大阪近代建築BLOG

消えていく近代建築に異議申し立て
-大オオサカまち基盤(大バン)-

江戸堀コダマビルオーナーインタビュー(た)

2005-09-15 19:16:41 | 歴史アーカイブ
江戸堀コダマビルのオーナー、児玉竹之助さんにインタビューしてきました。
大大阪サロン2005 in 芝川ビルのイベント、近代建築オーナーサミットに向けてのインタビューシリーズとしては、一応これで一区切となります。
コダマビルは昭和10年、児玉竹之助さんのお祖父さんである竹次郎さんの住宅として建てられました。竹之助さんは昭和12年生まれで15年には宝塚に移り住んだため、子供の頃のこの建築についての記憶はほとんどないとのこと。でも大水で地下室が水で浸かり、お祖父さん達と一緒に必死で水をかき出した記憶だけが、何故か残っているそうです。因みに、昔は裏に堀が流れていました。
昭和53年から本格的にビルの管理に携わるようになり、フジ子ヘミングなど著名な演奏家がリハーサルに訪れる本格的なレッスンホールや、イタリア現代アートならココ!的な位置にまで上り詰めた画廊を開かれたり(画廊は現在閉鎖)、「このビルはほとんど趣味ですわ」と笑いながら話す児玉さんは、心からこのビルを楽しんでいらっしゃるご様子。現在は宝塚の実家に残る昔の生活用品をせっせと空き室に運び込み、西船場商家の生活を紹介する博物館計画を画策中だとか。
古い建物ならではの細々とした補修が次々と出てくるそうですが、「職人には任せておけん!」とほとんどの補修はDIY、ご自身でされるんだそうです。何と地下にはそれ専用の工房まであって、ここはこうしたい、あそこは本当はこうなっててと、やりたいことが盛りだくさん。
言ってくだされば大バンもお手伝いしますよ。(笑)

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