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まちとも こころのおもむくままに

==ボランティア時々写真撮影==
日々の暮らしの中で感じたこと、時々撮る写真などを綴っていきます。

会議で主張したことが共通認識に

2019-02-08 20:29:43 | 社会福祉専門職
今週は、公的な会議が3回ありました。
地域包括支援センターの活動内容に関するもの、障害者施策に関するもの、地域福祉活動計画に関するものです。

それぞれ専門性に基づいて意見を述べるもの、実践を踏まえて意見を述べるものと違いはありますが、共通した自分の問題意識としては、分野ごとの縦割りの相談支援体制だけでなく、包括的な相談支援体制をどのように作っていくのかということにあります。
地域社会には、高齢者に関する課題、障害者に関する課題、経済的な問題に関する課題、児童育成に関する課題など1家族で複合的な問題をかかえている場合が多くあります。
それに対して、個別専門的な対応は当然ですが、家族全体としてどのように支援するのか包括的な支援に取り組むことも大切と考えています。

会議の構成員をみると分野ごとの利益代表のような人が多いため、相談支援体制の構築という課題でも、総合的包括的な視点が不足します。
まちともは、今まで繰り返し、総合的包括的な視点について意見を述べ続けてきました。
ここ1年ほどの会議を振り返ると、各分野で総合的包括的な支援について共通認識が拡大してきたかなと感じます。
必要な課題について、繰り返し主張し、理解を広げていくことは大切なことだと思います。

今週行われた3つの会議に出席して、そんなことを感じたので書き留めておきます。

雲の間から太陽光が筋となってさしています。
2019/2/5撮影


レポート添削始まる

2018-10-11 22:05:32 | 社会福祉専門職
非常勤講師をしている通信教育課程のレポート添削の時期になりました。
毎年、この時期に添削しますが、今年は連絡が例年より遅く、添削締め切りが早いので、ちょっとあわてています。

70人余のレポートを、2週間ほどで行います。
最低でも延24時間は必要です。
これだけに集中できればよいのですが、いくつかの仕事の合間を見計らって添削に取り掛かるので、この先しばらくは忙しい日々が続きそうです。

レポートのテーマは、「○○についてあなたの考えを述べよ」ということで、必ずしも正解があるわけではなく、福祉専門職の知識として妥当なものかどうかを判断するので、コメントにけっこう時間が必要になります。

時に事実だけ、あるいはテキストからの引用だけ記述し、自分の考えがほとんど書かれていないものもあり、それらは再提出を指示することになります。
他者の困難を理解、共感し、適切な支援を考える福祉専門職として、自分の考えを伝えるのは最低のスキルですから。

東京へ

2018-10-06 20:20:40 | 社会福祉専門職
久しぶりに東京へ行きました。

退職後、学んだ大学院のフォーラムがあり、それに参加しました。
毎年開催されていましたが、昨年は事情で開催されず、2年ぶりです。

フォーラムの後、同窓会です。
もう修了して8年経ちますが、一緒に学んだ仲間との語らいは楽しいですね。
教員とも、ざっくばらんに話ができます。
教員の方が年下ですけどね。
いろんな情報が得られて大切な場です。

新たな学びがあり、懐かしい語らいもでき、充実した1日でした。

レポート添削で気になったこと

2018-08-09 21:48:36 | 社会福祉専門職
先日、通信教育のレポート添削について書きました。
その中で、精神障害者を地域社会が受け止めているのか、学生の考えが気になったと書きました。

ほとんどの学生は、地域社会に偏見があり、精神障害者の受け入れができていないというような趣旨でレポートを書いています。
テキストに、そんなことが書かれているので、テキストの受け売りという感じです。しかし、学生は実際に社会福祉士として仕事をしている人たちですから、地域社会を自分の目で見て感じたことを書いてほしいと思ってしまいます。

長年、精神障害者の生活支援を行ってきたまちともの目から見れば、地域社会は大きく変わっていると感じています。
40年前に支援についた頃は、地域社会には、「精神障害者を一生病院に入れておいてほしい。」と言う人たちが多くいました。
精神科医療も入院中心の時代でしたから、地域で暮らすのは大変な時代でした。
外来通院しながら在宅生活している人たちが、行く場所がありませんでした。

1981年に国際障害者年が取り組まれ、その後の一連の取り組みで、障害者施策が前進することとなります。
しかし、この時代、精神障害者は障害者という範疇での施策は実施されていませんでした。
あくまで病気治療のみ、病気に伴って生じる生活上の様々な障害に目を向けた施策はありませんでした。

先進的な取り組みとして、精神障害者のリハビリテーションも行われるようになり、病院でのデイケア、保健所等での居場所作り、共同作業所の設置などが行われるようになりました。
障害者基本法で、身体障害、知的障害とともに精神障害も障害者として規定されることとなり、障害者施策が徐々に実施されてきました。

今、地域社会で暮らしている精神障害者は多くいます。その人たちは、デイケアに通ったり、就労支援の事業所に通ったり、中にはホームヘルプサービスを利用して在宅生活を維持している人もいます。
その支援者が、地域社会にも働きかけています。障害者支援の事業所でも、地域社会との交流が取り組まれています。
そんな状況の変化により、精神障害者への理解は進んできています。

どの時代にも、適切に理解していない人はいます。しかし、理解者が増えている状況もあります。
地域社会の変化を適切に把握して、障害者支援を考えていってほしいものだと感じています。
さっそく専任教員から返事が来て、スクーリング時に地域社会の変化を伝えていきたいとのことでした。

学区の夏祭りの一コマ。
やはり、夏まつりは夜店ですね。


通信教育のレポート添削

2018-08-02 21:32:03 | 社会福祉専門職
まちともは、某大学の非常勤講師です。
精神保健福祉士養成の通信課程のレポート添削が主な仕事です。
別名“赤ペン先生”・・・「進研ゼミ」の登録商標らしいから使えないのかな?
レポートの評価とコメントを書くのが仕事です。
以前は紙ベースのレポートを添削していましたが、今はWeb上のシステムで評価とコメントをやり取りしてます。

レポート課題は、「○○について考えを述べよ」みたいなものが多いので、適切な事実認識と自分の考えが書かれていれば合格ラインには達します。
しかし、時に課題とは違うことが書かれていたり、ほとんどテキストや資料などを写しただけで、自分の考えがレポートの1割にも満たないものがあり、それらは再提出扱いです。

この課程の学生は、社会福祉士の資格を持っている人たちなので、ほとんどが仕事をしています。
仕事をしていて忙しい中でレポートを書く大変さもあるでしょうが、自分の考えを記述できる能力のある人たちですから、課題に基づいた考えを記述してほしいと思うこともしばしばです。
当然、コメントもそのような趣旨のものを書いておきます。

7月中に第1回目のレポート添削を行いました。
今回は40人分のレポートを担当しました。
1200字のレポートを精読し、評価し、コメントを書くのはそれなりに時間をかけます。
いつも、読みやすいもの、読みにくいものがあり、どこが自分の考えなのかわかりにくいものもあり、レポートごとかかる時間は変わってきます。
今回は、全体で20時間前後かかったでしょうか。

レポート添削は、個別の評価だけでなく、時に全体として気になることが生じます。
今回は、精神障害者についての地域社会の受け入れ方。
テキストに、社会に精神障害についての偏見が根強くあること、精神障害者が差別されてきたことが書かれているため、地域社会で精神障害者が受け入れられていないという記述が多数見られました。
40年間、精神障害者の地域生活を支援してきたまちともの目からすると、それは違うなという思いが強く湧きました。
いつの時代にも、正しく理解できない人はいますが、以前に比べて、理解している人たちが増えています。
そのような気になったことを担当の教員に伝えるのも、レポート添削の仕事の一つです。

この気になったことについては、機会があれば別項でもう少し詳しく書きたいと思います。