時評が語るその時代

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これって・・ドウよ(31)

2022年12月02日 | 日記

▼東京電力福島第1原子力発電所事故に伴い全町避難が続く福島県双葉町は、6月にも住民の帰還が始まった。東日本大震災から11年を迎え「思い出と生きる」という ・・東電の福島第1原発電所事故は、実に腹立たしい。米国など竜巻が大きな自然災害となる国では、重要な非常電源は地下に設けるのが当然とされている。でも、日本は、竜巻でなく台風や地震が大きな自然災害の国である。なのに福島第一原発は、竜巻仕様のまま地下に非常電源設備を設置し、水没、制御不能になった。福島第一原発津波事故は、この大きな施設設計ミスが生んだ結果であり人災なのだ。同じように10mを超える津波を受けた隣の女川原発は、非常電源設備を高台のもうけていたため、原子炉も含め被災したが、非常電源が無事であり原子炉を制御出来たため事故にいたっていない。日本の事情に疎い外国メーカーの言いなりに、地下に非常電源設備を設置したのは、東電のみならず関わった原子力専門家は万死に値する所業である。でも、責任を感じての弁は今もないままだ。

▼西村康稔経済産業相は、原子力発電所の活用を巡り「来夏以降の電力安定供給の確保に向けて原発のさらなる再稼働が重要だ」と強調した。原発の稼働に反対するグループ(団体、評論家・専門家、政党など)は、電力安定供給の確保の具体的代案を示す事が求められる。あるいは電力不足による停電等は受け入れるべきとアピールする義務がある。

▼スマートフォンやネットを子どもの頃から身近に使うデジタルネーティブのZ世代(12~26歳)が、SNS(交流サイト)での「つながり」を深化させている。文字や画像、動画のやりとりにとどまらず、デジタル空間で常につながる状態になれる音声SNSや仮想空間アプリの利用が伸びている。新型コロナウイルス下でリアルでの交流に制限があるなか、オンラインの友人関係を重視する人もでてきたと云うが・・これで良いんですかね~実体のない繋がりなんて。人間同士の情感交流が実感できず面倒を避けたいだけではと思える。仲間と繋がってはいても、世代や環境の違う人との交際や同一行動が困難で、すぐ疲れる、集中力の欠如、根気が無いなどの状態が起こるでしょう。身も奮う恋愛なんてとても出来そうにない。

▼東京都が発表した2022年5月1日時点の推計人口は1401万6946人で、前月と比べて2万1477人増えた。増加は2カ月連続という。およそ人間が生活するのに適しているとは思えない過密都市東京でナゼ人口が増え、一極集中が続くのか?日本の企業や各種団体は、東京に本社や本部を置かないと不都合不利だと言うのが原因で人が集中するからです。日本は全ての中央官庁が東京に一極集中しており、情報収集や活動に不都合不利をこうむるから、人も一極集中するのです。官庁は、官庁の思惑(権威を高めるため?)で東京から離れず、70年以上前から企業や団体への指導と称する会合や伝達は全て東京で行い、本社本部を東京に集中させたのです。官庁の東京一極集中を改めない限り、過密都市東京の一極集中は止まらないでしょう。

▼2022年のノーベル平和賞は、ロシアによるウクライナ侵攻への強い非難が込められているという。ノルウェーのノーベル賞委員会は、2022年のノーベル平和賞をウクライナとロシアの人権団体と、ベラルーシの人権活動家アレシ・ビャリャツキ氏に授与すると発表した。ロシアによるウクライナ侵攻で多くの人命が失われ、世界の安全保障が脅かされる中、平和と民主主義を追求する活動が評価されたという。民主主義を追求するNATOの意向に沿った選定は、中国の云う通りノーベル賞は欧米の価値判断で決まり、決して公平公正な賞ではないと云う事でしょうか。