大将マサムネののらりくらり雑記ブログ

妄想が爆発した短編小説を投稿します!美少女ゲームを元にオリジナルストーリーを作成します!たまに旅行やグルメ紀行も……

二条院羽月ちゃんの伝説の刀探訪!! 第一話

2021-07-25 17:00:00 | 小説
「なるほど!ここが穂織か!!」

「やっと着きましたね!」

私、二条院羽月は刀にかなり興味があった。一緒に付き合ってくれた彼女は三司あやせという。私達は伝説の刀がこの穂織の神社にあると聞いて、夏休みを利用してやって来たのだ!あやせくんも刀に興味があったみたいで、2つ返事で付き合ってくれた。本当は暁くんと七海くんも付き合ってくれることになっていたのだか、急にお父上に呼ばれて実家に帰って行った。実家の用事なら仕方ない……

「それにしても、古き良き街並みですね」

「そうだな…。なんか時代劇に出てきそうで興奮する……」

「え?なんです?」

「い、いや…気にするな」

「はぁ…そうですか?」

彼女とは友人になったとは言え、まだ私の時代劇好きを言ったことはない。知っているのは暁くんだけ…。だから今回は彼に来て欲しかったな…この喜びを共有したかったのだが…

「へ〜い!そこのお二人さん!」

「わ!?なんですか??」

「外国人か!?」

いきなり和装を着た金髪の女の子が現れた。私達と同い年くらいか…。どこかあやせくんに似ているような……。しかしまあ…

「大きい……く……」

なぜか悔しそうにしているあやせくん。

「お二人は観光か何かですか??」

「そうなんだ。この街には伝説の刀があると聞いてな…。あと、有名な温泉旅館があるとか…そこに泊まることになっているんだが…」

「Oh!その旅館とは『志那都荘』ですか??」

「確かそうだったような…」

「そうですよ!『志那都荘』です。」

「Wow!私、そこで仲居として働いています!ご案内いたしますよ〜」

「それはありがたい!是非とも頼む!」

「承りました!ようこそ!穂織へ!」

旅館へ移動し、客室へ通された。あの子、本当にこの旅館の仲居だったのか…。早く刀が観たい気持ちをグッと我慢して、今日はゆっくり旅館で過ごすことにしよう。

「ところでレナさん、この街には伝説の刀があると聞いたが…」

ここに案内してくれた、あの金髪の仲居さんに聞いた。彼女はレナ・リヒテナウアーというらしい。レナと呼んでくれと言われたところだ。

「おそらく『叢雨丸』のことではないかと思うのですよ…。」

「『叢雨丸』…ですか…」

この2人、どこか似ていると思ったら、声か…

「2人共、どこか似ていると思ったら、声がそっくりだな…」

「「え!?そうですか??」」

「やっぱりそっくりだ!ははは」

「うう…そんなに似ていますか?………それならある部分も似てくれると良かったのですが……く……ボソ」

また悔しそうな表情をしている何かあるのだろうか…

「どうかしたのか?」

「い、いえ…気にしないで下さい…あはは…」

何かあるのだろうが気にしないようにしよう…

「そこで『叢雨丸』はどこにあるだ?」

「『建実神社』という神社にありますですよ」

「なるほど!神社にあるのだな!」

神社にあるとは……本当に宝刀か何かだろうか……。レナさんは更に…

「『叢雨丸』はもちろんですが、実はもう一つ注目して欲しい人物がいるのですよ」

「注目して欲しい人物??」

「建実神社の巫女姫様ですよ!」

「巫女姫様か…」

どんな人物なんだろう…凄く気になる…

「巫女姫様の舞も楽しみにして下さいね!」

叢雨丸』に巫女姫様か……明日がより一層楽しみになってきた…

「さて、そろそろ温泉行きますか?」

「すまん、もう少しレナさんから話を聞くから、先に行ってくれるか?」

「分かりました!ではお先に!……私はその方が……バレずに済みますし…ボソ」

「何か?」

「いえ、何も…あはは」

あやせくんの挙動不審も気になるが、私はレナさんを質問攻めにするのだった…

〘続く〙


七海ちゃん意外な人物と意気投合!?

2021-07-20 17:00:00 | 小説
「本当にすいません…うちの兄が…」

「気にしないでいいよ〜。こっちも悪いんだし。昂晴くん、余所見していたし〜」

私、在原七海と兄の在原暁は一緒に某デパートに買い物に来ていた。会話に夢中になり、兄が前から来た男性にぶつかってしまったのだ…。最悪なことに男性はソフトクリームを食べていた為、服にベッタリとソフトクリームがついてしまったのだ…それも二人共に…。今は二人ともトイレで服を洗っている。その間、男性と一緒に居た女性とこうして話をしている。なんだろう…人見知りな私でもこの人とは喋りやすい。見た目は私と同じくらいの年だろうか…。茶色い髪を後ろで結んでいて、あどけなさも垣間見るが……何より………胸が大きい……。

「二人は兄妹なの?全然見た目が違う気がするけど…」

「あ、私達、義理の兄妹で血は繋がってないんです。二人共、今の父に引き取られた関係で…。墨染さんもご兄妹じゃないんですよね?」

兄とぶつかった男性は高嶺昂晴さん、彼女は墨染希さんというらしい。二人共、とある喫茶店でバイトをしていて、新しいメニューを考えるためにこのデパートに来たらしいのだが…

「うん。昂晴くんとは幼馴染なんだ〜。あ、私のことは希でいいよ〜。私も七海ちゃんって呼んでもいいかな?」

本当に希さんは気さくに話をしてくれるから、話しやすい。話しやすさは千咲ちゃん以来かもしれない…まあ、あの子はグイグイ押し込んでくるタイプだけど…

「はい、いいですよ。でも、希さん達って恋人じゃないんですか?」

「ぶっ!ち、違うよ〜!な、なんでそう見えるかな?よく皆からそう言われるけど…」

「いや…凄く仲良さそうに見えたので、つい……。幼馴染同士ってそんなに仲良くなれるのかなって…」

「昂晴くんは…その……大きな弟みたいで、ほっとけなくてさ…。な、七海ちゃんこそ……本当に兄妹なの?恋人に見えるくらい仲良く見えるけど…」

「え!?違いますよ!さ、暁くんとはそ、そんな関係じゃないですよ……」

「「ぷ…」」

「「アハハ…」」

なぜか二人で恥ずかしくて笑ってしまった…

「なんか…わたし達って似た者同士だよね…」

「そうですね!私の兄も大きな弟みたいで、ろくに家事もしないし…」

「そうなんだね。昂晴くんもそんな感じ。朝は私が朝食作りに行ったりしてるんだよ〜」

「気苦労が絶えないですよ…ホント」

「本当にね…あはは…」

私達、本当に似た者同士かもしれない…。同じ境遇の人がいるのだ…私も頑張ろう!

「あ、二人共来たみたい!そうだ、今度私達がバイトしてる喫茶店に来てよ!うちのパンケーキ、本当に美味しいから!」

「はい!是非!その時は私の友人も紹介しますね!」

「うん!私も従業員のお姉さん方とお友達紹介するね!」

私達はそう言いながら、お兄ちゃん達に歩み寄って行った……

《END》