体性感覚を大別すると、1)皮膚感覚と2)深部感覚に分けられる。
深部感覚は、位置感覚、動き感覚、力と重さ感覚として感じられる。
例えば、皮膚感覚として、人の手指のひら(腹)側には、機械的受容を受け持つ有髄神経が、1万7000本あり、さらにそれぞれ1本ずつには4~17個の受容器がついている。
ところで、体性感覚野は、前頭葉と頭頂葉の間にある中心溝の後方、中心後回にある。
一次体性感覚野はブロードマンの3野、1野、2野からなる。
その内3野は更に、3a野と3b野に分けられる。
3a野へは深部感覚が入力し、3b野へは触圧覚が主に入力する。
皮質ニューロンと受容器は点対点の対応ではなく複雑な対応関係にある。体性感覚野でも高次の情報処理が行われている。
故に、体性感覚野は、場所によっては皮質ニューロンと受容器は点対点の対応ではない。従って、単純な体部位再現図が描けない。さらにコラム構造がない。
右図=借用from「運動野と体性感覚野」
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