時評が語るその時代

思うままに日々感じたことを掲載

徒然なるままに(188)

2023年02月17日 | 日記

●ノーベル化学賞を受賞した根岸さんは「若者は競争が好きだと思う。最近、教育から競争を取り除く傾向があるがそれは人間の本質を無視したもので、正しい競争を促進するような方向にもっていった方がいい」と述べたという。根岸さんじゃなくてもそう思う。競争・緊張・試練を排除された生物は、生存適応能力がなくなりやがて滅びる。みんな一等賞などと、競争を悪とする人権平等主義を唱えた人や政党、教育団体、市民団体は、今日の無気力、無感動、無関心人間を造った張本人であり戦犯に値する。

●厚生労働省の研究班(代表者日本大学教授)の全国調査で、たばこ値上げによって中高生喫煙者の2割やめたと言う。タバコ値上げは、中高生喫煙者の2割が禁煙するという意外な効用があったとする結論。学者のするアホな調査結果の典型だ。中高生が2割禁煙したというが、大人は3割以上の人が喫煙したと云う調査もあるのだから、タバコ値上げは、中高生に対する喫煙防止効果は低かったとするのが当り前の結論でしょう。

●交通事案を含め犯罪事件が起き、その容疑者が「無職、住所不定」と報道されることが多いが、果たしてこの人たちは何を糧として生活しているのでしょうか?明らかなのは間接税を除くあらゆる税や公的負担金を支払っていない人と云う事です。無職で収入がないのに生活しているのですから、多くは社会の保障制度は充分に利用しているはずです。無職と言っても報酬を得る手段が反社会的仕事である場合は、無職と言うのでしょう。こうして生きている人ほど犯罪に対する罪の意識はありません。生まれながらの悪人はいないかもしれませんが、その後の生活環境や文化によって、自身を悪人と意識しない悪人が生まれ育ちます。社会を食って生きている困った人達、駆逐する方法はないのでしょうか?人間以外の動物は皆等しく懸命に生きているのに・・人権、人権と云う考え方に疑問を持ってしまいます。

●「地方の高齢過疎地は豊かでなく自給自足をせねばならず、80歳を超えても自分で何もかもしている気の毒な人がたくさんいる」「食生活でも都会では考えられないような粗食だ。でも健康長寿の人が多いのが不思議だ?」・・・このように豊かで文明的な都会に住む人が、上から目線で見た感覚の報道が多くある。でもその見方は変ですよネ。バランスのとれたカロリー過多にならない食事をし、常に体を動かしているのですから、地方の人が健康長寿になるのは当然なのです。考えてみれば、都会に住む人が豊かで文明的な生活をしているから、文化程度が高いと思っているのは錯覚です。インスタント、レトルト、出来合いの食事、外食依存などにまみれた食生活は貧しく、ストレッチ・ランニングなど体から見れば不自然な運動しかしない都会の人は、本人の想いとは別にきわめて不健康な生活をしているのです。それに比し地方の人は、良い空気のもと豊かな自然に囲まれ、自分で作ったり獲ったりした野菜や魚を自分で調理し食べているのですから、体にとって自然に適した生活なのです。塩分摂取過多だけ気を付ければ発酵食品や野菜果物、魚など自然の恵みを一杯受ける地方の生活こそ、豊かで文化的生活、だから健康長寿なのでしょう。

●酒酔い運転は、酒を飲めば正常な身体機能制御や判断が出来なくなる事を知りながら運転したとして重刑である。なのに、本人が正常な身体機能制御や判断が出来きない可能性を持ち、それを認識できない人間の刑事罪を軽くする刑法39条はおかしいでしょう。本人が意識してする酒酔い運転や麻薬による心神喪失より、社会的恐怖は常時精神機能制御不全者の方がズーッと大きいのに・・・刑法39条は、本人が意識できない犯罪行為の罪は軽減するという矛盾の多い怖い法律です。そのような人が起こした犯罪の刑事罰は、酒酔いや麻薬使用者による犯罪と同等もしくはより重罪で当然でしょう。