
モントーヤがとうとうF1から離れてNASCERへ電撃参戦する事が決まった。
フランスGPからはペドロ・デ・ラ・ロサが参戦する。
NASCARはジャック・ビルニューブやミカ・ハッキネン参戦の噂も挙がっている。
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私も驚いた。このニュースは。
ま、確かに、モントーヤらしいレースはウイリアムズ時代だけで、
マクラーレンに移籍してからは、影をひそめていたのかもしれない。
私は、モントーヤというドライバーは
古くはジル・ビルニューブやジャン・アレジ、片山右京といった、
「気合」でコーナーを曲がっていくドライバーだと勝手に思っている。
昔、右京が言っていた。
「気合で曲がるよりも、力を抜いて曲がった方がタイムが良かった」と。
今のF1マシンは過去の事件の教訓で、タイヤに溝が入り、マシンも総合力がまさってないと勝てない時代になっている。
コースで抜くよりも、戦術で勝利する事が多くなっている。
モントーヤは現在のF1が嫌だとはっきり言っていた。
気合では決して速くならない今のF1に嫌気がさしたのだろう。
次のフランスGPだって、もし、快晴であれば、非常につまらないレースになるはずだ。
確かにF1は世界最高峰の自動車レースである。
しかし、世界最高峰のレースが絶対に面白いかというとそうではない。
特に、日本人の多くはF1を初めに見たために、下位カテゴリーに興味がない。
面白いドライバーが少ない今、その1人がF1を去ってゆく。
確かに、F1ドライバーは優秀で真面目なドライバーがスポンサーにとっても良いかもしれない。
しかし、最大のスポンサーである、観客や視聴者をおざなりにしてはいないか?
もう、15年以上も前になったが、セナとプロストの確執はチームにとっては悪しき出来事ではあったが、観るものにとっては、最高だった。
F1は単に速い車を走らせるだけの実験場ではない。
それを絶妙なコントロールでマシンを操るドライバーの心理状況が垣間見えてこそ、面白みを増すはずである。
F1。
これから、どこへ行こうとしているのだ?