おやじの遊び道具。

  シケたおやじも、愛されたいのだ!

「立つんだ、ジョー」

2008-06-17 | 流浪人生
大きな会社のある会長が語るには、最近の若い人間は思考や態度が軽すぎると。
これは本を読まないからだとか。
どこでも誰でも口にするこの見解こそ、短絡視し過ぎて軽率ではないか。

確かに本を読めば知識の習得、
脳細胞の活性化そして創造力(右脳)の湧出に影響を与えるだろう。
おいらの世代以上でも、本を読まない人間はとても多い。
けれども本を読んでいなくとも、もっともらしい意見と対応のできるヒトもいる。
現場で多くの方法論や要領を自分なりのモノにしたヒトだ。
逆に本をたくさん読むと自称本の虫でも、
口から出るコトバはそこらへんにゴロゴロしている内容ばかり。
朝のこない夜はないだとか、あなたの善意をどこかでみてる人がいるだとか
がんばれ、そういうヒトは放っておきなさい、頑張るのもほどほどにだとか。
ウケ売りばかりで本を読んで右脳を進化させたご利益が見当たらない。
本の虫さん、そんなに知識が豊富なら、
もっとオリジナリティあふれるコトバをはいてくれ。
当たり障りのないものではなく、もっと自分の経験や血の通ったコトバを。
本をたくさん読んでいても、軽いヤツは軽いんだ。
おいらもその例。

若い人間だけが軽いと勘違いされるのは、世のスピード化が起因する。
個の事象に重きをおいてやることに、世間の評価は甚だ厳しいサインを示す傾向がある。
個を伸ばす教育をなんて言うものの、
実際はそんな冒険をさせる親や社会はまだまだ少ない。
物理学の真理を探るより、有名校に合格するオールの学力アップを、
取引先との人間関係を確立するより、まずは予算の達成を。
要求されるのはまさしくスピード感と効率化。
マスコミやTVやネットが世の中の目まぐるしさや要らぬ情報が垂れ流す。
軽さの根源を辿れば、きっと世の情報化が助長しているんだろう。
こんな世の中にいたら、
じっくりと自己を見つめたり人格形成を落ち着いて行うのは至難の業だ。
情報を素早く取捨選択して対応しなきゃ、
時代に乗り遅れたレッテルが貼られてしまうんだもの。
仕事でも勉強でも遊びでも。
軽くなくちゃ生きていけない、着いていけない、面白くないのが実情だ。

仕事の効率化能率化をはかることがセールスポイントの
パソコン製造をする会社の会長殿、そのあたりどうお考えですか。
若い人間だけを限定して軽率だ、と決め付けるのはいささか乱暴だと思うのですが。

話は少し進行方向を変えて。
本日なるほどと感じた、2つの話。
「辰吉丈一郎さん、あなたは矢吹ジョーを尊敬していますか」
言うまでもなく、丈はジョーからきている。
「そんなもんするかいな、あいつは東洋チャンピオンやで。
オレは元世界チャンピオンや」
浪速のジョーは健在だ、よかった。亀田一家もがんばれ。
秋葉原のほこ天がなくなることについて、地区自治関係者のコメント。
(事件で亡くなられた方のご冥福を、心からお祈り申し上げます)
「ほこ天であぶれた人間が、路地裏に流出するデメリットも考えなきゃならん」
ポイ捨てゴミや薬物の販売や犯罪など。
当然でしょう、売り上げが減って困る、恐いからないほうがいいなどなど、
誰もが告げる有体のコメントが並ぶ中の視点を変えた意見だ。

軽い意見ではなくもっと刺激的な見解がおいらには必要だ。

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