FIFA(国際サッカー連盟)のゼップ・ブラッター会長は現地時間6日、テクノロジーは情熱を失わせるものだとして、あらためてサッカー界に技術導入をすべきではないとの見解を示した。ロイター通信が報じている。
サッカー界のルールを作成するIFAB(国際サッカー評議会)は今年3月、ボールがゴールラインを割ったかどうかなど、微妙な判定につながる場面に関しても、テクノロジーを導入することはしないと決定している。
ブラッター会長は「サッカーの試合になれば、社会階層など存在しない。全員が同じで、スタジアムやテレビの前にいる人間は全員がエキスパートだ。だからこそ、我々はピッチにテクノロジーを導入しない。ピッチにテクノロジーがあると、もうエキスパートはいなくなってしまうからだ」と、サッカーには人間的要素が必要であり、あらためて技術は不要だとの立場を強調した。
また、ブラッター会長は「科学がゲームに入ってくると、もう議論がなくなってしまう。我々はそれを望んでいないんだ。我々はそういった感情や、感情を少しだけ超えたところにある情熱というものを持ちたいと思っているんだよ」とコメント。気持ちを重視することが大切だと訴えている。
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