はふはふはふはふ

さて三連休初日のィ夜明け　颱風が近づいて来ていて　時折風がキツく吹くミナトマチKOBE　

日を追うごとに　天候も悪くなりそうなので　こりゃドコへもいけそうにないな　って事で　妻とチョージョが出撃した家で　ジージョと『おさるのジョージ』を観覧して　ジージョ妃がブレックファストをご所望　カレーな氣分とのこと

水泳教室まで時間があったので　一緒に自転車に乗って図書館に行った　中上健次の文学全集を借りたかったが　生憎貸し出し中で　スペイン巡礼の旅の本を借りてくる　どうせ颱風で封じ込まれるんだから　ボンヤリ読むには　良かろう

板宿商店街へ　先日からBlogで書いたことで　訪問者数も1000萬人とうなぎ上りさせている　商店街入ってスグの肉のキヨヤへ　『おばちゃーん　コロッケくださーい　それからハムカツ』　カタパルトには(陳列ケースですね)　衣の付いた揚げ物が　出撃を今か今かと待ち構えている

『すぐ揚げるわねー』　ボクたちはしばし無言で　ラードの海にダイブした揚げ物からほとばしるアブラを眺める　ジージョは三日月形のハムカツを見て　『うわーミカンみたいー』『泳いでるねー』と　3歳児らしい　今しか言う事のない至宝の言霊をボクに投げかけてくれる

ボクは目を細め相槌を打つ　やがてプラッチック容器に油紙を敷いた処へ　揚げ物がランディング　『はいおまちどお』とおばちゃんがジージョに手渡してくれる　ショワショワ昭和の商店街では　別に何の氣負いもなく繰り広げられていたこんな光景も　令和の今となっては博物館級　それにしてもNYのMOMAにでも展示したくなるような陳列ケースである

古い物や商店街が何でも良いというわけではなく　そりゃ地域の人たちにとっても　何でも新鮮で安くて一つの処ですべて事足りるイオンモールみたいなのがある方が　利便性と言うにはシャイコーだし　そんな施設がたくさんあれば地価も上がって新しい人の流れもできる　風通しの良い街ができあがるというステレオタイプの話がある

そしてボクはそんな風に繁栄する街を『違うやろ』とは言えない　ただ自分は幼い頃からこんな感覚質の中で育ってきたから　残っていてほしいナと思う　そして店の人たちとのやり取りやふれあいを子どもたちに伝えたいナと思う　

そこには無人レジで無機質に処理される食材とは対極の何かがあるのだから　食べ方が分からなければ店の人が調理法を教えてくれるのだから　

そう言えばいつの頃からかスーパーの出入り口に食材の調理法の書かれたカードを目にするようになったが　こういうデヴァイスがまた一つ店とのコミュニケーションをなくしていく事にもなる　『コッチはレジ打ちでいっぱいいっぱいなんだから余計な質問しないでよね』という処なんだろう　筍の湯がき方を聞いても『パックの水煮がございますのでソチラをお買い求め下さい』なんだろう　ィ役割りが細分化された難しい世の中である

本通りでチュウハイを買って　本当は座っちゃいけないけど誰も注意しないので勝手にスタンドにさせてもらっている道端の台に　ジージョ妃のお腰をかけ　往来を眺めながらアツアツの揚げ物をほおばる　油紙をちぎって姫様のコロッケを包んで持たせてやる　『はふはふはふはふ』

熱すぎて食べられない揚げ物をなんとか完食して　水泳教室へ　ィ夕方尼崎のDEE垃までドライヴ　半年点検とリコールの部品交換をしてもらった

本日のうた：クレイジーケンバンド　『GT』(Gran Turismo)