夏の始まりに吹く風は、
少し潤いがあるようだ。
今までよりも気温が高く感じる。
家を出る前に浴びたシャワーでぬれた私の髪は
いつもより乾きが遅く感じる、
そんな気候だった。
楽しみにしていた食事は遅めの時間に始まった。
彼女はすでに店の中で待っていてくれた。
店に入ると一番奥の席に彼女はいた。
彼女の顔を見たとき、いつもしていない化粧をしている事に気づいた。
でも、私は少し照れてしまい、
「あ、いた!」
なんて言葉が出る始末。
彼女が席にいることぐらい直前にメールがあったので百も承知だったのだけれど。
でも、あまり上手とはいえない彼女の化粧は、今日は見違えるように良かった。
頑張ったんだな、と気づいたときは嬉しかった。
この店はしゃぶしゃぶの美味しい店で有名で、
もちろん、黒毛和牛のしゃぶしゃぶを注文した。
本当はそこらへんの居酒屋とかでも十分なのだけれど、
私は、そんなことはしたくなかった。
やっぱり、私がもちろん調理したわけではなかったけれど、
「美味しい」と一言いってほしかったから。
肉は柔らかかった。鍋に肉を入れるときでさえ、箸で肉がちぎれた。
しゃぶしゃぶを頼んだのも理由があって、私も彼女も共に減量中なのだ。
だから、熱湯で余計な脂を落として、さらに種類の多い野菜を食べられるしゃぶしゃぶを選んだのである。
しかし、あっという間に時間がすぎた。終電時間がせまっていたからだ。
私は明日も休みだが、彼女は明日も仕事があった。
もっと一緒にいたかったのだけれど、彼女にキツイ思いはさせられない。
もちろん、終電の心配は私だけで、今いる店は彼女の家から歩いて15分たらずの場所なので、もし、午前になっても、彼女だけは家に帰ることができるのだ。
でも、今回は本当に時間が短かった。彼女の退勤時間に合わせたのもあるけど、
それでも、もっと長くいたかった。
「次は休みを合わせよう。そうすれば朝までできるじゃん」
そういってくれたのが救いだった。
ま、私がさんざん駄々こねたのもあるけどね(笑)。
私がギリギリの最終電車にのるとき、彼女は改札まで見送ってくれた。
できれば、一緒に携帯で写真を撮りたかったのだけれど、
笑顔でかわされた。
駅まであるいている途中でも、何回も私の右手と彼女の左手がぶつかった。
彼女は私をどう思っているのだろう・・・・・
そう思う私は、
おそらく、いや、間違いなく・・・・・・・。
家にかえりついた時、独りのさみしさがまた戻ってきた。
そこへ彼女からメールが届いた。
「今日は短い間だったけど楽しかったよ。また食べようね、おやすみ」
何回も読み返した。
うん。今日は、やっぱりいい日だったんだ。
すこし、強く、携帯を閉じた。
少し潤いがあるようだ。
今までよりも気温が高く感じる。
家を出る前に浴びたシャワーでぬれた私の髪は
いつもより乾きが遅く感じる、
そんな気候だった。
楽しみにしていた食事は遅めの時間に始まった。
彼女はすでに店の中で待っていてくれた。
店に入ると一番奥の席に彼女はいた。
彼女の顔を見たとき、いつもしていない化粧をしている事に気づいた。
でも、私は少し照れてしまい、
「あ、いた!」
なんて言葉が出る始末。
彼女が席にいることぐらい直前にメールがあったので百も承知だったのだけれど。
でも、あまり上手とはいえない彼女の化粧は、今日は見違えるように良かった。
頑張ったんだな、と気づいたときは嬉しかった。
この店はしゃぶしゃぶの美味しい店で有名で、
もちろん、黒毛和牛のしゃぶしゃぶを注文した。
本当はそこらへんの居酒屋とかでも十分なのだけれど、
私は、そんなことはしたくなかった。
やっぱり、私がもちろん調理したわけではなかったけれど、
「美味しい」と一言いってほしかったから。
肉は柔らかかった。鍋に肉を入れるときでさえ、箸で肉がちぎれた。
しゃぶしゃぶを頼んだのも理由があって、私も彼女も共に減量中なのだ。
だから、熱湯で余計な脂を落として、さらに種類の多い野菜を食べられるしゃぶしゃぶを選んだのである。
しかし、あっという間に時間がすぎた。終電時間がせまっていたからだ。
私は明日も休みだが、彼女は明日も仕事があった。
もっと一緒にいたかったのだけれど、彼女にキツイ思いはさせられない。
もちろん、終電の心配は私だけで、今いる店は彼女の家から歩いて15分たらずの場所なので、もし、午前になっても、彼女だけは家に帰ることができるのだ。
でも、今回は本当に時間が短かった。彼女の退勤時間に合わせたのもあるけど、
それでも、もっと長くいたかった。
「次は休みを合わせよう。そうすれば朝までできるじゃん」
そういってくれたのが救いだった。
ま、私がさんざん駄々こねたのもあるけどね(笑)。
私がギリギリの最終電車にのるとき、彼女は改札まで見送ってくれた。
できれば、一緒に携帯で写真を撮りたかったのだけれど、
笑顔でかわされた。
駅まであるいている途中でも、何回も私の右手と彼女の左手がぶつかった。
彼女は私をどう思っているのだろう・・・・・
そう思う私は、
おそらく、いや、間違いなく・・・・・・・。
家にかえりついた時、独りのさみしさがまた戻ってきた。
そこへ彼女からメールが届いた。
「今日は短い間だったけど楽しかったよ。また食べようね、おやすみ」
何回も読み返した。
うん。今日は、やっぱりいい日だったんだ。
すこし、強く、携帯を閉じた。