プールで月を見ながらウォーキングをした。昨夜は見事な満月で、背景になる雲のたなびきもその配置がよく、月見の邪魔にならない。全く雲の無い満月より、背景に雲がよい塩梅にあるほうが素晴らしいことがわかった。
先日シンガポールの紀伊国屋でサイモン・シンの「宇宙創成」を買ってきて面白く読んでいる。そのなかに月の満ち欠けの天文学的解説もあったので、それを思い浮かべながら地球と月それに太陽の位置関係を描いてみる。バリで見る満月は日本でもモロッコでも満月だと聞いて感心するほどの天文音痴で、夜空の星や星座もよくわからない。今までよくわからなかった月の満ち欠けの理屈がこの本を読んでなんだか理解できた気がする。
夕食はカレーライスにピーマンとコーンのサラダを作った。カレーの出来はいまいち。買い置きの割に旨い米が切れてしまって、手をつけていない美味しくない方の米を炊いたこと、ハウスジャワカレーにハイパーマートで買ったカレー粉を付け足したところピリピリした辛さが増し、舌触りもよくないこと、肉もパパイヤで買ったすき焼き用のテンダーロインがうたい文句ほどではない。マーフィーの法則通り悪条件が重なり、感心しないカレーが出来上がった。案の定家族は箸が進まない。
昨夜は月の見えるところで夕食をとった。夜の7時過ぎで食卓の位置からは申し分のない月が見える。月を見ながらの夕食となりできの悪いカレーでも心は和んだ。食事が終わるころには月も窓に遮られて見えなくなった。マーフィーの法則は日本語では「泣きっ面に蜂」と誰かが訳していた。見事な月と出来の悪いカレーの組み合わせは「捨てる神あれば拾う神あり」かなとふと思うが我ながらあまりピンとこない。