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まちとも こころのおもむくままに

悩みながら支援継続

NPO法人“T”の臨時の職員会議がありました。
コロナの非常事態宣言に基づき、障害者支援の通所型事業所における対応を求める通知が発せられて、それについて相談するための会議です。
通知の趣旨は、利用者が自宅等で対応できる時は通所を控えて事業所のサービス提供を縮小するように求めたものです。

職員それぞれから意見を出してもらい、法人としての対応を決めました。
意見は様々でした。
利用者に休んでもらい閉所としたらどうか、通所時のバスが混み合わない時間帯にするため開始時間を遅らせたらどうか、事業所内が混み合わないように隔日に半数ずつの利用にしたらどうか、昼食時間に休憩室が混み合うので昼食を2組に分けて休憩室を利用するようにしたらどうか等々。

理事長としては、利用者が事業所に求めているものには居場所としての役割があること、事業所の役割として利用者の生活リズムを崩さないように支援することなどがあり、必要な人が日々通えるようにすること、感染予防の視点からは開所時間を遅らせて混雑したバスを避けて通えるようにすることなどを意見として伝えました。

結論として、時間を短縮して開所を継続し、作業の場や休憩室が混み合わないための工夫をしていくことにしました。
利用者に通所を控えることは求めませんが、通所を控えることを希望する人には在宅支援を行うこととしました。

市内の他の事業所の対応を見て際立った特徴があることがわかりました。
当法人のように精神障害の人たちを支援する事業所として設立して事業を継続してきたところは、すべて開所して工夫しながら支援を継続していくという道を選択しました。
知的障害の人たちを支援する事業所として設立し事業を継続してきたところ、あるいは最近事業を立ち上げたところは、多くが閉所して希望者のみ通所できるようにする道を選択しています。
どちらが適切と言うことはありませんが、利用者の障害の違いによりこんなにもはっきり対応に違いが出るものかと驚いています。

どこの事業所も、利用者や職員の感染予防と利用している障害者の日々の生活を守るということで正解がない中、苦悩しながら運営にあたっていることは確かです。
一日も早く日常の生活に戻れることを願いつつ、嵐に耐えながら支援にあたっている人たちがいることを知っていただきたいと思います。

表題の写真は請願寺に咲いていたツツジ、下の写真は請願寺の藤の花。



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