大将マサムネののらりくらり雑記ブログ

妄想が爆発した短編小説を投稿します!美少女ゲームを元にオリジナルストーリーを作成します!たまに旅行やグルメ紀行も……

七海ちゃん意外な人物と意気投合!?

2021-07-20 17:00:00 | 小説
「本当にすいません…うちの兄が…」

「気にしないでいいよ〜。こっちも悪いんだし。昂晴くん、余所見していたし〜」

私、在原七海と兄の在原暁は一緒に某デパートに買い物に来ていた。会話に夢中になり、兄が前から来た男性にぶつかってしまったのだ…。最悪なことに男性はソフトクリームを食べていた為、服にベッタリとソフトクリームがついてしまったのだ…それも二人共に…。今は二人ともトイレで服を洗っている。その間、男性と一緒に居た女性とこうして話をしている。なんだろう…人見知りな私でもこの人とは喋りやすい。見た目は私と同じくらいの年だろうか…。茶色い髪を後ろで結んでいて、あどけなさも垣間見るが……何より………胸が大きい……。

「二人は兄妹なの?全然見た目が違う気がするけど…」

「あ、私達、義理の兄妹で血は繋がってないんです。二人共、今の父に引き取られた関係で…。墨染さんもご兄妹じゃないんですよね?」

兄とぶつかった男性は高嶺昂晴さん、彼女は墨染希さんというらしい。二人共、とある喫茶店でバイトをしていて、新しいメニューを考えるためにこのデパートに来たらしいのだが…

「うん。昂晴くんとは幼馴染なんだ〜。あ、私のことは希でいいよ〜。私も七海ちゃんって呼んでもいいかな?」

本当に希さんは気さくに話をしてくれるから、話しやすい。話しやすさは千咲ちゃん以来かもしれない…まあ、あの子はグイグイ押し込んでくるタイプだけど…

「はい、いいですよ。でも、希さん達って恋人じゃないんですか?」

「ぶっ!ち、違うよ〜!な、なんでそう見えるかな?よく皆からそう言われるけど…」

「いや…凄く仲良さそうに見えたので、つい……。幼馴染同士ってそんなに仲良くなれるのかなって…」

「昂晴くんは…その……大きな弟みたいで、ほっとけなくてさ…。な、七海ちゃんこそ……本当に兄妹なの?恋人に見えるくらい仲良く見えるけど…」

「え!?違いますよ!さ、暁くんとはそ、そんな関係じゃないですよ……」

「「ぷ…」」

「「アハハ…」」

なぜか二人で恥ずかしくて笑ってしまった…

「なんか…わたし達って似た者同士だよね…」

「そうですね!私の兄も大きな弟みたいで、ろくに家事もしないし…」

「そうなんだね。昂晴くんもそんな感じ。朝は私が朝食作りに行ったりしてるんだよ〜」

「気苦労が絶えないですよ…ホント」

「本当にね…あはは…」

私達、本当に似た者同士かもしれない…。同じ境遇の人がいるのだ…私も頑張ろう!

「あ、二人共来たみたい!そうだ、今度私達がバイトしてる喫茶店に来てよ!うちのパンケーキ、本当に美味しいから!」

「はい!是非!その時は私の友人も紹介しますね!」

「うん!私も従業員のお姉さん方とお友達紹介するね!」

私達はそう言いながら、お兄ちゃん達に歩み寄って行った……

《END》


最新の画像もっと見る