時評が語るその時代

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中国から世界を観ると・・(1/2) 

2024年03月01日 | 日記

我々日本人は、常に欧米の情報に触れ欧米式の考え方や文化で洗脳されている。それを基に中国を見ていますが、中華思想の中国文化で世界を観ると違った中国、違った世界が見えてくる。弱肉強食文化の国欧米から見ると、中国は辺境奇人の地と云う扱いである。欧州から見て極東に有るからと「極東の国日本」と言われて何の違和感も持たないほど、極西の国欧米に毒された日本人に中国は理解できない。中国の報道を聞いていると、政治経済はもちろん社会スポーツまで中国を肯定する報道がほとんどだ。中国思想こそ正統であり正義と思える報道です。

米国がチベットと新疆ウイグル両自治区の少数民族への中国政策を人権問題とした事に対しても、欧米は文化も社会も人種差別」の持病を持った国と中国は評している。米中枢同時テロ以降「イスラム教徒への差別も激化した」と反論。米国は世界最大の武器輸出国で、軍事費も世界一だと指摘し「米国は強大な軍事力で他国の主権を粗暴に侵犯し、人権も踏みにじっている」と強く批判している。

欧米諸国が、人民元を切り上げるよう中国に圧力を強めていることに関して「他国を批判し、強制的な手段を使って為替相場の切り上げを迫るやり方に反対する。それは人民元相場の改革に良い作用をしない」との見解を示し、「欧米は自分たちの輸出を拡大したいからといって、他国に通貨の切り上げを求めるのは一種の利己主義だ」と指摘。中国は欧米の圧力を受け入れられないとの立場を強調した。

イギリス人シャイクが中国へ麻薬を持ち込み中国が死刑にした。イギリスは死刑に抗議したが、中国は『内政介在』や『管轄権侵害』とイギリスの姿勢に反発した。中国はイギリスと麻薬については、かつてイギリスが麻薬を使って侵略した「アヘン戦争」の歴史も大きく作用しており、以前から麻薬が国民を堕落させるとして強い姿勢で撲滅の政策を推進しているのだ。

米国の北朝鮮に核廃棄を要求したのに対し、中国は北朝鮮に核開発停止を要求するのであれば、今多くの核兵器を保有している米国やロシア、欧州が先に廃棄を決断するのが道理だ。自国は保有したまま他国に廃棄せよと云うのはあまりにも自分勝手だと批判している。

先進国はさんざん地球温暖化ガスを排出して成長しておいて、後進国にガスを出すなと云うのは成長するなと云うのに等しい。地球温暖化ガスで成長した先進国は、ガスを排出した大きな責任があり、多くの義務を果たし削減に努めて当然だと国際会議で反論している。

劉暁波氏が、中国大陸人として初めてノーベル賞を受賞したが、中国大陸に受賞者がいない事も“文化的差別”されているからとし、「ノーベル賞は西側諸国の価値観にもとづく賞」との見方が強い。