まさおレポート

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「カラマーゾフの兄弟」メモ その15 書かれなかった第二部への期待

2012-04-18 | 小説 カラマーゾフの兄弟
ドミトリーの裁判と冤罪に至る過程をかなりのボリュームを費やして描いている。しかもフィナーレの直前に書きこまれている。作者はこの冤罪を何故そんなに紙数を費やして描きたかったのだろうか。 作者はドミトリーが疑われてもしかたがない状況を執拗に描く。冤罪が自然ななりゆきであるかのようにストーリーを運ぶ。読者は途中までドミトリーがやったのではと思い始める。スメルジャコフのイワンにたいする告白で読者だけは真 . . . 本文を読む