：１５） （行動時間：　５時間５分） 【アプローチ】 マイカー

ある日、めずらしく・・・、いや初めて、￥さんが「丹沢に行きたい」と言いだした。
もちろん、わたしは両手をあげて同意したわけだけど、そんな甘い話があるわけはなく・・・
さてさてどのルートを歩こうか、なんて思案する余地もなく、行き先は丹沢・大倉尾根。
５月に大倉尾根で開催される丹沢ボッカ駅伝にむけて、
空身で試走したいということだそうで・・・（つまり、わたしはかばん持ちってわけ）。
※えっと、￥さんは昨年からこの大会に参加してまして、詳しくはふうろさんのレポにて。

わたしとしては、￥さんがいるなら、ひとりじゃ不安なルートを歩いてみたかったのになぁ
という気持ちもなくはなかったけれど、まっ、わたしは丹沢に行けるだけでHappyであり、
結局のところしっぽをブンブンふって、￥さんについていったわけである。

しかしながら、前日の神奈川県西部は地上の天気予報ですら「雪」。
わたしは￥さんに、登山道は試走なんてできる状況でないんでないの～と言ってみたが、
試走したいところは、大倉から見晴茶屋までだからそんなに積もってへんやろと￥さんは楽観視。
ということで、雪に備えた装備だけは準備してもらい、とりあえず登山口に向かう。

寝坊したうえに、高速道路の事故渋滞にまきこまれ、大倉尾根についたのが１０時前。
都内では太陽すら出ていたので、雪もだいぶ溶けているかなと思ったのだけれども・・・・



大倉にてご覧のとおりの景色でして、登山道の雪は少なくとも、
運動靴がドロドロになることは目にみえており、試走は延期、フツーに歩いて登ることになる。



この景色に、がっかりモードの￥さんとは対照的に、わたしの目はキラキラしてたはず。
冬の丹沢は歩いたことがあったけれど、雪がついているときに歩くのは今回が初めてですもん。



見たことのない丹沢の景色に胸は躍らないわけはない。

そんなんで、キョロキョロ写真を撮りながら歩いていたら、前方を歩いていた￥さんの姿が見えなくなる。
丹沢ボッカ駅伝のゴールである花立山荘までは、
歩いたらどのくらいのタイムになるのかを￥さんが計測していたので、のんびりペースとはいかず、
景色にうっとり見とれていたりすると、あっというまにおいて行かれた。

さすがにポイントで待っててくれるだろうと、
駅伝１区の終点となる見晴茶屋に到着するも、￥さんの姿はない。
おかしいなぁとしばらく待っていたら、５分くらいして￥さんの姿があらわれた。
￥さんはどうやらパノラマコースをすすんでいたよう。
（実際の大会で、パノラマコースを進むようです）

その後も、２区の終点である「駒止茶屋」、３区の終点である「堀山の家」と
ポイントごとに￥さんがわたしを待っててはくれたけど、
本気をだしている￥さんに同じペースでついていくことはできなかった。
（てか、いつも本気だしてくれって感じ）



春になると、山桜のトンネルになるところは霧氷の花のトンネルに。
雪景色だけでなく、霧氷が見られるなんて思ってなかったので、わたしのテンションはさらにアップ！
せっかくこんないい景色なんで、まっ、わたしはわたしのペースで歩かせてもらう。

そして、花立山荘に到着。￥さんに追いつき、ほっと一息つていると、
２人組の男性に「まゆ太さんですよね？」と声をかけられる。
このブログを見て下さってる方だそうで、￥さんの帽子の色でそうじゃないかと思い声をかけてくださった。
しげぞうさんやサイテイメンバーのブログもご覧になられているとのことで、
みなさんによろしくと言われましたよん（＾＾）

さて、￥さんのこの日の目的は達成されたので、ここからはのんびり山歩き。
そして、ここからわたしのテンションはますますアップする。



だって、稜線の森は、霧氷の花が満開！鍋割山の山肌もこのとおり！



霧氷の花が咲いた森のトンネルはとってもメルヘン。



そのうち青空が見えてきて・・・



太陽の光をあびて、キラキラ七色に輝く霧氷たち。



ガラス細工のようだった。



いやぁ、タマリマヘン。



目指す塔ノ岳の森もまっしろ。



樹氷はわかるけど、霧氷もこんなにコンモリ成長するんですね。
丹沢の環境ならでは、な気がしますが。どうなんでしょう。



いつも大勢の人でにぎわう塔の山頂もこの日は人もまばら。
といっても、雪の山にしては人多いけど（＾＾；



表尾根も



丹沢主脈はもちろん、西丹沢方面もユーシンもまっしろ。
いやぁ、新鮮な景色ですよって。わたしの胸はドキドキしっぱなしだった。

　

山頂写真を撮ったり、おなじみの牡鹿さんと遊んだりしてたら、
さすがに寒くなってきたので、下ることにする。



復路も霧氷のトンネルを堪能して



　

花立山荘でちょっと寄り道してから、大倉へと戻った。
雪が溶けてドロドロかな～と思ってた登山道は、気温があがらなかったせいか、
それほど雪が溶けてなくって、下りも見晴茶屋の先くらいまでほんのり雪景色を楽しむことができた。


雪の丹沢・・というほど、雪は積もってなかったですが、霧氷の花が咲く森に大満足。
丹沢の素晴しさをまた知ってしまったぞ、
帰りの車の中でもニヤニヤがとまらないわたしなのでした。