釣行日 :2005/07/15
天候 :晴れ・ナギ
場所 :剣崎松輪 若松丸
ポイント:大房岬沖
同行者 :なし
【今日の獲物】
アコウダイ(2)31~49cm、0.5~1.8kg
ドンコ(1)42cm
オキギス(8)40~56cm
シマガツオ(12)38~47cm
バラムツ(1)80cm
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オヤジから電話があり、「今週は休みなんだ。」と言うと、「最近、てーぶさのアコやってねえからどんなもんだか行ってんべーかよ?」と誘いがありました。このセリフの時は、様子を見ながら新規ポイントの開拓に付き合えと言うことなのです。
翌日も仲間と「スルメイカ+オニカサゴ」の予定ですので、若松丸ニ連荘になってしまいますが、師匠であるオヤジからの誘いを断るわけには行きません。夜明け前の横横道路を飛ばして松輪港へと向いました。

良いナギの海をポイントへとオヤジが舵を握る間にトモでサバ餌を切って準備します。トモ寄りに親父の道具、胴の間にまるかつの道具をセットして準備完了、40分位でポイントに到着しました。

1投目、2投目と450mダチを流して空振りが続き、3投目に520mダチでダボ(オキギス)が掛かって来ました。海に捨ててカモメのエサにしようと思ったら、港に欲しがる人がいるというので一応トモのカメにキープしました。まるかつもたまには持って帰りスリ身にしてさつま揚げや椀物にして食べますが、手間をかければなかなか美味しい魚です。
しかし、今日は目標が高いのでダボには目もくれません。
4投目も500mラインですがあまり潮が動かず、おまけに水面を見るとかなり赤い色をしたあまり見たことの無い変な潮色です。
それでも底を取ってから暫くしてアタリが来ましたので少し糸を送り込んで追い食いを狙いますが後が続きません。そこで巻きに入ると何かしら魚がいるような生体反応があり、巻き上げスピードを調整してゆっくり目に上げてきます。すると300m付近に差し掛かったところで、竿先が激しく上下しだしました。
「あー、オッペタンコが食ってまったんべー。」とオヤジが言うので魚探を覗くと300mラインに反応が出ています。
オッペタンコ(シマガツオ)が巻き上げ途中のエサに飛びついてしまったのです。
そこからは激しく引き込まれる竿をタメながらドラグを調整して無理やり巻き上げます。すると、8本バリの上2本にシマガツオが付いていて水面でも激しく泳ぎまわります。ゴムチューブを指につけていますが幹糸が指に食い込み気を抜くと持っていかれるほど強烈なツッコミを見せます。
手カギで魚を外しながら仕掛を上げて来ると、一番下のハリにかわいらしいアコウが申し訳なさそうに付いていました。最初のアタリはコイツのアタリだったのです。
オヤジが操舵室から出てきて、「オッペタンコに引っ張りまわされて可哀想にビックリして目ン玉が飛び出してるべヨ。」と冗談をかましながらハリを外します。
もちろん水圧の変化で目玉が飛び出している事を知っているのですが、こんな事を言って迷惑なオッペタンコへの怒りを表現しているのですね。
続いて巻き上がった親父の道具には一番下のハリになかなかのサイズのドンコが付いていました。「これは(型の)良いドンコだんベ。」と言うので、「悪いドンコもいるのか?」と混ぜっ返すと、「悪いドンコはちっちゃけえ(小さい)ドンコだべよ~。」と応じます。
これは明日来る何よりもアコウよりもドンコの好きなトックンに取っておく事にしました。(きっと嬉しそうな顔をするだろうな!)
その後はアタッてもダボしかこない状態が続き二人ともちょっとくさって来ました。オヤジと道具に強烈なアタリが来て一瞬二人で喜んだのですが、あまりに下品で強い引き込みなので直ぐにサメかバラ(バラムツ)と判断。巻き上げに入りますが、竿が折れそうな勢いで騙しながら上げて来ると案の定、中の下サイズのバラムツでした。
まるかつがギャフを掛けると、仕掛をゴタゴタにされたオヤジが怒りまくりエサを切る包丁を持ってきてバラムツの首根っこを切り落としてしまいました。
「いい加減にせろヨ、ふざけやがって!」と怒りが収まる様子がありません。

この一件でオヤジもだんだん気合が落ちてきたのか、投入してから自分の道具をかまわなくなってきましたので、まるかつが一人で二つの道具を見る羽目になり忙しくてたまりません。
食いが悪いので、新しいサバを取り出して新鮮な短冊を切り全部のエサを交換して470mダチに再投入しました。
2本の竿の底を取って、交互にタナを切りなおす作業をしていると今までにないちょっと強い良いアタリが来ました。「これは本命かもヨ。」と言うと親父も「大切に早めに上げたほうが良いかもよ。」とアドバイスしてきます。
そこで巻きに入ると、グングンと竿先を叩き思わずニッコリして二人で顔を見合わせます。
しかし、200mを少し切ったあたりでまたまた竿先が激しく上下し出しました。「あー、またオッペタンコだ。アコが振り落とされてまうじゃないかよー。」とオヤジも心配顔で操舵室から顔を覗かせます。先ほどの引き、重さとは比較にならない竿の曲がりで、ドラグを締めても滑り出す有様です。
そこで電動で撒きながら手巻きを併用するという荒業でオッペタンコを驚かせながら必死で巻き上げます。すると、水面には暴れまくる魚の陰がたくさん現れました。オヤジも出てきて手伝いながらオッペタンコを手カギで外してゆくと、だんだん糸が前に張り始めました。これは型の良いアコウが浮きながら上がってくる証拠で、まだオッペタンコが暴れる感触が手に伝わるのですが、赤い陰がボーッと見えてきました。

結局、シマガツオが7匹に1.8kgのアコウが付いていましたので、総勢10kg程のテンション+暴れんぼうの引きが加わった事になります。(重いわけだ!!)
これでオカズにもなりましたし、十分に疲れたので沖上がりする事にしました。
沖は晴れていたのですが、僚船からの無線で「岸寄りは濃霧が発生して危ないから注意するように。」と連絡がありました。確かに港が近づくにつれ視界が悪くなりスローで注意深く航行せざるを得なくなりましたが、このような気象ももう直ぐ梅雨明けと言う事のしるしなのかもしれません。
明日もこの船に来るので、獲物はクーラーに入れて氷締めにして船倉に仕舞っておく事にしました。(最近、船泥棒もいるらしく物騒な話です。)
【今回のお料理】
アコウダイ:イタリア風ムニエル、アコ汁、粗の煮付け
天候 :晴れ・ナギ
場所 :剣崎松輪 若松丸
ポイント:大房岬沖
同行者 :なし
【今日の獲物】
アコウダイ(2)31~49cm、0.5~1.8kg
ドンコ(1)42cm
オキギス(8)40~56cm
シマガツオ(12)38~47cm
バラムツ(1)80cm
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オヤジから電話があり、「今週は休みなんだ。」と言うと、「最近、てーぶさのアコやってねえからどんなもんだか行ってんべーかよ?」と誘いがありました。このセリフの時は、様子を見ながら新規ポイントの開拓に付き合えと言うことなのです。
翌日も仲間と「スルメイカ+オニカサゴ」の予定ですので、若松丸ニ連荘になってしまいますが、師匠であるオヤジからの誘いを断るわけには行きません。夜明け前の横横道路を飛ばして松輪港へと向いました。

良いナギの海をポイントへとオヤジが舵を握る間にトモでサバ餌を切って準備します。トモ寄りに親父の道具、胴の間にまるかつの道具をセットして準備完了、40分位でポイントに到着しました。

1投目、2投目と450mダチを流して空振りが続き、3投目に520mダチでダボ(オキギス)が掛かって来ました。海に捨ててカモメのエサにしようと思ったら、港に欲しがる人がいるというので一応トモのカメにキープしました。まるかつもたまには持って帰りスリ身にしてさつま揚げや椀物にして食べますが、手間をかければなかなか美味しい魚です。
しかし、今日は目標が高いのでダボには目もくれません。
4投目も500mラインですがあまり潮が動かず、おまけに水面を見るとかなり赤い色をしたあまり見たことの無い変な潮色です。
それでも底を取ってから暫くしてアタリが来ましたので少し糸を送り込んで追い食いを狙いますが後が続きません。そこで巻きに入ると何かしら魚がいるような生体反応があり、巻き上げスピードを調整してゆっくり目に上げてきます。すると300m付近に差し掛かったところで、竿先が激しく上下しだしました。
「あー、オッペタンコが食ってまったんべー。」とオヤジが言うので魚探を覗くと300mラインに反応が出ています。
オッペタンコ(シマガツオ)が巻き上げ途中のエサに飛びついてしまったのです。
そこからは激しく引き込まれる竿をタメながらドラグを調整して無理やり巻き上げます。すると、8本バリの上2本にシマガツオが付いていて水面でも激しく泳ぎまわります。ゴムチューブを指につけていますが幹糸が指に食い込み気を抜くと持っていかれるほど強烈なツッコミを見せます。
手カギで魚を外しながら仕掛を上げて来ると、一番下のハリにかわいらしいアコウが申し訳なさそうに付いていました。最初のアタリはコイツのアタリだったのです。
オヤジが操舵室から出てきて、「オッペタンコに引っ張りまわされて可哀想にビックリして目ン玉が飛び出してるべヨ。」と冗談をかましながらハリを外します。
もちろん水圧の変化で目玉が飛び出している事を知っているのですが、こんな事を言って迷惑なオッペタンコへの怒りを表現しているのですね。
続いて巻き上がった親父の道具には一番下のハリになかなかのサイズのドンコが付いていました。「これは(型の)良いドンコだんベ。」と言うので、「悪いドンコもいるのか?」と混ぜっ返すと、「悪いドンコはちっちゃけえ(小さい)ドンコだべよ~。」と応じます。
これは明日来る何よりもアコウよりもドンコの好きなトックンに取っておく事にしました。(きっと嬉しそうな顔をするだろうな!)
その後はアタッてもダボしかこない状態が続き二人ともちょっとくさって来ました。オヤジと道具に強烈なアタリが来て一瞬二人で喜んだのですが、あまりに下品で強い引き込みなので直ぐにサメかバラ(バラムツ)と判断。巻き上げに入りますが、竿が折れそうな勢いで騙しながら上げて来ると案の定、中の下サイズのバラムツでした。
まるかつがギャフを掛けると、仕掛をゴタゴタにされたオヤジが怒りまくりエサを切る包丁を持ってきてバラムツの首根っこを切り落としてしまいました。
「いい加減にせろヨ、ふざけやがって!」と怒りが収まる様子がありません。

この一件でオヤジもだんだん気合が落ちてきたのか、投入してから自分の道具をかまわなくなってきましたので、まるかつが一人で二つの道具を見る羽目になり忙しくてたまりません。
食いが悪いので、新しいサバを取り出して新鮮な短冊を切り全部のエサを交換して470mダチに再投入しました。
2本の竿の底を取って、交互にタナを切りなおす作業をしていると今までにないちょっと強い良いアタリが来ました。「これは本命かもヨ。」と言うと親父も「大切に早めに上げたほうが良いかもよ。」とアドバイスしてきます。
そこで巻きに入ると、グングンと竿先を叩き思わずニッコリして二人で顔を見合わせます。
しかし、200mを少し切ったあたりでまたまた竿先が激しく上下し出しました。「あー、またオッペタンコだ。アコが振り落とされてまうじゃないかよー。」とオヤジも心配顔で操舵室から顔を覗かせます。先ほどの引き、重さとは比較にならない竿の曲がりで、ドラグを締めても滑り出す有様です。
そこで電動で撒きながら手巻きを併用するという荒業でオッペタンコを驚かせながら必死で巻き上げます。すると、水面には暴れまくる魚の陰がたくさん現れました。オヤジも出てきて手伝いながらオッペタンコを手カギで外してゆくと、だんだん糸が前に張り始めました。これは型の良いアコウが浮きながら上がってくる証拠で、まだオッペタンコが暴れる感触が手に伝わるのですが、赤い陰がボーッと見えてきました。

結局、シマガツオが7匹に1.8kgのアコウが付いていましたので、総勢10kg程のテンション+暴れんぼうの引きが加わった事になります。(重いわけだ!!)
これでオカズにもなりましたし、十分に疲れたので沖上がりする事にしました。
沖は晴れていたのですが、僚船からの無線で「岸寄りは濃霧が発生して危ないから注意するように。」と連絡がありました。確かに港が近づくにつれ視界が悪くなりスローで注意深く航行せざるを得なくなりましたが、このような気象ももう直ぐ梅雨明けと言う事のしるしなのかもしれません。
明日もこの船に来るので、獲物はクーラーに入れて氷締めにして船倉に仕舞っておく事にしました。(最近、船泥棒もいるらしく物騒な話です。)
【今回のお料理】
アコウダイ:イタリア風ムニエル、アコ汁、粗の煮付け
予定通り、肝いりの味噌汁にしましたが、丹念にアクと余計な脂をとって、お澄ましでも頂ける状態で味噌を溶きネギをパッと散らした味噌汁は、五臓六腑に染み入るものでございました。
御汁と一緒に肝をチュルッと吸うと、舌の上でとろけてしまいました。
やはり良いドンちゃんでしたか!
顔つきが良い(柔和な顔)だと思ったんですよ。見た瞬間トックンの事が頭に浮かびましたヨ。
美味しく食べていただいて良かったです。