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駅前のロータリーに
「バカ野郎、見るんじゃねえーっ」と
連呼するキチガイがいたのだけども、
見るんじゃねえーっと何度も叫ばれると
見たくなるのが世の常でして。
待ち合わせの時間まで暇だったゆえ、
じっと眺めてみれば。
擦り切れたズボンと片足裸足、
ケツを半分出した年齢のころなら30半ばだろうと
認識されるその男がこちらをきっと睨み、
(自由だな、おまえ)と口走ったような気がした。 . . . 本文を読む
打ち上げの席にて。
「なんか、おいしい仕事ばかりですね」と言われる。
研修のおり、自己紹介に当たって
プロフや仕事の内容を簡単に話しておいたからだ。
この若造くんに悪気はないのだろうけど
「おいしい仕事」という言葉に違和感と不快感を催す。
おいしい仕事=何もしなくて収入が得られる、
このような図式がアタマの中で連鎖する。
学生の頃、
鳴りもしない電話を一晩中見張る電話番をやって、
数万円を手に . . . 本文を読む
都内某所で行われた、
企業研修のオブザーブ(立会い)に行ってきた。
テキスト制作を請け負ったから、
それが上手く活用されるかどうか確認のため…
というのが間違いのもとだった。
そもそもエンドユーザーというのが、
以前在籍していた会社だというのを忘れていたのだ。
その子会社を通じての制作だから、
表に出ることはねえ、なんて気楽に考えていたのだけど。
今年に入ってそれも春以降に、バタバタバタと . . . 本文を読む