時評が語るその時代

思うままに日々感じたことを掲載

これって・・ドウよ(37)

2024年01月05日 | 日記

▼受けた教育の内容は、その人の思考・思想に大きく影響し、長期戦略として軍事戦以上の効果を生む。その上にマインドコントロールが加わると宗教に近くなり、教えられた事を信じて疑わず教育内容が正義、正論になる。中国における謙日反日感情は、中国の歴史教育によるものだ。今、日本人が当たり前としている欧米型の民主主義、自由主義は、米国が占領政策の一環として行なった戦後教育によるものだ。

メディアは、大阪発祥の維新がお嫌いの様だ。メディアは「大阪の人にしか分からない維新」と云った論調が多い。ある新聞は、万博関連記事で「岸田首相は、官邸に大阪府の吉村洋文知事、大阪市の横山英幸市長ら万博関係者を呼び緊急の会合を開き、首相が大阪・関西万博の「かじ取り役」になることを宣言した」という記事があった。その中の記者の感想記事で、首相はあいさつに5分間使い、準備が遅れている点について「厳しい状況」「危機感」「楽観できない」などと何度も指摘し、「自らが先頭に立って進める」と強調したと大阪や維新に任せてはおけないというメッセージと取れると書いている。他のメディアも論調はほぼ同じ。万博(国際博覧会)は、オリンピックと違い国が大阪を開催地として立候補し認められた「国の行事」で公益社団法人万博協会が実施運営します万博の状況の責任は、万博協会すなわち国の責任で最終的には首相にある。よって、国と首相が先頭に立って指揮して当然の事なのです。それを、「大阪や維新に任せてはおけないというメッセージと取れる」と書くという事は、万博をオリンピックと同じと誤解している、いや東京中心のメディアは潜在的に維新が嫌いだからでしょうネ。

▼2021年の日本人が保有する預貯金や株債券など金融資産は約2000兆円で、1世帯当たり平均保有額は約1900万円だって。「スゴーイな~そんなに持ってないよ…」と云うのが多くの人の実感。5000万円以上の世帯が4.81%あり、「平均額」は約1900万円となっていますが、中央平均値は約1100万円で、平均値よりも低い数値になり、全世帯の約7割がその平均値よりもさらに少ない保有額というのが実情です。平均値なんてそんなもの。約5%の世帯が約8割の金融資産を保有し、95%の世帯で残りの約2割の400兆円ほどを分け合っているのが現実です。これでも世界的にみると日本は資産格差のない国なのですが世代偏向は大きいです。米国で「ウォール街を占領せよ」の掛け声の下、経済格差の解消などを求める抗議行動が、アジアや欧州にも波及しそうだが、1%の資産家と99%の貧困は日本も例外ではないのです。

▼TV映画などの吹き替えを聞いているとおもしろい事に気付く。身分の低そうな人や教養のなさそうな人は東北弁でしゃべる。悪そうな人や文化程度の低い人は大阪弁。主人公や身分の高そうでお金持ちは東京弁だ。元々今の共通語(日本に標準語はありません)の語源は、京都の旧公家の女性言葉。東京弁は、語彙は京都の公家の女性言葉で、イントネーション、アクセントは東北弁モドキになっています。明治時代、各地方出身の男性出世者が東京に集まり、各地方の方言を使っていた。その妻は落ちぶれ公家の娘が多かったから、鹿鳴館パーティー等で妻は当然公家の女性言葉で会話をした。地方出身の男たちの言葉は互いに通じなかったため、公家の女性言葉真似るようになりそれが共通語になったのだ。だって東京住人を3代さかのぼるとほとんどが地方出身者。東北人が40%以上、江戸っ子は3%もいない。