大将マサムネののらりくらり雑記ブログ

妄想が爆発した短編小説を投稿します!美少女ゲームを元にオリジナルストーリーを作成します!たまに旅行やグルメ紀行も……

二条院羽月ちゃんの伝説の刀探訪!! 第二話

2021-08-09 19:00:00 | 小説
次の日、私はソワソワしていた。レナさんから『叢雨丸』だけでなく、巫女姫様がどんな人物なのか……本当に楽しみだ!

「羽月さん、ワクワクしていますね!」

「うん……。本当に楽しみだ。」

レナさんに聞いた巫女姫様の情報では、清楚でかなりの努力家。だが、おごる事なく、人当たりも良い……。さらに舞を舞う姿は神々しく、容姿も超美人だという…。驚くことにそんな完璧超人な人が私達と同世代だということだ…

「同世代というのがかなり驚きですね…本当にどんな方なんでしょう…。確か…朝武芳乃さん…でしたっけ?」

「ああ…レナさんが言うには巫女姫様の名前が朝武芳乃さんと言うらしいな…」

昨晩、巫女姫様の名前が朝武芳乃さんという名前であるとレナさんから聞いた。何故だろう…朝武芳乃さんという名前を聞くだけで親近感が湧いた気がした……。それにレナさんが言うには私とその芳乃さんがどこか似ているところがあるみたいだが……

「ハーイ!羽月、あやせ!おはようございます!」

「おはようございます!レナさん」

「おはよう!レナさん」

レナさんが挨拶してくれた。

「今日は建実神社に行くのですね?」

「ああ…そのつもりだが…」

「芳乃とはお友達同士なので、ご案内しますですよ〜」

「そうなのか!?それなら有り難いが…」

「おまかせくださりませよ〜!」

所々、変な日本語を使う子だが、本当に親切にしてくれる、おもてなしの心を持っている素晴らしい仲居さんだ

「穂織の良いところ案内しますですよ〜」

建実神社へ行く途中、レナさんに穂織を案内してもらった。鮎の塩焼きが美味しい店やオーナーが美人な甘味処……素敵な古き良き街並みの道……清らかな水が流れる清流など穂織の素晴らしさが際立っていた。しかし、この街には、かつて恐ろしい祟りがあったらしい。そのためか近代文化が入らず、古き良き街並みがそのまま残ったらしいのだ。だが、つい最近、その祟りが解決された。それを解決したのが、今の巫女姫様である朝武芳乃さんであり、そのきっかけが伝説の刀『叢雨丸』らしいのだ。詳しい話はその朝武芳乃さんに聞くとしよう。

「あ、レナさん!おはようございます!」

黒髪の女の子が声をかけてきた。買い物をして来たのだろうか…ビニール袋を持っている

「Oh!茉子!ちょうど良かったです!」

「その方々は?」

「観光に来られた方々で、『叢雨丸』を見に来られたのです。穂織を案内して、今から建実神社に向かう途中でした〜。それから芳乃にも会ってみたらと思って」

「そうなんですね!ようこそ!穂織へ!私は常陸茉子と言います!建実神社で、芳乃様の身の回りのお世話と護衛役をしています!」

「護衛役……とは?」

私はすごく疑問に思い、聞いてみた

「あ、芳乃様を祟りから守る役目を担っていました。私これでも忍者、くノ一ですから〜」

茉子さんは「エヘン!」という感じで答えた

「く、くノ一!?」

こんな時代にもくノ一が存在するのか!まさに古き良き街ならでわだな…

「あ、自己紹介が遅れたな。私は二条院羽月だ!茉子さんよろしく!」

「私は三司あやせと申します!」

「お二人ともよろしくお願いします!それにしても…」

なぜか茉子さんが私の顔をまじまじと見始めた

「二条院さんって……どこか芳乃様に似ているような……」

「Oh!茉子もそう思いますか!」

「ホントなのだろうか?さらに気なって来たが…」

護衛役をしている茉子さんが言うんだったら間違いないのだろうが……

「ええ…どこかはハッキリしないですが…」

その言葉を聞き、さらに芳乃さんに会うのが楽しみになってきた…

「茉子、芳乃は神社に居ますか?」

「ええ!お務めを終えて、今は境内の掃除をされていると思います。」

「では参りましょう!建実神社へ…」

私たちは茉子さんに付いていく。巫女姫様である芳乃さん……会うのが楽しみだ!!

〘つづく〙

二条院羽月ちゃんの伝説の刀探訪!! 第一話

2021-07-25 17:00:00 | 小説
「なるほど!ここが穂織か!!」

「やっと着きましたね!」

私、二条院羽月は刀にかなり興味があった。一緒に付き合ってくれた彼女は三司あやせという。私達は伝説の刀がこの穂織の神社にあると聞いて、夏休みを利用してやって来たのだ!あやせくんも刀に興味があったみたいで、2つ返事で付き合ってくれた。本当は暁くんと七海くんも付き合ってくれることになっていたのだか、急にお父上に呼ばれて実家に帰って行った。実家の用事なら仕方ない……

「それにしても、古き良き街並みですね」

「そうだな…。なんか時代劇に出てきそうで興奮する……」

「え?なんです?」

「い、いや…気にするな」

「はぁ…そうですか?」

彼女とは友人になったとは言え、まだ私の時代劇好きを言ったことはない。知っているのは暁くんだけ…。だから今回は彼に来て欲しかったな…この喜びを共有したかったのだが…

「へ〜い!そこのお二人さん!」

「わ!?なんですか??」

「外国人か!?」

いきなり和装を着た金髪の女の子が現れた。私達と同い年くらいか…。どこかあやせくんに似ているような……。しかしまあ…

「大きい……く……」

なぜか悔しそうにしているあやせくん。

「お二人は観光か何かですか??」

「そうなんだ。この街には伝説の刀があると聞いてな…。あと、有名な温泉旅館があるとか…そこに泊まることになっているんだが…」

「Oh!その旅館とは『志那都荘』ですか??」

「確かそうだったような…」

「そうですよ!『志那都荘』です。」

「Wow!私、そこで仲居として働いています!ご案内いたしますよ〜」

「それはありがたい!是非とも頼む!」

「承りました!ようこそ!穂織へ!」

旅館へ移動し、客室へ通された。あの子、本当にこの旅館の仲居だったのか…。早く刀が観たい気持ちをグッと我慢して、今日はゆっくり旅館で過ごすことにしよう。

「ところでレナさん、この街には伝説の刀があると聞いたが…」

ここに案内してくれた、あの金髪の仲居さんに聞いた。彼女はレナ・リヒテナウアーというらしい。レナと呼んでくれと言われたところだ。

「おそらく『叢雨丸』のことではないかと思うのですよ…。」

「『叢雨丸』…ですか…」

この2人、どこか似ていると思ったら、声か…

「2人共、どこか似ていると思ったら、声がそっくりだな…」

「「え!?そうですか??」」

「やっぱりそっくりだ!ははは」

「うう…そんなに似ていますか?………それならある部分も似てくれると良かったのですが……く……ボソ」

また悔しそうな表情をしている何かあるのだろうか…

「どうかしたのか?」

「い、いえ…気にしないで下さい…あはは…」

何かあるのだろうが気にしないようにしよう…

「そこで『叢雨丸』はどこにあるだ?」

「『建実神社』という神社にありますですよ」

「なるほど!神社にあるのだな!」

神社にあるとは……本当に宝刀か何かだろうか……。レナさんは更に…

「『叢雨丸』はもちろんですが、実はもう一つ注目して欲しい人物がいるのですよ」

「注目して欲しい人物??」

「建実神社の巫女姫様ですよ!」

「巫女姫様か…」

どんな人物なんだろう…凄く気になる…

「巫女姫様の舞も楽しみにして下さいね!」

叢雨丸』に巫女姫様か……明日がより一層楽しみになってきた…

「さて、そろそろ温泉行きますか?」

「すまん、もう少しレナさんから話を聞くから、先に行ってくれるか?」

「分かりました!ではお先に!……私はその方が……バレずに済みますし…ボソ」

「何か?」

「いえ、何も…あはは」

あやせくんの挙動不審も気になるが、私はレナさんを質問攻めにするのだった…

〘続く〙


七海ちゃん意外な人物と意気投合!?

2021-07-20 17:00:00 | 小説
「本当にすいません…うちの兄が…」

「気にしないでいいよ〜。こっちも悪いんだし。昂晴くん、余所見していたし〜」

私、在原七海と兄の在原暁は一緒に某デパートに買い物に来ていた。会話に夢中になり、兄が前から来た男性にぶつかってしまったのだ…。最悪なことに男性はソフトクリームを食べていた為、服にベッタリとソフトクリームがついてしまったのだ…それも二人共に…。今は二人ともトイレで服を洗っている。その間、男性と一緒に居た女性とこうして話をしている。なんだろう…人見知りな私でもこの人とは喋りやすい。見た目は私と同じくらいの年だろうか…。茶色い髪を後ろで結んでいて、あどけなさも垣間見るが……何より………胸が大きい……。

「二人は兄妹なの?全然見た目が違う気がするけど…」

「あ、私達、義理の兄妹で血は繋がってないんです。二人共、今の父に引き取られた関係で…。墨染さんもご兄妹じゃないんですよね?」

兄とぶつかった男性は高嶺昂晴さん、彼女は墨染希さんというらしい。二人共、とある喫茶店でバイトをしていて、新しいメニューを考えるためにこのデパートに来たらしいのだが…

「うん。昂晴くんとは幼馴染なんだ〜。あ、私のことは希でいいよ〜。私も七海ちゃんって呼んでもいいかな?」

本当に希さんは気さくに話をしてくれるから、話しやすい。話しやすさは千咲ちゃん以来かもしれない…まあ、あの子はグイグイ押し込んでくるタイプだけど…

「はい、いいですよ。でも、希さん達って恋人じゃないんですか?」

「ぶっ!ち、違うよ〜!な、なんでそう見えるかな?よく皆からそう言われるけど…」

「いや…凄く仲良さそうに見えたので、つい……。幼馴染同士ってそんなに仲良くなれるのかなって…」

「昂晴くんは…その……大きな弟みたいで、ほっとけなくてさ…。な、七海ちゃんこそ……本当に兄妹なの?恋人に見えるくらい仲良く見えるけど…」

「え!?違いますよ!さ、暁くんとはそ、そんな関係じゃないですよ……」

「「ぷ…」」

「「アハハ…」」

なぜか二人で恥ずかしくて笑ってしまった…

「なんか…わたし達って似た者同士だよね…」

「そうですね!私の兄も大きな弟みたいで、ろくに家事もしないし…」

「そうなんだね。昂晴くんもそんな感じ。朝は私が朝食作りに行ったりしてるんだよ〜」

「気苦労が絶えないですよ…ホント」

「本当にね…あはは…」

私達、本当に似た者同士かもしれない…。同じ境遇の人がいるのだ…私も頑張ろう!

「あ、二人共来たみたい!そうだ、今度私達がバイトしてる喫茶店に来てよ!うちのパンケーキ、本当に美味しいから!」

「はい!是非!その時は私の友人も紹介しますね!」

「うん!私も従業員のお姉さん方とお友達紹介するね!」

私達はそう言いながら、お兄ちゃん達に歩み寄って行った……

《END》

あなたへの恩返し 第一話

2021-05-17 17:51:20 | 小説
この村は本当に静かだ。100年後の未来から来た私、蛍塚アリカは静かで心地良いそよ風を感じていた。本当にこの村に来て良かった…。妹の蛍塚ユノと共にやって来た晶生村は所謂過疎の村だ。しかし、それだけ自然を感じられる。川の水もキレイで空気は本当に美味しい。これは100年後の未来では感じられない…。こんな気持ちにしてくれたのはあの人のおかげ…。千種由嗣くん。
100年後の未来は『エンゲージ』といわれる人工的に出産するシステムが主流の中、彼は廃れてしまった恋愛結婚での『自然分娩』で生まれた男の人。私達と共に晶生村にやって来たが、彼は許可を得ずにやって来た。しかし、私達の『ブロムナード』いわゆる卒業研究を手伝うという名目で許可を許された。当初は落ちこぼれと言われていた彼だったが、この村にやって来てからは村の皆とどんどん仲良くなり、自然と馴染んで行った。それが彼の特徴であり、彼の才能である。決して落ちこぼれではない、立派な才能だ。エリートと言われた私は変にプライドを持っていたために人に頼らず、何でも一人で『ブロムナード』を完成させようとしてしまって……失敗し……妹のユノにも迷惑をかけた…。そんな時に彼が助けてくれた……。それ以来、村の人達と話す機会を与えてくれて、仲良くして貰えるようになり、私の『ブロムナード』も進めることが出来た。本当に彼には感謝しかない。そんな彼を私は…………
「本来であれば、もう100年後に戻っているはずだったんだけど…」
宮国小萩さんがこちらへ来た影響で、『ゲート』のエネルギーが足りず、戻ることが出来なかった。『ゲート』のエネルギー充填には時間がかかるため、数日は100年後には帰れない。しかし、その間に『彼』を知る良い機会になった。
『彼』を知っていく毎に『自然分娩』についても興味が湧いていく。自然に生まれる素晴らしさ…。急きょ、出産に立ち合う機会があった。出産した母親の幸せそうな笑顔を今も忘れられない…。『エンゲージ』では決して体感出来ない感覚…。私も体感してみたい。子供を産んでみたい。そう思った瞬間、彼にある意味の恋心が芽生えた気がした。
「貴方の子供を生みたい!」
いきなり私は彼にそう告げた。そんな彼は私を妻にしてくれると言ってくれた…。そして、私は『彼』を『貴方』から『あなた』と言うようになった。『あなた』は妻が夫を呼ぶ時にそう呼ぶらしい。本当の『彼の妻』になるために…。
彼を思い出す度、心臓がトクントクンとなる…。久万里寿さんが教えてくれた『恋心』と呼べるモノ。本当に心地良く、暖かな気持ちになる。
「彼に何か恩返しが出来ないかしら…」
ふとそんな気持ちになった…。
「そうだ!!ユノやクラレッタさんに相談してみよう!」
私は意気揚々に下宿しているクラレッタさんの家へ帰宅するのだった…

〘続く〙

芳乃ちゃん、初めての…… Part.2

2021-05-13 19:06:11 | 小説
「はあ…。何の為にスマホを持っているんですか?芳乃様」
いきなり厳しい言葉を浴びせられた……
「だ、だって…仕方ないじゃない!SNSって怖いって聞くし……」
テレビでSNSが怖いって言ってた。所謂、「バズる」……だっけ?
しかも、私は過去にネットで調べたことで失敗した経験がある……。「ちゃろー☆」が友達間の挨拶だってネットで書いてあって、『凄く私の声に似ている娘』が動画でポーズまで紹介していたのに…。いざ使ってみたら……将臣さんをフリーズさせた苦い経験……。穴が有れば、入りたい……シュン…。その事もあってか、SNSやネットにある種のトラウマがあった…
でもSNSなら将臣さんと手軽に連絡し合える感じがしたから…
「まだまだ若い芳乃様なのに、何歳の方の考え方をしているんですかぁ〜。まあ、そこが芳乃様の良いところなんですが…」
家事をしながら辛辣な言葉を投げ掛ける彼女は、私の幼馴染であり護衛役をしてくれている常陸茉子。家の家事を担ってくれてもいるが、実は忍者…いわゆる『くノ一』である。ただ、高い所は苦手らしいけど…
「よろしいですか、芳乃様!最近は電話やメールで連絡を取り合わず、L○NEなどのSNSで連絡を取り合うのが主流になって来ているんですよ〜」
「え!?そ、そうなの!?」
新たな情報に驚く私。
「芳乃様……」
呆れ顔の茉子。私って、かなり時代遅れなのかな……シュン…
「そういえば最近の若者は、イ○スタグラムやツ○ッターのダイレクトメッセージとやらで連絡を取り合ってるようだの〜」
そう話すのはムラサメ様。彼女は神刀 「叢雨丸」に宿る存在で、私や茉子、将臣さんなどにしか見えない存在でもある。フワフワ浮いているので、よく幽霊と間違われるが……
「む!何か良からぬことを考えておらぬか?」
「べ、別に何も……。というか、ムラサメ様もご存知なのですか!?」
数百年前から存在するムラサメ様まで知っていることに驚いた。
「詳しいことは知らぬが、テレビで言っておったぞ!お主、聞いてなかったのか?」
「今まで興味が無かったので…、聞いてなかったんだと思います…」
かなりシュンとしてしまった私…。まさかニュースでも取り上げられていたとは…。それをムラサメ様までもが知っていたとは……シュン…
「とにかく有地さんと連絡取り合うなら、断然L○NEが良いです!チャットのように会話が出来ますし、ビデオ通話……所謂テレビ電話機能もあるので、顔を見ながら話も出来ますし」
「え!?本当!?将臣さんの顔を見ながら通話が出来るの??」
それが出来るようになったら……寂しさなんて、吹っ飛ぶかも……
「とりあえず芳乃様。まずはインストールから始めましょうか。それからアカウントを設定して……有地さんにL○NE IDを教えるか教えてもらうか…」
以前も将臣さんとの関係に悩んでいた時に支えになってくれた茉子とムラサメ様。私が将臣さんを突っぱねていた時も色々なフォローをしてくれた。あの「ヨロピクお願いします」は恥ずかしかったけど……、あの出来事から将臣さんとの関係もかなり進んだ気がする。本当にこの二人には頭が上がらない…感謝の気持ちでいっぱいになる。将臣さんと幸せになることで、恩返ししなきゃ!
「お願い。茉子、あとで教えてね。」
「おまかせ下さい。芳乃様!」
「吾輩も興味がある。見ていても良いか、芳乃?」
「ええ。もちろんですよ!ムラサメ様!」
初めてのSNS。ちょっと怖いけど…。大好きな将臣さんと繋がるなら……。

〘END〙