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ねぐら(進化する弁護士ブログ)

(-. -)zzz...  
 
その都度、興味のあるネタを書いて行きます。最近は、投資話が熱いです。。

予備試験からの司法試験

2015-05-14 | 法科大学院・司法試験・予備試験
ロースクール時代に、仲の良かった友人が、昨年予備試験に合格し、再度チャレンジしています。

理屈上は、ロー卒業生は、当然、予備試験には受かって然るべきという位置づけのはずですが。

実際は、けっこうレアケースなんだと思います。

「上昇の勢いに乗る」司法試験に限らず、これが物事成功のカギ。

予備試験を突破し、今、勢いに乗っているはずの彼は、きっと今年の司法試験に受かると思います。

【追記】
その後、彼は思った通り、司法試験にも合格して、69期司法修習生となりました。
おめでとう!!

法科大学院の志願者の激減は何が根本的な原因か?

2013-07-01 | 法科大学院・司法試験・予備試験
「法曹人口と法曹養成制度の日弁連全会員アンケート」というのが僕のところにもFAXで届いた。

この種の「アンケート」のうち、特定の思想に偏ったものには基本的に答えず、ただちにシュレッダーするのが常なのだが、これはまあ、答えてみてもいいだろう。


アンケートの内容に関して、思ったことを二つばかり。



問5 弁護士需要を上回って弁護士が供給されることは、国民にとって良いことだと思いますか、悪いことだと思いますか
イ 良い
ロ 悪い
ハ どちらとも言えない

・・・これだけでは、いささか荒っぽい選択肢という気もするが、あえて、僕は、ロに丸をつけた。

必要以上に弁護士が増えると、これまで泣き寝入りしていた正当な利益を有する原告が救済される割合よりも、言いがかり的・不当訴訟が増えることによる被告側の弊害の方がはるかに大きい、と僕は感じています。


そして、


問13 法科大学院の志願者の激減は、何が、根本的な原因だと思いますか(複数回答可)
イ 法科大学院に時間と金がかかる
ロ 法科大学院の教育が評価できない
ハ 司法試験の合格率が低い
二 司法修習生の就職難
ホ 弁護士過剰のために職業的魅力が低下
へ わからない
ト その他

・・・とあるが、全部、微妙に該当しそうではある。僕は、特に、イ、二、ホだと思って丸をつけたが、「根本的な原因」をあげるならば、「法科大学院にお金がかかる上に、修習は貸与制でさらにお金がかかり、そして就職できるかもわからず、弁護士になっても安定した収入が得られる見込みが立たない」という、少し長いものになるだろうな・・・というのが僕の実感である。

ようは、「お金」の問題、ということである。


追記:

僕は、ローでは600万円くらい奨学金を借りたクチだが、そのような"大借金"に果敢にチャレンジできたのは、自分は受かるし就職もできるだろうという根拠のない自信もさることながら、「修習まで進めば、お給料が頂けるので、とりあえず一息つける」という思いがあったことは、非常に重要な事実である。

もし、あのとき、「修習に行っても貸与制で、さらに借金が膨らむ」という前提だったとすれば、僕はローの段階で、巨額の借金をかかえてまで、法曹を目指そうとは思わなかっただろう。

このことは、力いっぱい述べておきたい。


択一試験結果が出てますね

2013-06-06 | 法科大学院・司法試験・予備試験
択一の試験結果が公表されてますね。

http://www.moj.go.jp/content/000111530.pdf


ロースクールによってかなり合格率に差があるのは例年通りであるとして、特筆すべきは、「予備試験組」全員択一突破・・・の方でしょうね。


ただし、僕は、このデータから、予備試験合格者がすごい、とは思わない。(まあ、予備試験に受かること自体はすごいんだけど)


単に、ロースクール組が情けない、というだけのことである。


「新」司法試験時代の択一は、時間をかけて地道な努力を続ければ、250点くらいは、だれでもとれるようになる試験である。


特別な才能やノウハウとか、そういうの一切不要な試験。



「旧」時代に比べると科目が多くて大変だと言う人もいるが、会社法とか民訴・刑訴の択一問題って、超簡単じゃん!


条文そのまんまの問題や、これはさすがに知ってるでしょうという判例の問題が、相当な割合を占めている。


むしろ、地道に勉強すれば、ざくざく点数が稼げる(大変に費用対効果のよい)領域である。



ローで勉強漬けの毎日を二年ないし三年間送っておいて(なんて贅沢な!)、まだ択一試験を突破できる実力が備わっていないというのは、なにかが大きく間違っているとしか思えない。(実は、受験生のふりをしていただけとか)


今でもローで教えることのある若手弁護士の立場で、歯がゆくて仕方がないということである。

最近のロースクール入学者事情(の断片)

2013-04-03 | 法科大学院・司法試験・予備試験
新学期の開始時期ということで、今年も出身ロースクールに、合格者弁護士として顔を出してきました。。。

驚いたのは、既修入学者の一定数が、他のローをすでに卒業していて、いわゆる三振アウトになった後、うちのロースクールに入学し直しているということ。

(※ただし、そもそもうちのローが大規模校ではなく、データの絶対数が多いわけではないので、全国的な傾向として論じることはできないことをお断りしておきます)

これらの再入学者に話を聞くと、たとえば三回目の受験で2200~2900番くらいで不合格になり、どうしてもあきらめきれないということらしい。

・・・うーん、気持ちはすごくよく分かります。

ただし、受験勉強を続けている期間の「逸失利益」がどれほどのものになるか、ちょっと心配ではある。

弁護士になりさえすれば、人並み以上に稼げるという時代ではないからね。

(※ちなみに、ローの授業料は成績優秀者としてある程度免除が見込まれるということらしい。ロースクール側としては、合格間近の人が既修者として入学してくれると、ローの合格者数を合法的に“水増し”できるので、授業料の免除を出してでも迎え入れる価値はある、というのが本音のようである)


それにしても、あえて予備試験を受けるのではなく、時間と手間のかかる「ロー再入学」を選ぶ人が一定数いることは、予備試験のハードルの高さを物語っているようにも感じられます。

年間3000人計画撤廃の件

2013-03-19 | 法科大学院・司法試験・予備試験
>政府の法曹養成制度検討会議が、司法試験の合格者数を年間3000人程度とした政府計画を撤廃する提言を13年4月公表の中間素案に盛り込む方針だと3月17日付の朝日新聞が報じている。


あ、そうなんですか~。今さら、というか、当然というか、何と言ったらいいんでしょう。

今どき現役のロースクール生(及び受験資格ある卒業生)でも、「年間3000人合格」が実現するなんて誰も信じちゃあいないぜ。
(もしいたら、あまりにも迂闊である)


逆に、僕の実感としては、よくここまで「毎年2000人以上」をキープして来れたもんだ。
それだけでも、十分ありがたいという方が正直なところかな・・・。(ロー出身者として、そして、ローで学生に教えることがある立場の者として)

「お前は受かったから言えるんだ」という非難がもしあれば、それはあまんじて受けよう。

僕も、「7割の人が受かる試験」「やがては年間3000人になる」というキャッチフレーズにまんまと踊らされてローに入学したクチだからね。


ちょっと心配なのは、今後、正式に3000人合格が撤廃された場合、そのことにともない、実際の合格者数は1800人とか1500人とかに減らされてしまうんじゃないかということ。(え、1000人??それはないでしょう)


しかし、それでも“新”司法試験に関して言えば、受かるべき人(=正しい方向の努力を、合格に必要な時間継続できた人)は受かっていく試験であることは間違いない。

ついでに、僕がいろんな人の再現答案を読んだ経験から言うと、3000人合格だと、本来受かるべきでない人(法律の基礎がおろそかな人)まで大量に受かってしまう、という気がします。

“三振”したあとどうするか?

2012-10-03 | 法科大学院・司法試験・予備試験
ここまで本気で勉強して来たんでしょ?

就職も、恋愛も、旅行も、飲み会も、他に何か意義のある社会活動もぜんぶ後回しにして、ひたすら司法試験合格だけを目指して、一日10時間勉強して来た。

そんな簡単に、あきらめきれないでしょ?

それなら、次の「予備試験」を、一回だけ受けてみれば。

これはこれでかなりの難関らしいけど、「司法試験の本番を目指してあと一歩のところまで来た人」であれば、当然受かるべき試験のはずである。
(少なくとも位置付けとしてはそのはずである)

・・・それで、万が一、予備試験の択一にすら通らないとか、通ってもぎりぎりの得点だったという人がいたら、今まで自分がやってきたことを疑った方がいい。

「一日10時間」のうち、本当に勉強した時間は、何時間だった?と。

友達としゃべったり、ネットを眺めたり、たばこ吸ったり、大量の資料をコピーしたり、受験とは関係のないアカデミックなことに時間を費やしたり、風呂入ったり(まあ、風呂くらい入ってもいいが)して立ち止まった時間を除いて、「本当は」何時間、試験勉強したの?


かつての僕であれば、ローを卒業した後、なお司法試験の勉強「だけ」して過ごすような恵まれた環境には無かったので、仕方なく見切りをつけて、大型ダンプの免許でも取りに行ったと思う。

ちなみに、サイアクの場合、自己破産して奨学金をチャラにすることができるように、親を保証人にはしなかった。(ローに入学の時点で、そこは本当に考えていた)

三振したあと、まだ勉強が続けられる環境にあるなら、それはやっぱり、恵まれているなあ・・・と僕は思う。


毎年、今頃の時期には、こんなことを考えます。

世にも恐ろしい夢

2010-09-09 | 法科大学院・司法試験・予備試験

久しぶりに「司法試験」を受ける夢を見た。


2時間の受験時間はあっという間に過ぎて、


残り20分ぐらいで、けっこう大きい設問がまるごと残っており、現場で不合格を確信する、という最悪のパターン。


ああ~「やっぱり」ダメなのか、つぎ三回目を受けるのしんどいなあ、という夢。


目が覚めたとき、あれ、いま自分なんだっけ、と、しばらくの間分からず、動悸がする。


ひさしぶりに見たなあ、と思っていたら、そうか、僕の潜在意識は、合格発表が今日であることをちゃんと分っていて、こんな悪夢を見せたのだと得心。


それとも、何人か気になる後輩たちの叫びが、時空を越えて、僕の脳裏に働きかけたのかも、とも思う。


いずれにせよ、「5年以内に3回まで」という制限の中でもがいた記憶は、普段意識しないものの、しっかりと刻みこまれているようである。。。