時評が語るその時代

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ペンは剣よりも強し・・ペンの犯す罪は剣よりも重い(67) コスパとタイパでメディアを見ると

2023年02月03日 | 日記

ペンは剣よりも強し・・ペンの罪は剣の罪より重いという事・・記者は剣より強いペンを持っていることを常に自覚、自ら事象を検証して事実関係を追求、客観的な記事獲得を心掛けるべし。論評、判断は、受け手(視聴者や読者)がその内容を基に主観的に行うのが本質。単なる報道事業者やその社員(記者や編集・論説委員など)が、主義主張、主観を持って記事で論評、批判を加える必要も資格もない。

「コスパ」「タイパ」と云う言葉がある。現代の若者を中心とした層は、経済的効率、時間的効率を重んじた行動をする事を表現している。例えば、レンタルした2時間のDVD映画をそのままのスピードで観ないで早送りなどを使って20分ほどで観ている事を言う。報道などでは、これではストーリーの流れや映画の表現したい主旨を理解できないと批判的に捉え言われる・・でもDVD視聴以上に新聞やTV報道などは、普通に購入して読んだりTVそのまま観たりしていると、「コスパ」や「タイパ」が極めて悪く、時代遅れの代物なのだ。記事の内容は見出しを見ただけでほとんどの意味を理解する事が出来、じっくり読んでも内容の予測を超える事などめったにない。おまけに偏った自社の主義主張に沿った内容ばかりだ。その上一世帯2.3人、1人世帯3割強の現在も、7人家族だった昔と同じ価格の決め方で一人あたりの「コスパ」は極めて悪い。TV報道はNHKを除き経費は掛からないが、コマーシャルを強制的に観なければならず、「タイパ」の悪さが極まる。芸能、スポーツ、ニュース、芸能などが定番だが、ニュースは新聞と同じく内容に乏しく、ドラマや芸能は期待した内容予測よりほとんどが期待を裏切る。演出者と出演者だけが満足しているのではないかと思う。特にNHKのドラマは、演出者の意向が極めて強いのか、例えば夜や行燈の下など暗い画面になると、TVを観ている部屋の明るさに無頓着なのか知識が無いのか、画面が暗く観る気がしない(その点、韓国ドラマはうまく表現しています)。もちろんTVには部屋の明るさに対する輝度調整機能はあるが、現代の部屋照明は以前に比べ部屋は格段に明るく観ている者を無視しているかのようだ。スポーツも切り取りが相変わらずで観ている側の感覚は無視だ。災害などのニュースは、東京キーで伝えられ東京目線の見解のため当該地域と状況に対する認識にズレがある。よって、新聞は見出しのみTVは録画して早送りとしなければDVD以上に「タイパ」が悪い。ただし、デジタル新聞もTVもたくさんの新聞社やTV局を見なければニュースなどの公正な真実事実関係を把握できず困った事に結構時間を要する。購読紙副産物のシンブンガミの処理も問題です。時代に有った報道の在り方をもっと真剣に対策しなければ、現方式メディアは、コスパ、タイパの悪さを通り越して不要の産物になるであろう。これとは別に、報道関係者は、報道は「公器でありなくてはならないモノ」とか「時の為政者を批判するのは報道の務め」と勝手に解釈している様ですが、選挙の結果を見れば報道が国民といかに乖離した存在かが判ります。報道業者は、時代遅れに気が付かない様に、国民の意識とのかい離にも気づかないで自己満足しているメディアからの脱皮を強く望みます。大きなお世話ですが、TV業界は手前勝手な調査で、TVコマーシャルは購買効果が大きいと発表しているが、詐欺や霊感商法、勧誘にも弱い特定層の人だけしょう。インフルエンサーが活躍する時代に、新聞の広告を見て物を購入したり認識を高めたりする人なんて未だにいるの?