1日目
今回はまたちょっと特別な旅、11日間。チーズ漬けではなく、ワイン漬けの予定
Leon (02:30)
Madrid (07:15)
Madrid (08:35)
Paris (10:35)
スッチーの変遷?
最近、スチュワーデス(正式にはフライトアテンダントですね) がカジュアルになった気がする。
昔、私がスチュワーデスに憧れていた中・高校生の頃、スチュワーデスさんは皆キレイにメイクして、髪はオダンゴにして、タイトスカートの制服を上品に着こなして・・・そんなイメージだった。
初めて飛行機に乗った時(高校2年)には感動して、一緒に写真を撮ってもらった記憶がある。
でも最近見るスチュワーデスさんは、日焼けサロンにでも行ったかのような日焼けをしていたり、原色のカラフルな(サングラスの様な)メガネをしていたり、化粧も殆どしていないに近い様だったり、髪は「さっきとりあえず後ろで結びました」みたいな感じだったり・・・とってもカジュアル。国や社風にも寄るんだろうけど(特に最近私が乗る飛行機は、欧州間だけを結ぶ小さな航空会社が多いから)、なんだか昔とイメージが違うな~と思う。別に全然不愉快ではないからいいけど。
ちなみに、ヨーロッパ系の航空会社に勤めている友達は、ほとんど(知っている中では100%)皆、同業他社からの転職。
まずは日本(もしくは他アジア)の航空会社に入社し、2~3年勤務後に海外の航空会社に転職しているというパターンが多い。
海外の航空会社にとっては、日本の会社でしっかり教育された経験者がありがたいらしく、逆に日本の会社は、真っ白の状態に自社のカラーを仕込みたがる傾向があるらしい。
さてさて、パリのリヨン駅にあるレストランでランチ。
アサリのスープらしいけど、とっても濃厚でスープというよりカレーの様な食べるスープって感じ。添えられているマスタードは「rouille(ルイユ)」と言って、ブイヤベースや魚介のスープに添える赤唐辛子入りの辛口ソース。
魚介スープ~チーズ&クルトン&ルイユ付~
Gare de Lyon
Beaune
ボーヌまでの切符を窓口で買う時
窓口:「この時間は1等の方が安いけど、1等でいいよね?」
私:「??」
よく分からなくてポカーンとしていると、画面を見せてくれた。確かに2等より1等の方が10€位安い表示になっていた。不思議。よく分からないけど、ラッキー。
(後日フランス在住人に聞くところによると、出発ギリギリで空きがある場合はそうなることもあるかも・・・とのこと。)
ボーヌ駅
ボーヌは2回目。約1年半前に、元会社の仲良しサチと、ワインを求めて来たことがある。小さな町だけどチーズとワインが沢山あって、私には十分すぎる位魅力的な町。散歩していても可愛いグッズがいっぱいあって、困っちゃうわ。
さて早速、前回訪問したチーズ屋さんに直行。
私がフランスで初めて訪問したチーズ専門店。当時、本当に感動した。懐かし~
今日の夕食用に購入したチーズはコチラ
①マールでウォッシュ ②オリーブ風味 ③灰まぶし (全てシェーブル)
チーズ専門店 Alain Hess @Beaune
ボーヌ中心街の夜景
今回の旅、実は、前職でも大変お世話になった私のワインの先生(略称で大変失礼ですが、以下先生と記述致します)にお供させて頂くことになっているのだ。
先生が日本からボーヌに到着されたのは夜22時頃。約1年ぶりの再会。
日本からのお土産としてお願いしていたのは・・・「胃薬」。日本らしさの欠片もないものだけど、グルメな旅には欠かせないのです 。あ、ちなみに「飲みすぎ」の為じゃないよ、「食べ過ぎ」の為です。(どっちでもいいって?)
今回の旅はある意味ハードスケジュールなので、体調管理が命。



が


ここ数日少しづつ春に近づいてきていると思っていたのに、今日はいきなり

おーーーーい



コンサート会場のAvilesはレオンから山を越えてさらに北上したところ。つまり・・・ココよりも雪が激しく、一部道路が閉鎖されているとのこと。バスも電車も調べたけど、時間的に無い。エーン

カナリアでは山の中にいたので気配を感じられなかったけど、レオンに帰って思い出した。そう、今年のセマナ・サンタ(聖週間)が始まっていた。
1年前、4/5にスペインに上陸した日がちょうど、セマナ・サンタの真っ最中だったんだよなぁ。そうとも知らず4/5(木)・6(金)は平日だと思い込んでいた私は、早速バスの予約に手こずったり(祝日の為便が少なかった)、数日間街の店が全て閉まっていてネットカフェにも行けずうずうずしたり・・・。当時のホームステイ先に住んでいたアメリカ人留学生:ケイティーに連れられて、初めてレオンのバルデビューしたのも、このセマナ・サンタの時だった。
だから私にとって「セマナ・サンタ」といえば「宗教行事」というよりも、「スペイン上陸」のことを思い出させる行事になっている。
約1週間続くこの期間中は、ラジオもテレビも聖週間に染まり、テレビの映画なども「キリストの誕生」など関連番組が多くなる。街中にセマナ・サンタのポスターが沢山貼られ、アチコチの広場や教会にキリスト関係の像が出される。こんなに沢山、一年間いったいどこにしまっていたんだろう・・・?
街を練り歩いた山車がカテドラルに戻ってきて、最後の儀式が行われる。
儀式の見物の為、カテドラルに集合する人々(右上)。
カテドラル
カテドラル前で最後の儀式
薬局のショーウィンドウにも、こんなかわいいセマナ・サンタのマスコットが
山車の代わりに薬を担いでいるセマナ・サンタの期間中に飲む典型的な飲み物〝Limonada〟(リモナーダ)。
サングリアに似た赤ワインのフルーツ漬け見たいなもので、どこの店も自家製なので微妙に味が違っていて面白い。
赤ワインにオレンジがどっぷり漬けられた「リモナーダ」@バル
カナリアから帰って来る日がセマナ・サンタ中とは計算しておらず、空っぽにして旅だった冷蔵庫の中身は数日間空っぽのままで食糧難に マイラやTARAちゃんにアレコレ恵んでもらって、なんとか生き延びました

今回はカナリアで手に入れてきたヤギ乳の珍しいチーズが揃いました。








ワインはRieがボデガ見学に行った時に買ってきてくれた、レオンの白ワイン。
う~ん、これはかなりコストパフォーマンスの良い1本だった


オランダで開催中のヨーロッパ・チャンピョンシップ(los Campeonatos de Europa)。
シンクロでスペインが4つ目の金
http://www.inicio.es/cuarto-oro-espanol-en-natacion-sincronizada.html
スペインへは日本からコーチが派遣されている。
そして北京には、あの井村コーチが・・・
日本の指導者で世界の構図が変わる日がきたのかね。
10年前からは考え難いランク争い。
北京オリンピックが楽しみ
9日目
ゴメラ島では南米っぽい顔立ちの人が結構見られる。コロンブス時代の名残か?・・・
いやいや、ビクトルの話によると、昔カナリア諸島が貧しかった頃、沢山のスペイン人がベネズエラに出稼ぎに行き、その後状況が反転し、今ではベネズエラの人達がカナリアに多く住むようになったとかなんとか。
La Gomera (07:30) フェリー
Tenerife (08:15)
Tenerife (13:10)
Madrid (16:50)
Madrid (19:30)
Madrid (23:00)
カナリア諸島は7つの島から成り、そのそれぞれが特有の顏をもっているという。
前回('07.6月)は テネリフェ島&フエルテベントゥーラ島
今回('07.3月)は テネリフェ島&ラ・ゴメラ島
を訪れたので、未開の残り4島もいつか一度は絶対訪れてみたい。
そういう口実でまた、テネリフェ島を起点にあと4回はカナリアを訪れよう。
カナリア諸島の旅、おしまい。
~ 続き ~
Valle Gran Rey
サン・セバスティアン(島の首都)
大自然よ~~~ あんな大きな岩!
ホテルのフロントでも観光案内所でも、「車で約1時間です」と言っていたのに、結局、行きも帰りも片道2時間弱かかった。その2時間のうち、停留所は5つ位しかなかったのに、なぜか?
①バスは制限速度を守っている。(ホテルや観光所の人たちはいつも自家用車でとばす?)
②バスは大きいのでカーブの多い山・崖道で対向車とすれ違うのが度々一苦労。
③挨拶!世間話!!
これだよ、これ
まずは客。
同じバスに乗っている知り合いが下車する時、バスが停留所に停まってから、:「この前はありがとう。皆さんによろしくな。なんちゃらかんちゃら・・・」
:「元気でな
。ところであんたんとこの息子さん、結婚するんだって?」
:「。。。。。。。」
おーい!一時間も一緒に乗ってたんだから、乗ってる間に話せよー 運転手も何も言わず、話が終わるのを静かに待ってるし。
そして、運転手も!
島が小さいのであの人もこの人も知り合いらしく、すれ違いざまにクラクションを鳴らすか窓越しに手を振る。でも時々、バスをわざわざ停めて窓から顔を出し、対向車と世間話をし始めるからビビる。しかも細い道のすぐ横は崖というところで・・・ 。
:「元気にしてたかい?この前お前の奥さんがうちに来てよー、うんちゃらかんちゃら・・」
:「おぉ、そのシャツいいじゃねぇか、どこで買ったんだ?」
おいおい、タイムテーブルとか、気にしなくていいのかい・・・ まぁいいや。
そんな世間話の中、途中で、アレを見ることが出来た!そう、指笛!!
道沿いに座っているおっちゃん連中と車に乗っている運転手が、指笛で何やら会話をした。おぉ!!本当に今でも使われてるんだ!通常は、お互いが遠く離れていて声が届かない時(隣山の人と会話する時)など使われる会話手段らしいけど、こんなところで見られるなんて感動
ガードレールに腰かけているおっちゃん達と運転手が口笛で会話。(バスの中から撮影)
今日は、バスに乗っているだけで、充分に遠足気分を味わうことが出来た。島を知るには、バスで山を越えて島を横断するのが一番だ!
サン・セバスティアンに到着して、散歩 コロンブスの井戸
ゴメラ島は、コロンブスが新大陸発見の航海に出る時に、水を汲むために立ち寄った島。 アスンシオン教会
15世紀に建てられたアスンシオン教会 ゴメラ 考古学博物館 (Museo Arqueologico de la Gomera)
ここは意外と面白かった!ゴメラ島の歴史、大自然の秘密を知ることが出来る。
昔のゴメラ人の平均身長:約156cm。
今の私の身長とだいたい一緒じゃーん。現代人にしては小さいってい言いたいの?? 市場で・・・
(左)ゴメラチーズ。ゴメラの象徴「口笛」がデザインされている。
(右)ゴメラのマフィン。材料はPAPA(カナリアのジャガイモ)。
8日目
今日は(独りぼっちだけど・・・ )ハイキングに行こう!
ということで、島の中心(というかほとんど島の大部分を占める)にそびえるカラボナイ山の上にあるガラホナイ国立公園を目指して、バスに乗った。 ガラホナイ国立公園
標高1,487メートル。
シルバー月桂樹の原生林が茂っている。
“スポンジ・フォレスト”常に上空にかかる雲の水分を森の木々が含んでいる。
(大西洋の貿易風とアフリカの暑い風がぶつかり、雨を降らせる。) 1986年:世界遺産指定。
公園自体は島の10%を占める。
ちなみにこの島では、どこの町に行くにもこの中央に聳えるガラホナイ山を越えていかなければならない。たとえ直線距離がほんの5kmであっても、いったんグネグネの山を経由する為、50km位の道のりになる。
バス乗り場。カナリア諸島では「AUTOBUS」(西語:バス)のことを「GUAGUA(ぐわぁぐわぁ)」という
サン・セバスティアン(島の首都)
ガラホナイ国立公園
ゴメラ島はこんな感じ。谷間にチョコチョコっと村や家がある。
バスで少し山を登ったところで、27km離れた隣の島:テネリフェ島に聳えるスペイン最高峰:テイデ山が見えた。
お隣テネリフェ島のテイデ山が見えたよ~(こんなに曇ってるのに)
バスに乗って約30分。ハイキングポイントと聞いていた目的地「Pajarito」に着いたが・・・
霧ですぐ前も見えないくらい・・・(もうお昼12時頃ですが・・・)
私:「え・・・マジでここ?」
霧(雲?)に覆われて、道も何も見えない。ハイキングコースのはずなのに通路指示も見当たらない。しかも風邪がビュンビュンで超寒い。“日差したっぷりの中を、汗を流しながら、小鳥のさえずりを聞きながら、珍しい植物を見ながら歩く”というハイキングを想像していた私の計画は一瞬で崩れ去った
。こんなところで降りたら遭難する・・・
速攻決意して、運転手さんの所へ駆け寄った。
私:「追加料金払うので、行き先変えてもいいですか?」
私だけではなかった。
ドイツ人:「Increible!No!No!」(あり得ない!ムリムリ!)
と言って、彼女達も降りるのを止めた。
というわけで、当初目的地予定の山の頂上から、急遽、バスの終点である海岸
を目指すことにした
。1人だから、臨機応変にね。
まぁ、それにしてもすごい山道!結局、始発点(首都:サン・セバスティアン)から終点(Valle Gran Rey)まで乗った約2時間のうち、最初と最後の各3分位以外は、ず~~~~っとグネグネの山道だった。景色に魅了されながらも、
「落ちるー!」「ぶつかるー!」「あぁ、落ちる~~~」
とハラハラドキドキの連続で、ずーっと椅子にしがみついて足を踏ん張っていた。
車窓からの眺め。段々畑が広がる。 ヤシの木を焼いている場面に遭遇した。後ろに座っていたおばちゃん達が
おばちゃん:「あぁ、消毒してるのね」
と言ってたけど、そうなのかな?
それにしても、ここで生まれ育った人たちには、東京などの「満員電車」「コンビニ」「高層ビル」という世界が想像できないだろうなぁ。 Valle Gran Rey に到着。
山から下り中のバスから見たValle Gran Reyの町
ここはビーチが有名で、地元の人や長期旅行滞在者で賑わっている。
ヨーロッパ人って、本当にビーチ好き。しかも目の前にプールや海があって、水着を着ていても、実際に泳ぐ人はほんのわずか。ほとんどの人は太陽を浴びるのがお目当て。
私も夏に、「白過ぎだよ」「焼きが足りないんじゃない?」とよく言われたけど、こちらの人は老若男女問わず、こんがり焼けた肌が格好いいと思われていて、白い肌はなんだか不健康な感じに見られる。シミ・ソバカスなんて気にしないのよね~。私は日本人だから、ガン焼きは遠慮するわ
。
あちこちにバナナ園が
海に向かって歩きながら・・・ 振り返ると山! ランチ
(左)ドライフルーツ&テティージャ(ガリシア地方のおっばいチーズ)&ヨーグルトのサラダ
(右)赤ピーマンの鱈詰め
テネリフェ産のビール:「DRADA especial」
首都サン・セバスティアン(滞在場所)まで帰る最終バスが16:00!早すぎでしょー何が何でも逃すわけにはいかない
。
つづく・・・
7日目
今日は、ビクトルに紹介していただいたチーズ農家を訪問。
朝、約束通り9時に電話を入れると、
ドミンゴ:「ホテルまで迎えに行くから待ってて。赤い車だよ。」
赤、赤・・・とキョロキョロ、ドキドキしながら待っていると、赤いBMWが目の前で停まった。“BMW”と言っても、山道を走りこんでいる年季の入った車で、中には白のノースリーブにジャージパンツ姿の愛嬌の良いお母さんが乗っていた。それだけで緊張が一気にほぐれた。聞くと、彼女(コンチ)はドミンゴ氏の奥さんらしい。
今回訪ねるのは、ゴメラ島にいくつかあるチーズメーカーの中でも、結構メジャーな『Guarapo』社。カナリアではよく見かけるので、そこそこ大きな工場なんだろうと想像していたけど・・・
着いてみるとそこは見るからに普通の一軒家。看板も何もない。
私:「ここが製造所ですか?」
と思わず(あくまでもさり気無く)聞いてしまったほど。中に入ってみると、コンパクトな部屋(工房)の中で、2人の女性が反転作業をしていた。
小さな工房内で働く2人の女性
一通り説明を受けて、流石にここだけじゃ狭すぎるから他にも作業場があるのだろうと思って、次の部屋に通されるのを待っていたけど・・・それでおしまい、だった。
それにしても、こんなに小さな工房は初めて!ほぼカナリア諸島だけでしか売られていないといっても、市場で見かけたボリュームの大きさからしても、この工房の小ささは本当に驚きだった。さぞかし、効率よく無駄なく作っては、売り切らしているのだろう。そりゃ、スペイン本土に流通させるだけの量は作れないのも納得。外国人にしてみれば、正に幻のチーズだ。
コンチ:「ヤギも見たい?
私:「はい!是非見たいです!!」
というわけで、再びコンチさんの車に乗って、ヤギ達がいる山の頂上まで
ヤギさんの家(というか、山?崖?)が見えてきたぞ~
ゴメラ島のヤギはマホレラ種。お隣のテネリフェ島のヤギ:テネリフェーニャ種より背が高く、顔もちょっと違う。(って、マニアック過ぎ?)
山の上で移動中のヤギさんたち マホレラ種といっても、体の模様が色々でかわいい
餌を食べている間に搾乳されます
私:「1日、何個位つくるの?」
コンチ:「A ver ・・・・ Depende!(えぇっと・・・その日のミルク量によって)」
そりゃそうでしょうけど・・・でも、あまり知らなさそうだったので、それ以上突っ込むのは止めておいた(笑)。
私:「ヤギは全部で何頭くらいいるの?」
コンチ:「A ver ・・・・ Mucho!(う~ん、いっぱい)(笑)」
本当に、傍から夫の会社を見守っているって感じなんだろうね、あまり詳しいことはご存じない様で。。。それ位でいいと思います(笑)。
子ヤギ~めちゃくちゃ可愛いよ。ペットにしたい位。 タンクトップにジャージ(?)パンツのコンチ奥様
コンチ:「開封後は冷蔵庫に入れず常温で保存するのよ。冷蔵庫の中で風味が全部他の食べ物に移っちゃうから。それから、必ず側面を下にして置いてね。(上面底面ではなく。)そして毎日少しずつ回転させながら、テーブルとの接触面を変えていくようにね。」
チーズは、食べる1~2時間前に冷蔵庫から出して常温に置いておく(そうすると食べる時に一番風味がよくなる)とはよく言われるけど、開封後は常に常温だなんて・・・しかも、特にこのチーズの香は強い!独特!こんなものをピソでキッチンになんて置いておいたら、かなりいい迷惑になるよね・・・ ランチ
魚介スープ 本日の鮮魚=Vieja(ベラ)のフライ
お土産に頂いたチーズを早速ホテルで試食。
お土産に頂いた「GUARAPO」社の看板チーズ。ヤギ100%、スモーク。 手に取った瞬間・・・スモーキー香が漂う。いくらスモークしてあるといっても、ここまで香るものはかなり珍しい。(日本のスーパーなどで売っているスモークチーズはほとんどスモーク香自体感じない。)
袋を開けると・・・スゴイ!スモーク香というより、木炭を鼻に当てたかのような、強烈なスモークの香り。
食べると・・・独特。ミルクからくる甘味と酸味、燻製からくる甘味と渋味。シンプルに複雑(!?)。組織がちょっとポソポソした感じにギュッと詰まっていて、これぞヤギ!って感じ。
はっきり言って、ワインとは合わない。このアダルトなスモーキー感が、間違いなくモルトウイスキーにピッタリ!
「少しだけ」、「あ、でももうちょっと」、「あともう一口・・・」
これが止まらなくなる。
ところでこれ、一口食べて、:「あれ、これってもしかして・・・
」
ある物が頭に浮かんでパソコンの写真フォルダーを開き、バルセロナのチーズ専門店(私の師匠:エヴァの店)を06年8月に初めて訪問した時の写真を探した。
やっぱりそうだった!!!
←06年8月撮影
『GOMERA GUARAPO』(ゴメラ島のグアラポ社チーズ)と書いてある
エヴァ:「珍しくて面白いチーズがあるから食べてみて。」
と言って、1年半前にエヴァさんが試食させてくれたチーズと同じ産地(ゴメラ島)のチーズだった しかも、よく見てみると、作り手(Guarapo社)まで同じ
ゴメラ島のチーズは、どの作り手も少量しか作らない(作れない)為、海外はおろか、スペイン本土でもほとんど手に入れることができない、とっても珍しいものなのに、諮らずともこんなところで再会するなんてビックリ
!今回の訪問先は無理を言って紹介してもらった為、直前までほとんど情報がなかったし、そもそもその商品名を事前に聞いて調べておいたとしても、あの香りを嗅がなければ、1年半前の記憶には到底結びつかなかったはず。あぁ、とにかく嬉しくて1人で興奮している
。
当時(06年夏)は、スペインのどのチーズを見ても全てが目新しくて、あれこれ試食させてもらっても、とても全ては記憶に留めることができなかった。でも、このチーズについては、:「世の中にはこんな不思議な香りのするチーズも存在するんだぁ~!」
と、かなり強烈な印象を受けて、わざわざ真空パックにしてもらって日本に持って帰ったくらいだったから、よく覚えていた。(持って帰った時には既に状態はメチャクチャで、食べられなかったけど) それにしても、一口食べただけであの時の記憶がパッ
と甦るなんて、我ながら自分のチーズ味覚も研ぎ澄まされてきたなぁ~なんて
あの時は「ところでゴメラ島ってどこだ?スペインなの??」くらいに思っていたのに、1年半たった今、その「幻の島」「世にも不思議なチーズ」のゴメラ島、そしてその作り手を訪問することになろうとは、自分でも全く想像できなかったね。
ちなみに、ゴメラ島のチーズは、カナリア諸島内の他の島でさえ手に入れるのが容易ではないらしい。というのも、他の島に運ばれて市場や店に並んでも、すぐにゴメラ島出身の人が買ってしまうらしい(笑)。やっぱり地元の産物がお好きなのね。 “希少”“偶然”ネタでもう一つ。
昨日、元会社の同期でとっても仲良しのメグからメールがあった。:「そういえばこの前、府中の伊勢丹でスペインのチーズ買って食べたんだけど、まじ美味しかったよ!“グランハ・テイソル・スモーク・アルパージュ”っていう名前だった!・・(中略)・・試食してみたらとっても美味しかったから、買ってよく見てみたらスペイン産だったのよ!」
このチーズも、まさに私が今旅で来ているカナリア諸島産(昨日まで滞在していたテネリフェ島)のチーズで、「テイソル」というのがメーカー名なんだけど、そこは正に前回6月に訪問した工房!日本から遥か彼方のこの島の、小さな工場で作られた希少なチーズが、私の超お友達:メグの胃の中に入ったとは・・・なんか運命を感じてしまうねぇ。
6日目
Tenerife (13:30) フェリー
La Gomera (14:15)
ゴメラ島ってどんな島?
ゴメラ島はカナリア諸島の7つの島の中でも最も緑が豊かで、
ユネスコの世界自然遺産にも指定されている。 自然を守る為にも飛行場はなく、島までの交通手段はテネリフェ島からフェリーのみ。
面積は26km×17kmで、人口18,000人。
カナリア諸島の中で、最も早い段階で火山活動が停止したため、島には太古の原生林
(氷河時代以前)が残り、海岸線はフィヨルド地形の様に深く入り組んでいる。 岩山と谷間ばかりの土地で海岸線を結ぶ道がないために指笛が発達!
羊飼い達の通信手段でもあった。今では殆ど使われていないけど、
伝統継承の為、小学校の授業に取り入れられている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
超特大の船に乗り込んだ瞬間、シートや空間があまりにもゴージャスだったので、「ここは一等席か?」と思って、船内をグルリと歩いてエコノミー席を探してみた。が、ない。どこもかしこもゴージャス。どうやら全てが一般席らしい。(そもそも、席のクラス分けはなかったはずだった。) ラウンジ、BAR、お土産屋さん、子供広場まであって、とにかく広くて豪華。船に乗っていることを忘れてしまう位、揺れもなく乗り心地も最高
超BIGな高速フェリー ゴージャスな船内
窓際席に座って水平線を眺めていると・・・
私「あぁぁぁぁぁーーーーー」
なんと、イルカの親子が出現
しかも船のすぐ隣で、3匹揃って潜ったり頭を出したりしながら美しく泳いでいる。
ビックリして思わず1人で声を上げてしまったので、周りのお客さんも沢山集まってきた。How Lucky
この海の中にはどんな生き物や植物が存在していて、どんな生活をしているんだろう?360度広がるこの海の中を一望できる“水中双眼鏡”ってなものがあったらいいのになぁ。ドラえも~ん!
ゴメラ島に到着~
ゴメラ島が見えてきたよ~
サン・セバスティアンの公園に立つ塔
日曜日で閑散としているメイン通り 中心地でも山に囲まれているのでこんな景色
ゴメラ島にもD.O.C.ワインがあったとは知らなかった・・・。
↓白はフルーティーで飲みやすく、意外に(失礼!)美味しくてビックリ。赤は・・・ノーコメント
D.O.C.La Gomera 島で沢山見かけたココナッツのお菓子