又七の不定記

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フライフィッシングとクロスカントリースキーと蘭の栽培の好きな又七の不定記

渓流上半期終了

2010-05-31 21:28:40 | 釣り

 5月も今日で終わりじゃね。

 渓流釣り解禁から既に3ヶ月を経過して、ちょうど半分終了したわけじゃが、今シーズンはまだ一度も渓流へ行ってない。

 別にフライフィッシングが嫌いになったわけじゃぁないんじゃけど、いまどきの渓流魚の資源状態を考えたらどうも自分から行こうという気にはなれん。景色は綺麗なんじゃけど、わざわざ放流魚を釣るだけのために高いガソリン使ぅて暑苦しいウェーダー履いて熊に出会うリスクのある渓流なんて行かんでも・・・

 そういうわけで最近は家の近所で磯竿を使ってクロダイを狙ってます。

 これまで長年フライフィッシング一筋と言いながらも全く餌釣りをしなかったわけじゃぁなく、合間合間に近所の海で餌釣りも嗜んでました。
 自分の釣り歴を紐解いてみると、まず最初に釣りをしたのは釣堀でのニジマス釣りとコイ釣りじゃたと記憶しとる。グラスの振り出し竿を買ってもろうてからは、夏は家族で川へ遊びに行き栗虫を餌にオイカワを釣って河原で焼いて食べたり、冬には近所のカキ打ち場でイダ(ウグイ)を釣っていた。そのうち、大手スーパーに入店していた釣具店で煌びやかなスピナーを見てその魅力にはまりルアー釣りを覚え、冬場のイダ釣りはルアー一辺倒になった。 
 
 何時じゃったか、家族で山へ遊びに行った帰りに、ちょっと川を見ようと覗いたら、そこは一面のオイカワのライズ。それを観て以来カガシラ(流し毛鉤)釣りをするようになって、中学校に進学した頃、なんとハヤ釣りの最中に従兄弟がアマゴを釣ってしもうて、私親子と従兄弟親子でそろって渓流釣りにハマってしもうた。
 最初はハヤ釣りの延長じゃけぇ当然餌釣りなんじゃが、ある日、渓流での食いが悪くなった時間に本流に出てカガシラでハヤを狙っていたところ、なんとまあ、アマゴを釣ってしもうて、当然のようにテンカラ釣りへと趣向が変化していった。そのうちに渓流でもルアーを使うようになって、バス用のミノープラグを使ぅてダム湖の流れ込みで大型のニジマスを釣ったりもしていた。そして大学に入った頃からフライフィッシングをするようになった。
 渓流釣りに行き始めてからも禁漁期間となる9月以降は近所の海でのちょい投げ釣りでハゼやアナゴ、冬にはカレイを狙いよったが、当時クロダイはあまり釣れんかったし、大物が泳ぎよるのも目にすることはほとんど無かった。
 
 昭和60年代に入った頃じゃったと記憶しとるんじゃが、大学の秋休みに実家に帰った時、その頃は既に釣りといやぁ殆どが渓流のフライフィッシングのみで、海の釣りといえばルアーでスズキを狙う程度で、餌釣りは一時休業状態じゃったんじゃが、父がぼそっと
「最近近所で手のひらクラスのチヌが釣れよるらしいが、行ってみんかい。」
 チヌなんてハゼ釣りの外道で当歳魚を釣ったことがある程度で、2歳魚を狙って釣るなんて想像できるもんじゃなかったが、なんでか釣れる気がして、早速隣町の釣具店に行って、グラスの磯竿2本とリアドラグの付いた小型リール2台、そして電気ウキやクロダイ釣りに使えそうな小物類を買い揃えた。
 当時はその釣具店の近くの干潟でいくらでもチゴガニが獲れたけぇ、さすがに餌まで買うことは無かったね。笑!
 そういえば、チゴガニがそこにおるゆうのをどうやって知ったんかを思い出せんのじゃ。
 とにかく干潟が出る時間に合わせてバケツとスプーンを持って自転車漕いで、二週間分のチゴガニをせっせと獲ったことだけ覚えとる。
 そしてクロダイ釣り初挑戦にして、2時間ほどで何も苦労することなく結構な数の手のひらクラスのクロダイを釣ることができた。
 釣ったうちの何尾かを家に持ち帰って水槽で飼育したんじゃが、クロダイいう魚は警戒心が強いとか賢いとか言われとったが、飼育した経験からはそがぁなそぶりは全く感じられず、すぐに懐いて人に餌を媚びるようになり、人の噂とは間逆にかなりバカな魚じゃと思ぅた。知り合いの漁師さんからウミフクロウをたくさん貰った時、クロダイ水層に入れたら早速クロダイがそれに飛びかかった。そこでクロダイが食べようとした瞬間にガラス壁を叩いて驚かして食べんように教育しようとしたんじゃが、何度やっても結果は同じで、結局ウミフクロウは全て食べられてしもうた。クロダイという魚はバカなばかりでなく相当な悪食じゃ。
 結局、
「こがぁなバカで悪食な魚、釣れて当然」
みたいな感じでクロダイ釣りはすぐに飽きてしもうたんじゃが、その頃から近所では毎年秋になると大量のクロダイが釣れるようになり、近所の海は電気ウキの赤い灯でにぎやかに飾られるようになった。おそらく広島市による種苗放流の効果が出始めたのがこの頃じゃったんでしょうね。
 
 時は流れ、海のフライフィッシングに興味を持ち始め、昭和の終わり頃からメバルやセイゴをフライで狙ぅたり、ハネムーンで行ったクリスマス島でボーンフィッシュのサイトフィッシングも経験し、少し天狗になっとった頃、近所の海で2kgクラスのクロダイを頻繁に見かけるようになり、
「あのバカなクロダイならフライでも簡単に釣れるんじゃないか?」
っとの思いから、日中のクロダイのサイトフィッシングを試みるようになった。
 しかし、しかしながら、しかしである。釣れんのじゃ。釣れんというよりは釣りにならんのじゃ。原因は人の動き。つまり竿を立てるだけでクロダイが逃げていく。キャスティングができんので釣りそのものが成り立たんのじゃ。
 かみさんの実家へ遊びに行った際にその近くの島でウェーディングしてクレージーチャーリーを投げたことがあるのじゃが、その時は手のひらクラスのクロダイが大歓迎してくれた。しかし我が家のすぐそこの海ではそうはいかんかった。
 近所の海でも秋になれば、極小のニンフを使って岸壁ぎりぎりを引っ張ると当歳クロダイはいくらでも釣れる。しかしわしはサイトフィッシングでキロ越えのクロダイを釣りたいのじゃ。 
 
 そうこうするうちにイガイフライで落とし込みすると釣れることを某サイトで知ったのじゃが、キャスティングのないフライフィシングなんてクリープのないコーヒーみたいなもので何か物足りん(わしはブラック党なので実はクリープ要らんのじゃがね。)。ということで超前にブラインドキャストしてやっとこさ人様に見せられるクロダイを釣ったのが2003年の盆明け。
 奄美にミナミクロダイを釣りに行き始めたのがちょうどこの年の9月からで、それ以来、南の島のミナミクロダイはサイトフィッシングで狙えるが、地元のクロダイをサイトフィッシングで狙うのはかなり困難っと諦めムードです。 
 
 っで、なんで餌釣りでクロダイを狙い始めたかというと、これまでリールファイトの練習にと秋になると某排水口に群がるボラをフライで釣って遊んどったんじゃが、運がよければセイゴのボイルに出くわし、たまに釣れてくれたりするわけよね。っで何かの間違いで、セイゴではなくクロダイを釣ってしもうたわけです。いつの間にか広島湾は日本で一番クロダイがたくさん泳いでいる海となっとったんですね。そして個体数が増えすぎて餌に困ったクロダイさんたちがあちこち徘徊するようになって、岸壁のカキやらイガイやらを食い尽くす状況になりました。ついには地元の基幹水産業であるカキ養殖に被害が出はじめ、近所にたくさんいるカキ養殖業者さんたちがクロダイの被害で困っとるという話も耳にするようになってきたし、そいじゃわしが一肌脱ぎましょうってことで、近所限定のクロダイ退治を始めることになったわけです。
 とはいえ、フライで狙っても駆除といえるほどの釣果は得られんじゃろうから、当然開き直って餌釣り。しかも動機が動機なので高価な磯竿とかスピニングリールとか買う気にもなれず、ふと覗いた釣具店で見つけた格安の磯竿に、何年か前にシャレで買ったチヌアクタスという片軸リールを組み合わせて単純仕掛けで狙い始めたら、これが結構はまってしまって。。。。
 
 1号の磯竿に片軸リール。道糸3号+ハリス1.5号。環付きチヌ針1号の20cmほど上にガン玉をかましただけのシンプル仕掛け。渓流の脈釣りの要領で潮の流れの乗せてクロダイのいるであろう海底に餌を先行させて流し込んでいくと、糸がフッと緩んだり、キュンッと引っ張られたり、渓流でアマゴを餌で釣るのと同じようなアタリが出る。ここで早合わせがええんか送り込んだ方がええんかはまだ極めてないのじゃが、餌がカニやイガイの場合は早合わせ、オキアミや多毛類の場合は送り込んで本アタリを待つのがよさそうな感じじゃね。夜釣りの時は糸の変化が見えんので餌を完全に底へ這わせて軽く糸を張った状態で待ちながらたまに誘いをかけると、一気に竿先を絞り込むアタリがきて、たいていが向こうアワセで針掛りします。ただこれはゲーム性に少し欠ける嫌いはあるね。でも遊びじゃなく駆除じゃけぇ四の五の言ぅとられません。暇がありゃぁクロダイ釣って食害を減らさんと、うまいカキが食えんよになったら困るけぇね。
 
 クロダイは針掛りしてからは首振りと底を這う走りで柔らかい磯竿を胴から曲げて楽しませてくれます。
 逆転する片軸リールのスプールに指先を当てて糸の出をコントロールしながら海底の岩礁を巻く様に泳ぐクロダイをいなして浮かせるまでが勝負どころで、勝負に勝ってひとたび浮かしてしまえばあとはすんなりタモに入ってくれる。
 難しい部分と簡単な部分がうまくバランス取れてるのがクロダイ釣りのええところじゃね。 
 
 ちなみに、この脈釣りに行き着くまでに、落とし込みや前打ち、団栗浮きを使ったフカセも試したんじゃが、フカセは撒餌の準備やらなんやら面倒じゃし、なんと言っても道糸にいろんなものがぶら下がっとるけぇクロダイの引きをダイレクトに楽しめる気がせんのじゃ。落とし込みは潮位が高くてクロダイが岸壁に着いている時しか釣りにならんし、うちの近所は海底にカキ殻礁多くて前打ちでは根掛りが多いんよね。
 結局、潮位や時刻にとらわれず比較的コンスタントに成果が出るのが脈釣りじゃった。脈釣りって仕掛けが落とし込みや前打ちとおなじシンプル仕掛けで、見方を替えりゃぁ浮きを使わんフカセ釣りじゃけぇね。まあ、釣り方を明確に線引きせんでも、状況に応じていろんなアプローチを使い分けりゃぁええんじゃと考えてます。 
 
 っで、思うのじゃが、駆除が進んでクロダイの個体数が減ってくると、それこそフライで狙うのが難しゅうなるねぇ。とりあえず魚影が濃いうちにフライでも狙っておくかの?
 でも竿立てただけで逃げるんで、どんなに魚影が濃かろうと結果は同じような気が・・・。
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