インド - デリー/チェンナイ

　今朝9時半の飛行機に乗るため、7時半頃アパートをでて、左に回ったところにあるタクシースタンドに向かった。　　角を曲がる5メートル位手前で、タクシースタンドに勤めている顔見知りの若い運転手が、声をかけてきた。　

　何処へ行くんだ？　空港だタクシーは？　と言うと、突然声のトーンを落として、ここで待っていてくれ！　直ぐ車を持ってくるから・　と、私に角を曲がらないように言い残して走って車を取りに行った。

　車をバックさせて、急いで私を乗せて走り始めた。　大体予想はついた！

　空港に行く途中、たった今出勤をしてきたところで会社にはこの件は内緒だ！　会社のものには内緒にしておいてくれ。　分かった！　シークレットだな！　と、納得。

　つまり、稼ぎは自分のポケットに入れるので会社には内緒にしてくれ・　と言うことだ。

　走っている途中、ところで幾らくれる？　と、聞くので、普通は　150ルピーだろう。　と答えると、　200ルピーにならんか？　と、聞き返す。　睨み付けると、分かった　１８０くれないか？　と交渉が始まった。　　タクシーに乗る前に、２００ルピー払ってやるつもりでポケットにお金を用意していたが、こうなったら２００ルピー払うことはない。　”分かった！　１８０　払ってやるよ！”　と交渉成立。

　空港の手前で、そっと手を出すので、１８０ルピーを渡してやった。　この場合、２００ルピー渡しておつりを２０ルピー貰うという手は使わない方が良い、きっちり要求金額を渡さないと、２０ルピーのおつりをよこさない場合が多分にあるからだ。　

　これは、日本で言う白タクだ・　空港の職員などに金の受け渡しをしているところ見られるのがまずいので、到着前にポケットにねじ込んで、友人を送ってきた・　と言うそぶりをするのだ。

　チェンナイ到着は２０分ほど遅れた。　デリー出発の時点で既に２０分遅れていた、何時ものとおり乗客が全部揃わないのだ。

チェンナイ到着時の気温は３８度。　デリーに比べたらたいしたことがないが、それでも十分暑い！