まさおレポート

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紀野一義の研究77 正法眼蔵 恁麼

2022-03-05 | 紀野一義 仏教研究含む

紀野一義講演(youtube)メモです。

この恁麼の巻は道元禅師42歳のときにお書きになった。するどいところろ入り組んだところがある。シャープであったりあるところは首を傾げたりするところがあります。

ふたつに使い分けてあります。

「のように」の意味ともう一つはさとり、如、真如、如来、ほとけの意味があります。如去を当てる人もいたが如来というほうが耳に快い。

ブッダはさとった人、タターガタつまり如来と二通りある。

恁麼はタターからきている。


いはゆるは、恁麼の事をえんと欲するは、すべからくこれ恁麼人なるべし。すでにこれ恁麼人なり、なんぞ恁麼の事をうれへん。


さとりをえたいと考えるのはご本人がさとりというものが自分のなかにあるから求めるのだ。自分の中にあるのになんでそとに求めるか。曹洞宗流

さとりのひとにならなければならない。なってしまうとあれこれ悩むことはないであろう。臨済流

曹洞宗と臨済の二つの読み方を紹介。人間解釈の2つの流れ。

どちらをとるかはみなさんの自由です。


この宗旨は、直趣無上菩提、しばらくこれを恁麼といふ。この無上菩提のていたらくは、すなはち盡十方界も無上菩提の少許なり。さらに菩提の盡界よりもあまるべし。


ほんのすこしだよ。


われらもかの盡十方界のなかにあらゆる調度なり。

なにによりてか恁麼あるとしる。いはゆる身心ともに盡界にあらはれて、われにあらざるゆゑにしかありとしるなり。
身すでにわたくしにあらず、いのちは光陰にうつされてしばらくもとどめがたし。紅顔いづくへかさりにし、たづねんとするに蹤跡なし。つらつら觀ずるところに、往事のふたたびあふべからざるおほし。赤心もとどまらず、片片として往來す

自分というものはない、本来時間も空間もないのだ、すぎさったことはもうどこにもない、つかまえられないでしょ、転々とさまよっている。そういう頼りない人なのに発心することがある。

突然なにかに祈る。


 

たとひまことありといふとも、吾我のほとりにとどこほるものにあらず。恁麼なるに、無端に發心するものあり。この心おこるより、向來もてあそぶところをなげすてて、所未聞をきかんとねがひ、所未證を證せんともとむる、ひとへにわたくしの所爲にあらず。しるべし、恁麼人なるゆゑにしかあるなり。


それは悟りの人だからだ。ははーなったなとわかる。自分のことしか考えなかった人があの人のことを考えることになる。もうさとりのひとなのだからあれこれわずらうことではない。

なんか俺は変わってきたと思う人はこの章をよんだほうがよい。思わん人は読まん方がよい。


長男の息子の真輝が明治学院大学の話を紹介。入学コンパに出席した息子が今まであったことのない8人組の仲間に出会い、ガールフレンドができた息子の中に中にいろんな人間が隠れていることを発見する。みなさんも持ってらっしゃるのだが出し方がわからない人もいますね。いつも表向きの顔ばかりでおもしろくない人もいますね。

次男はバクさいがある。習字も好きでそのうち才能を発揮するんじゃないでしょうか。


ベルトリッチが映画「リトルブッダ」を作った。「ラストエンペラー」の次の作品です。彼が21歳の時にエルザ・モレンタからチベットのラマ僧ミラレッタをもらった。みられたに興味を持った。生まれ変わり たんかんざまの生まれ変わり今二人いる。映画では3人アメリカに伝導した老僧 予告する。夢 火葬 生き返って歩いている 山の中に 穴が掘ってあるところ ここだ 消える 見つける 白人の赤んぼに生まれ変わる。子供をチベットに 査問にかけられる 

関係のとらえ方 老いたラマ 普通の父親 師の生まれ変わりである尊敬の念 まじりあったものが親がとるべき態度 親がとるべき理想的な態度。恁麼人だから。

3月1日6時30分 これはもう特別です。師が死んだ時刻 僧が後ろ向きに遠ざかった 

親は子供を見る目。

さとりなんていわなくても好きな人ができれば皆さんも恁麼人で悲しんでも、こんなこと屁でもない。恁麼人にならなければいけない。


若し地に因りて倒るるは、還た地に因りて起く、地を離れて起きんと求むるは、終に其の理無けん

いはゆる地によりてたふるるものは、かならず空によりておき、空によりてたふるるものは、かならず地によりておくるなり。もし恁麼あらざらんは、つひにおくることあるべからず。佛、みなかくのごとくありしなり。

強い性格 それで倒れるものは優しさで起き上がることができる。

男が優しい女によって生き返る。

強い性格 それで倒れるものは自分の中にある強さによって起き上がることができる。

どっちがいいかペンディング 


第十七代の師、伽難提尊者、ちなみに伽耶舍多、これ法嗣なり。あるとき、殿にかけてある鈴鐸の、風にふかれてなるをききて、伽耶舍多にとふ、風のなるとやせん、鈴のなるとやせん。
伽耶舍多まうさく、風の鳴にあらず、鈴の鳴にあらず、我心の鳴なり。


伽難提尊者いはく、心はまたなにぞや。
伽耶舍多まうさく、ともに寂靜なるがゆゑに。


無上菩提正法眼藏、これを寂靜といひ、無爲といひ、三昧といひ、陀羅尼といふ道理は、一法わづかに寂靜なれば、萬法ともに寂靜なり。風吹寂靜なれば鈴鳴寂靜なり。このゆゑに倶寂靜といふなり


じゃじゃ馬慣らし 性分というのは直らない。

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