大相撲の賭博問題で、大関、琴光喜関（３４）＝本名・田宮啓司＝から賭博関与の口止め料として現金を脅し取ったとして、警視庁が逮捕状を取った古市満朝容疑者（３８）が２４日午後、同庁の任意同行に応じた。容疑が固まり次第、逮捕する方針。
［フォト］琴光喜関らをめぐる野球賭博の構図
警視庁は古市容疑者の背後に暴力団関係者がいなかったかなどを捜査するとともに、力士らによる野球賭博の実態解明や、野球賭博を主催していた胴元の特定を急ぐ。
捜査関係者によると、古市容疑者は琴光喜関が昨年１２月、野球賭博の「勝ち金」である約５００万円を現役幕下力士（３４）に求めた際、琴光喜関に対し「賭博をばらされたくなければ、口止め料を支払え」などと脅して、今年１月、現金約３５０万円を脅し取った疑いが持たれている。
古市容疑者は幕下力士の兄。警視庁が２２日に逮捕状を取って以降、所在不明になったが、代理人を通じて出頭する意向を伝えてきたという。警視庁は恐喝後、さらに琴光喜関に１億数千万円を要求したとして、恐喝未遂容疑でも立件する方針。
警視庁はこれまで、琴光喜関や、仲介役の阿武松（おうのまつ）部屋所属の床山（２９）らから複数回にわたり、任意で事情聴取。琴光喜関が恐喝被害を相談していた大嶽親方（４２）＝元関脇、貴闘力、本名・納谷忠茂＝らからも事情を聴くなどし、裏付け捜査を進めていた。
大嶽親方は今年３月、古市容疑者と琴光喜関との間で行われた口止め料に関する交渉にも同席。その際、古市容疑者側には暴力団関係者とみられる男も立ち会っていた。古市容疑者は周囲に「金は勝ち金の回収依頼料だった」などと説明、恐喝を否定していた。
警視庁は賭博容疑で、琴光喜関を立件する方針を固めており、今後、野球賭博を自主申告した残りの２８人についても関与の度合いに応じて立件の可否を検討する。
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警視庁は古市容疑者の背後に暴力団関係者がいなかったかなどを捜査するとともに、力士らによる野球賭博の実態解明や、野球賭博を主催していた胴元の特定を急ぐ。
捜査関係者によると、古市容疑者は琴光喜関が昨年１２月、野球賭博の「勝ち金」である約５００万円を現役幕下力士（３４）に求めた際、琴光喜関に対し「賭博をばらされたくなければ、口止め料を支払え」などと脅して、今年１月、現金約３５０万円を脅し取った疑いが持たれている。
古市容疑者は幕下力士の兄。警視庁が２２日に逮捕状を取って以降、所在不明になったが、代理人を通じて出頭する意向を伝えてきたという。警視庁は恐喝後、さらに琴光喜関に１億数千万円を要求したとして、恐喝未遂容疑でも立件する方針。
警視庁はこれまで、琴光喜関や、仲介役の阿武松（おうのまつ）部屋所属の床山（２９）らから複数回にわたり、任意で事情聴取。琴光喜関が恐喝被害を相談していた大嶽親方（４２）＝元関脇、貴闘力、本名・納谷忠茂＝らからも事情を聴くなどし、裏付け捜査を進めていた。
大嶽親方は今年３月、古市容疑者と琴光喜関との間で行われた口止め料に関する交渉にも同席。その際、古市容疑者側には暴力団関係者とみられる男も立ち会っていた。古市容疑者は周囲に「金は勝ち金の回収依頼料だった」などと説明、恐喝を否定していた。
警視庁は賭博容疑で、琴光喜関を立件する方針を固めており、今後、野球賭博を自主申告した残りの２８人についても関与の度合いに応じて立件の可否を検討する。
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