東京早稲田 リーガロイヤルホテル東京でアフタヌーンティー・ウェディングについて考える
結婚式が出来るレストラン、今回は、東京早稲田にあるリーガロイヤルホテル東京におじゃましました。
http://www.rihga.co.jp/tokyo/index.html
昨年は、この企画をほとんどやらなかったので、久しぶりにアフタヌーンティーをしようということになり、写真で見て一目惚れしたリーガロイヤルホテル東京のガーデンラウンジに行こうとなりました。
着いたのは、13時前
ところが、アフタヌーンティーは14時から
ということで、その間、神田川の桜を見たり、椿山荘のお庭を散策したりで、前回の椿山荘の記事が出来たわけですが、
人生初の本格的アフタヌーンティーは、数年前の椿山荘の『ル・ジャルダン』でした。
あまりの非日常感にテンション上がったことを思い出します・
というわけで、今回も楽しみです。
まず運ばれてきたのは、ポット入りの紅茶と、スコーンとジャム
紅茶もスコーンもジャムも、とても美味しいです。
その後、お待ちかねのタワー(スタンド)が到着。
やはり、これ見るとテンション上がります。
なんででしょうね?
非日常的だから??
ハレの日のものなんですよね。
外は大隈庭園。光が降り注ぎ、あまりにも居心地良くて、寝てしまいそうです。
では、なぜこのような優雅なお茶が生まれたのか。
筆者は、その背景を調べてみました。
すると、オドロクべきことに、このアフタヌーンティーの大元は、日本の茶道にあったのです。
どういうこと?
室町時代に来日した外国人たちが、日本でお茶のもてなしを受けた。
茶室や花活けや菓子を含めた『ティーセレモニー』です。
それに感動した外国人達が、このお茶を欧州に持ち帰った。
同時に陶器や磁器も持ち帰った。
それが、当時の王室や上流階級の間で爆発的に流行り、(当時、欧州では磁器を焼く技術が無かったそうです)予算を使い込んでしまい、破綻しそうになった王室が地元の職人に作らせたのが、現在世界的な名声を獲得しているマイセンの磁器なんだそうです。
これらの磁器の多くに金色が用いられているのも、日本の金箔の技術からインスパイアされたものだと思います。
そういえば、筆者も欧州で焼き物をよく見るのですが、日本の焼き物にきわめて近いです。
特に、ドイツの博物館でやっていた陶芸の展覧会見た時にはびっくりしました。
日本の作家の展覧会をやっているとばかり思っていたら、それがドイツ人の手によるものだったからです。
このように、同じ根っこから派生した文化が、およそ400年の時を経て、それぞれ独自のカタチになっていったそうです。
イギリスでも、最初のティー(イギリスでは、最初、お茶を飲む習慣が無かった=お茶は暖かい地方の産物なのでイギリスでは生産出来ません)から、日本から輸入した緑茶を飲んでいたそう。
お茶は栄養価も高く健康にも良かったので重宝されました。
でも、それが、向こうの硬質な水と相性が悪かったので、発酵させた紅茶に改良されるようになっていったようです。
アフタヌーンティーも、元々イギリス王室から派生しているようですが、イギリスの文化に合わせて様々改良された結果、現在のスタイルが出来たのだとか。
この話には、光と影がありまして、光の方は、日本や中国、朝鮮から欧州へお茶や陶磁器、絹などが輸出され、それが改良されて素晴らしい文化を育んだことです。
同時に、日本にも砂糖がもたらされ、和菓子や洋菓子の原型が作られていきます。
私達が現在、このような美味しいお菓子を食べることが出来るのは、この時代の交易があったからでしょう。
しかし、逆に、影の部分もありまして、それは、この交易において、東アジアからお茶や陶器、シルクなどを買い付ける代金として、砂糖の他、武器が使われた。
その結果として、戦争が起きたというところもあります(最新鋭の武器を輸入出来たところが天下統一)
東アジアのように、欧州に富をもたらす技術や文化を持っていなかった地域は、スパイスや作物のモノカルチャー化され植民地になっていきました。
その後、清(中国)との貿易赤字に悩んだイギリスは、インドでアヘンを栽培して清(中国)で販売し、中国人をヤク中にして乗っ取ろうとします(アヘン戦争)
それらがこじれた結果として、日清・日露・第一次世界大戦・第二次世界大戦・冷戦へと時代は動いていくのです。
しかしながら時代は進み、地政学と称して大陸諸国と周辺諸国の対立を煽っていたはずのイギリスは、先日、中国が推進するアジアインフラ銀行(AIIB)への投資を発表。
数百年の歴史を経て、イギリスは、中国が30%の決定権を握るアジアのインフラ開発にGOサインを出しました。
その結果として、世界は大きく動き出しました。
それはまだ始まったばかりの試みですが、現在問われているのは、かつてのような植民地主義ではない、双方に利益が生じるような仕組みを作れるかどうかです。
そして、それは不幸な歴史を乗り越えて、戦争を起こさず、互いの幸福を生み出していけるのか?という問いでもあります。
そう考えた時に、私達がコンテンポラリー(現代的な)アフタヌーンティーを作る時に、どのようなアフタヌーンティーを用意するだろうと思いました。
話が世界情勢までいってしまいましたが。。
こちらのアフタヌーンティーの話に戻しますと、正直、一人で一つのアフタヌーンティーセットは多すぎで、二人で一つのアフタヌーンティーセットが適量かなと思いました。
美味しかったですが、あと一ヶ月はお菓子いらないと思うほどの満腹感が。。
とはいえ、食べるんですけどね。お菓子。。
ただ、アフタヌーンティーセットは、12時から提供されるべきでしょう。
ランチ食べてから、このアフタヌーンティーセットを食べたら、完全に食べ過ぎです。
ランチ食べてなくて、この満腹感ですから。
現代において、アフタヌーンティーが現実的に生き残るためには、ランチ兼アフタヌーンティーになる必要があると思います。
いつもアフタヌーンティーが満員な椿山荘は、当然のことながら、12時からアフタヌーンティーをやっていますよ。
リーガロイヤルホテル東京は、天井も高くて素敵なホテルです。
椿山荘に比べると圧倒的に空いてますし、完全な穴場です。
利用者には嬉しいですが、あともうちょっと細部を詰めると、もっと素晴らしいホテルになるのにな、と思うところはありました。
椿山荘のアフタヌーンティーが常に満員なのは、それだけ満足感が高いからですね。
隙の無いサービスというか。
こちらは、空間も借景も負けてない部分もありますが、隙もあります。
そこの部分が現在の差になっているのかなと。
料理やお茶の美味しさは五分だと思いますので、頑張って欲しいですね。
細部を詰めると、東京ナンバーワンのアフタヌーンティースポットになることも不可能では無さそうです^ ^
かつての日本的な『茶会』
イギリス的なアフタヌーンティーがありました。
どちらも、お茶としては、とても素晴らしいものです。
そして、それらやお茶の歴史を学んだ現在の私達は、もっとヘルシーで美味しくて、戦争も奴隷労働も植民地主義をもたらさないアフタヌーンティーをきっと作る事が出来るし、それを模索していきたいと思いました。
そんなアフタヌーンティーを結婚式に応用するのも筆者のオススメです。
料理でこれだけの事をやると、もの凄い費用がかかりますが、アフタヌーンティーのスタイルなら、もっと節約しつつテンション上がる仕組みが出来ると思います。
リーガロイヤルホテル東京のウェディングサイト
http://www.rihga.co.jp/tokyo/bridal/
リーガロイヤルホテル東京
〒169-8613
東京都新宿区戸塚町1-104-19
TEL:(03)5285-1121 (代)
FAX:(03)5285-4321
●地下鉄東西線「早稲田」駅 3a出口 徒歩7分
●地下鉄有楽町線「江戸川橋」駅 1b出口 徒歩10分
●都電荒川線「早稲田」駅 徒歩3分
ホテルから「高田馬場」駅で無料シャトルバスを運行
詳しくは、こちら
http://www.rihga.co.jp/tokyo/access/index.html
May&Juneのウェディングドレスは、オーダーメイドで、お客様の話をお聞きして相談し、デザイン画を描くところからスタートします。
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