ASIA .... groups, solos and related works

20世紀最後のスーパーバンドのディスコグラフィー

PHOENIX (2008)

2008-04-04 19:12:14 | ASIA / studio album
(1) Never Again
(2) Nothing's Forever
(3) Heroine
(4) Sleeping Giant / No Way Back / Reprise
(5) Alibis
(6) I Will Remember You
(7) Shadow Of A Doubt
(8) Parallel Worlds / Vortex / Deya
(9) Wish I'd Known All Along
(10) Orchard Of Mines
(11) Over And Over
(12) An Extraordinary Life

BONUS TRACK

(13) An Extraordinary Life (acoustic)

Geoff Downes (key)
Steve Howe (g)
Carl Palmer (ds,per)
John Wetton (vo,b)

Produced by Geoff Downes, Steve Howe, Carl Palmer and John Wetton

恩讐の彼方に遂に実現した奇跡。

John Wetton が参加する ASIA としては「THEN AND NOW (1990)」以来、その John Wetton と Steve Howe のコラボとしては「ALPHA (1983)」以来。4人の共作としてクレジットされた(5)は、その「ALPHA」の没トラック「Jodie」を仕上げたもの。Frontiers Records は、「通販は2枚からでないと発送せず」という独禁法違反?の商法を展開しているが、3月28日発送で日本にも2日に到着。なかなかあなどれない。アルバムジャケットは YES っぽい仕上がり。

(追記)
Steve Howe 作曲の(11)は、ファーストアルバムの没トラック。そうした意味で、(5)(11)は、4人が活動を続けていたら、80年代に完成を見ていた2曲とも言える。

NIGHT AFTER NIGHT (1979)

2008-01-13 00:20:07 | JOHN WETTON
(1) Night After Night
(2) Rendezvous 6:02
(3) Nothing To Lose
(4) As Long As You Want Me Here
(5) Alaska
(6) Time To Kill
(7) Presto Vivace
(8) In The Dead Of Night
(9) Caesar's Palace Blues

BONUS TRACKS (once announced but postponed)

(10) Danger Money (live)

(11) Thirty Years (live)
(12) John Wetton solo (live)
(13) Eddie Jobson electric violin solo (live)
(14) In The Dead Of Night (live)

Eddie Jobson (key, vln)
John Wetton (vo, b)
Terry Bozzio (ds, per)

Produced by Eddie Jobson and John Wetton

日本公演の模様を収めた U.K. 最後のアルバム。実際の公演のつぎはぎとのことで、マニアの評判は必ずしも良くない。伊藤政則はライナーノーツに

来日した際にジョンは「日本に来る飛行機の中で新曲を3曲作った」なんて言っていたが、まあ、コード進行だけとかだったのだろうが、このアルバムに収録されている「ナイト・アフター・ナイト」「アズ・ロング・アズ・ユー・ウォント・ミー・ヒア」は、その3曲の中の2曲と噂された。

と書いているのだが、残る1曲はシングルカットされた(1)のB面「When Will You Realize」だろうと言われている。


DANGER MONEY (1979)

2008-01-12 23:58:57 | JOHN WETTON
(1) Danger Money
(2) Rendezvous 6:02
(3) The Only Thing She Needs
(4) Caesar's Palace Blues
(5) Nothing To Lose
(6) Carrying No Cross

BONUS TRACKS (once announced but postponed)

(7) The Only Thing She Needs (live)
(8) Caesar's Palace Blues (live)
(9) In The Dead Of Night (remade single edit)
(10) When Will You Realize (single edit)
(11) Rendezvous 6:02 (single edit)

Eddie Jobson (key, vln)
John Wetton (vo, b)
Terry Bozzio (ds, per)

Produced by Eddie Jobson and John Wetton

短命に終わった U.K. のセカンドアルバム。初CD化された際の伊藤政則のライナーノーツには、

ジョンとビルが最初に考えたのはリック・ウェイクマンとの合体だった。トリオ編成だから EL&P との比較は派生してくるが、リックの大仰な芝居がかったキーボードのオーケストレイションから考えても、キース・エマーソン以上のエンターテイメントは期待されるわけで、EL&P を凌駕するとの発想はたぶんあっただろう。

などと書かれていて、にやりとさせられる。




U.K. (1978)

2008-01-12 23:44:51 | JOHN WETTON
(1) In The Dead Of Night
(2) By The Light Of Day
(3) Presto Vivace And Reprise
(4) Thirty Years
(5) Alaska
(6) Time To Kill
(7) Nevermore
(8) Mental Medication

BONUS TRACKS (once announced but postponed)

(9) Alaska (live)
(10) Time To Kill (live)
(11) Carrying No Cross (live)
(12) In The Dead Of Night (live)
(13) Mental Medication (single-edit)

Eddie Jobson (vln, key, electronics)
John Wetton (vo, b)
Allan Holdsworth (g)
Bill Bruford (ds, per)

Produced by U.K.

1974年9月に KING CRIMSON が解散した後、ROXY MUSIC、URIAH HEEP、BRYAN FERRY BAND などを渡り歩いた John Wetton が、KING CRIMSON 時代の盟友 Bill Bruford と語らって結成したのが、U.K. である。当初は Rick Wakeman を加えた3人編成が検討されたというのは有名な話。 ASIA 空白期の1988年に初CD化され、伊藤政則によるそのライナーノーツに

ジョンは未だにエイジアに固執していて、元シン・リジィのスコット・ゴーハムと合体したというから、プログレッシヴ・ロックとハード・ロックへの未練を捨てきれない男なのだろう。

などと書かれたもんだから、ASIA ファンの自分は大興奮した記憶がある。


ASIA IN ASIA (1983) その2

2007-12-29 10:37:16 | GREG LAKE

MTVが衛星生中継した「ASIA IN ASIA」の模様は、後に、完全とは言えない内容であったものの、レーザーディスクとビデオが発売されている。公式なDVD化は行われていないのだが、ブートDVDは「レーザーディスクから直落とししたもの(1時間弱)」「MTVの番組を録画したもの(2時間弱)」の2種類が出回っているようだ。 後者は、開演1時間前から生中継を開始しているといった内容で、待ち時間を利用して会場風景などを紹介している。その中で、番組司会のマーク・グッドマンの

We are back, a live from Tokyo for ASIA IN ASIA. It has been a long, long road to Budokan for this band. It ended the American tour just in time for preparing for tonight concert. Then there was an unexpectd change. John Wetton left the band, Greg Lake joined. And tonight is the reunion. It is the first time for Lake and Palmer peforming together since the breakup of ELP. It took ASIA nearly 2 months for preparing tonight show. We have compressed those 2 months to 27 minutes and 45 seconds. Here is THE ROAD TO BUDOKAN.

というコメントに続いて流されたのが、特集番組「THE ROAD TO BUDOKAN」である。 この特集番組については、John Wettonの公式バイオ「My Own Time」の中で、著者のKim Danchaが、

バンドが、それに入った割れ目から砕け散ろうとした時、逆にMTVは、今世紀最大のスーパーバンドを彩るビッグイベントを1つのものにまとめ上げた。それは「ASIA IN ASIA」と題され、立案当初から野心的なプロジェクトだった。オリジナル・メンバーが、バンド名にも冠した“故郷”であるアジアを訪れ、“聖地”武道館で東京公演を行う様を追跡するという企画内容であった。東京公演の模様は、北米時間の1983年12月6日23時に、全世界に衛星中継される手筈になっていた。こんなビックイベントであるから、繰り返し繰り返し宣伝広告が打たれることは避けられない。MTVの視聴者は、昼でも夜でも、Carl Palmer がその流暢な日本語で、「ASIA IN ASIA」招待キャンペーンに応募するよう勧める姿を目にしなければならなかった。キャンペーンでは、5人の当選者とその連れが東京公演を観るため日本にあごあし付きで招待されるだけでなく、同地でオリジナル・メンバーと会食することになっていた。一連の宣伝広告の中で奇妙だったのは、日本公演に参加するメンバーについては、必ずしも明確にされなかったことである。また、宣伝広告は、残る3人についてはそれまでの公演の中から様々な演奏シーンを取り上げていたものの、John Wetton のベストショットはなぜか後ろ姿だけだった。

「ASIA IN ASIA」中継に先立って、MTVはバンドを取り上げた特集番組「THE ROAD TO BUDOKAN」を放映した。オリジナル・メンバーそれぞれが登場して、音楽的背景とバンドの将来を語る内容である。番組は、北米ツアーを終えて機材を梱包する、移動中のバンドのシーンから始まる。John Wetton は、MTVのスタッフが自分のパートの撮影を始めた際に、何かおかしいと感じたことを今も覚えていた。

「MTVのスタッフは、北米ツアーに帯同していたんだが、その時点で既に、何かおかしい、と感じ取らなきゃいけなかったのだろう。彼らは搭乗口につながる通路を歩き去る姿を撮影したんだが、他のメンバーは誰も、そのシーンには入ってこなかった。自分だけが出発ゲートに続く通路を独りで歩いていくんだ。もっともデトロイト空港で彼らは、レンズ越しに、さて次のシーンを撮影しなくちゃっていう視線を送って寄越してはいた。だからこっちも撮影はまだまだ続くぞと思い込んでいたんだ。特集番組の中で自分は、空港の通路を歩いて行って、カメラに向かって See you later とか何とか挨拶すると、次のシーンでは日本のどこかに立っていることになるんだろうと考えていた。当時、裏で何が起きているのか分からなかったので、自分のパートの撮影がそれだけで終わってしまった時でも、そんなもんだな、などと呑気に考えていたんだよ」

などと紹介している。なるほど、John Wettonならずとも、歩き去るシーンを延々撮影されれば、違和感は覚えるだろう。寂しい構図である。

(続く)


ASIA IN ASIA (1983) その1

2007-12-28 20:41:25 | GREG LAKE
自分はこれまで、スタジオ音源こそミュージシャンが楽曲を理想の形に録音したものと確信して、ライブ音源を軽視してきた。ただ、歳を取ってから、必ずしも全ての楽曲がスタジオ音源となるわけではなく、また、ライブ音源こそ、スタジオ音源以上に、忘却の彼方に消え去ってしまうことを遅まきながら理解するに至った。ASIA に関していえば、Glag Lake (1983年12月)、John Young (1989年8~12月)、Pat Thrall (1990年6月~1991年4?月)の3人が、メンバーとしてライブ活動に参加しながら、遂にスタジオアルバムを残すことなくバンドを去っている。2007年はバンド誕生から25周年にあたる記念の歳であり、その甲斐あってオリジナル・メンバーでの来日公演も実現し、嘘か本当か来春には新作が発売されるという僥倖にも恵まれることとなった。ただ、それだけの年月が経っているということは、“考古学的”なブレークスルーでもない限り、幻のメンバーに関する新しい情報が出てくる可能性は皆無に近いのである。

ASIA 初の日本公演は、1983年12月6~9日(以下、特に断りない限り日本時間)に東京・大阪で行われた。前半3日が武道館で行われており、その中日である7日公演の模様は「ASIA IN ASIA」と題されて、MTVによって全米に衛星生中継されたのである。Glag Lake は、その日本公演の期間のみ、“歌って踊れるベーシスト”として、John Wetton の代役を務めたわけである。ただ、1983年12月の日本公演については、後述するように、「全米に衛星生中継された筈の12月7日公演のセットリストすら分からない」という状況に至っている。ここでは、ASIA の1ファンとして、微力ながら当時の状況を再現することに努めてみたいと思う。

というわけで、まずは朝日新聞に掲載されたウドー音楽事務所の宣伝広告(社会面の下の方の短冊形の2段広告)の流れを調べてみた。

日本公演の宣伝広告が最初に掲載されたのは、1983年8月16日の紙面であり、そこには8月28日より前売開始となる旨が記載されている。そして8月28日の紙面には、「初来日決定」「本日より前売開始」「新時代の到来を告げるスーパーグループ!」「4人の個性が完全燃焼」などのキャプションとともに、12月6日および12月7日のいずれも18時30分から、合わせて2回の東京公演(S席4500円、A席3000円)が武道館にて行われる旨が告げられたのである。なお、この時点では、John Wetton の離脱もMTVによる衛星生中継も、特別に言及されてはいない。

それが、9月27日の紙面に掲載された広告では、東京公演の日程が、いきなり12月6日および12月8日の2回に変更されている。「12 / 7 は12 / 8 に変更」と理由もなく記載されているのである。この時点では、小さな短冊型の宣伝広告には、変更の理由には一切触れられていない。12月7日18時30分の最初のチケットは既にファンの手元に行き渡っていたのだが、それらの回収・交換の手続きは取られなかった。「12月7日18時30分」のチケットで、12月8日18時30分の東京公演を観ることとされたのである。したがって、当時のチケットの半券で、「12月7日18時30分、S席4500円、A席3000円」と記載されたものは、12月7日の東京公演のものではなく、12月8日の東京公演のものである。

10月4日の紙面に掲載された宣伝広告に至って、遂に12月7日の「追加公演決定」が告げられた。「日本初の衛星中継コンサート」「世界No.1のスーパー・ライブをMTVで武道館から全世界へ同時中継」「日本初の興奮を体験してみてはいかがでしょうか」などのキャプションが興奮を誘う。追加公演のチケットは10月9日より前売開始となったのだが、おそらくは衛星生中継のために14時開演となるためか、放送時間の制約があって他の日本公演に比べるとセットリストが短縮されるためか、スポンサーがついたためか、S席3000円、A席2000円の割安料金が設定されたのである。なお、この時点の宣伝広告には、依然として John Wetton の名前が記載されている。前売開始当時の10月9日の紙面に掲載された宣伝広告には「SATELITE SPECIAL CONCERT」の文字も躍っている。Greg Lake の名前が出てくるのは、ここからである。

その後は、11月10~12日にかけて、「売切間近」とファンを煽る宣伝広告が掲載され、また、12月6日以降は、当時の定石どおり、「当日席あり」という宣伝広告が連日掲載された。実は、「ASIA IN ASIA」は、MTVによって衛星生中継されただけでなく、TVKテレビによって12月7日の14時00分から14時53分という時間帯で、「独占生中継!ASIA IN ASIA武道館コンサート」として生放送されたのだが、これは直前の紙面に掲載されたアルバム「ALPHA」の宣伝広告の中で触れられていた。

(まとめ)

①1983年12月の日本公演は、8月の前売開始の段階では、Greg Lake ではなく、John Wetton が参加するものと考えられていた。

②日本公演のうちの東京公演の日程は、当初は12月6日(18時30分開演)、12月7日(18時30分開演)の2回であったが、追加公演が行われてその模様がMTVにより衛星生中継されることとなって、12月7日公演がチケットを刷り替えることなく、12月8日(18時30分開演)にスライドされた。

③12月7日(14時開演)の追加公演は、何らかの理由で、S席3000円、A席2000円という格安料金が設定された。また、その模様は、MTVだけでなく、国内でもTVKテレビが生放送した。

④公演当日までにMTVによる衛星生中継は周知の事実となっていたが、当時の日本でどれだけの人間がWestwood One(全米最大のラジオ・ネットワーク)が「Superstar Concert Series」と題打って録音中継することを知っていたかは定かでない。少なくともウドー音楽事務所の宣伝広告には一切言及がなかった。

(続く)

DAVID CASSIDY (1990)

2007-11-02 22:15:44 | JOHN WETTON
(1) Labor Of Love
(2) You Remember Me
(3) Lyin' To Myself
(4) Boulevard Of Broken Dreams
(5) Hi-heel Sneakers
(6) Message To The World
(7) Living Without You
(8) Stranger In Your Heart
(9) Prisoner
(10) All Because Of You

(9)
Ralph Carter (b)
David Cassidy (vo,g)
Denny Fongheiser (ds)
Ron Komie (g)
Kevin Savigar (key)
Sue Shifrin (b.vo)
Joe Trano (b.vo)

Produced by E. T. Thorngren

「ASTRA(1985)」の商業的失敗から、1989年に Carl Palmer、John Young らと共に ASIA を再興するまでの間、John Wetton は Sue Shifrin と David Cassidy の夫婦と幾つかの曲を作曲している。(9)はそのうちの1つで、「Prayin' 4 A Miracle」と同様、Ron Komie がギタリストとしてクレジットされている。(10)は夫婦揃ってのデュエット曲だが、Keith Emerson、Robert Berry、Carl Palmer らの 3 への参加も検討されていたSue Shifrin が、バッキング・ボーカル以外で歌うのは実は珍しい。

JOHN YOUNG / LIFE UNDERGROUND (1999)

2007-10-17 21:53:28 | ASIA (Wetton)
(1) All Grown Up
(2) Closer
(3) Palmistry
(4) Wings To Fly
(5) Last One Home
(6) Nothing At All
(7) Imaginary People
(8) Ivory Tower
(9) Life Underground
(10) Reprise

1989年夏に John Wetton が Carl Palmer とかたらって ASIA としてライブ活動を開始した際、Geoff Downes は Greg Lake との RIDE THE TIGER プロジェクトの最中にあって、参集することができなかった。キーボードで代打を努めたのが John Young で、これは彼のデモトラック集。(5)は当時のセットリストに入っていた曲で、後の「Arkangel」。1990年6月には、ギタリストとして Par Thrall が正式に招聘され、Geoff Downes も復帰したため、John Young の ASIA 活動歴は数ヵ月で終わってしまうのだが、John Wetton との共作活動はその後も続き、QUANGO 結成に参加することで、再び、John Wetton、Carl Palmer とバンドを組むことになる。

HEART / BALLADS THE GREATEST HITS (1996)

2007-10-13 20:52:52 | JOHN WETTON
(1) Alone
(2) What About You
(3) All I Wanna Do Is Make Love To You
(4) Without You
(5) Never
(6) Never Stop Loving You
(7) I Didn't Want To Need You
(8) These Dreams
(9) The Woman In Me
(10) Stranded
(11) Strangers Of The Heart
(12) All I Wanna Do Is Make Love To You (live)

John Wetton が90年8月のインタビューで、“準備中の新曲”として紹介した「Halfway To Heaven」「Forever」「I'll Never Stop Loving You」のうち、「I'll Never Stop Loving You」は、ASIA 録音のものが遂に世に出ないまま、共作者の David Cassidy、Cher、HEARTのそれぞれが録音して、アルバムに収録している。HEART のそれは、「BRIGADE(1991)」の日本版LPにボーナストラックとして収録されただけで、世界中の ASIA ファンの誰も聴けない状態が続いていた。その後、1996年に、これも日本のみで発売されたベストアルバムに、「Never Stop Loving You」として収録されていることが判明した。このベストアルバムには、曲ごとのクレジットは作曲者(Sue Shifrin、John Wetton、David Cassidy)だけで、ライナーノーツにも

「アルバム『BRIGADE』の日本盤のみに加えられていたボーナス・トラック。ハードでタイトなサウンドに挑むようなアンのヴォーカルはあまりに見事である。」

と書かれたのみ。なぜ HEART が ASIA の楽曲を一瞬とは言えアルバムに収録したのかは分からないままである。ただ、この楽曲が「BRIGADE」と同じメンバーで録音されたのだとすれば、それは

Mark Andes (b.vo,b)
Kim Bullard (key)
Denny Carmassi (ds)
Haward Leese (b.vo,g,key,mandolin,autoharp)
Sterling (key)
Ann Wilson (vo,b.vo)
Nancy Wilson (vo,b.vo,g,key,mandolin,blues harp,dobro)
Richie Zito (g)

Produced by Richie Zito

である。おそらくは、John Kalodner と Geffen Records つながりで Cher の「LOVE HURTS(1991)」に収録され、その線で、同じ Richie Zito がプロデュースしていた HEART の「BRIGADE」にも収録されることになったのであろう。

DAVID CASSIDY / DIDN'T YOU USED TO BE ... (1992)

2007-10-13 08:03:13 | JOHN WETTON
(1) Raindrops
(2) For All The Lonely
(3) Treat Me Like You Used To
(4) Somebody To Love
(5) I'll Never Stop Loving You
(6) Soul Kiss
(7) Tell Me True
(8) Like Father, Like Son
(9) It's Over
(10) One True Love

Bill Bergman (fungi horns) on (3)(7)
Chuckii Booker (b)
David Cassidy (vo,g,b.vo)
Luis Conte (per)
Steve Diamond (ds,key programming) on (8)
Dennis Farias (tp)
THe First A.M.E. Church Chor (cho) on (10)
Denny Fongheiser (ds,per)
Vaughn Johnson (key,drum programming)
Ron Komie (g)
Nick Lane (tb)
Olivia McClurkin (b.vo)
Dick MclLvery (org)
Treana Morris (vo) on (5)
Derek Nakamoto (string,org,rhodes)
Scott Page (sax)
Sue Shifrin (b.vo)
Alfie Silas (b.vo)
Rose Stone (b.vo)
Kevin Wyatt (b)

Produced by Eric Thorngren

「Prayin' 4 A Miracle」の共作者である David Cassidy のソロアルバム。ギタリストの Ron Komie も同様に参加。John Wetton が ASIA の楽曲として準備していた(5)が、Treana Morris とのデュエット曲として収録されている。Cher や HEART の歌い方と異なり、静かな仕上がりなので、ASIA の面影を探すことは難しい。

ASIA / THE DEFINITIVE COLLECTION (2006)

2007-10-13 07:35:14 | ASIA / best album
(1) Heat Of The Moment
(2) Only Time Will Tell
(3) Sole Survivor
(4) Wildest Dreams
(5) Here Comes The Feeling
(6) Don't Cry
(7) The Smile Has Left Your Eyes
(8) The Heat Goes On
(9) Open Your Eyes
(10) Daylight
(11) Go
(12) Voice Of America
(13) Too Late
(14) Wishing
(15) Days Like These
(16) Go (remix)

Geoff Downes (key,vo)
Steve Howe (g,vo)
Steve Lukather (g) on (15)
Mande Meyer (g) on (11)(12)(13)(14)(16)
Carl Palmer (ds,per)
John Wetton (vo,b)

Produced by Mike Stone except:
(11)(12)(13)(14)(16) by Mike Stone and Geoff Downes;
(15) by Frank Wolf

オリジナルメンバーによる ASIA 再興に合わせて発売された、Geffen Records による最新のベストアルバム。1枚ものとしては、「CLASSIC ASIA(2001)」「THE BEST OF ASIA(2003)」に続くもの。収録曲数は、17曲、12曲ときて、今回は16曲に増えているのだが、「Wildest Dreams」「Here Comes The Feeling」「Wishing」と「Go」のリミックス版が追加されている。結成から25年が経っていて、とにかく初心者対策が必要なのは分かるが、そろそろコアなファンのためにも、未発表音源のCD化などを進めてもらいたいところである。

EMERSON, LAKE & PALMER / IN THE HOT SEAT (1994)

2007-10-13 02:07:37 | GREG LAKE
(1) Hand Of Truth
(2) Daddy
(3) One By One
(4) Heart On Ice
(5) Thin Line
(6) Man In The Long Black Coat
(7) Change
(8) Give Me A Reason To Stay
(9) Gone Too Soon
(10) Street War

Bonus Tracks
(11) Pictures At An Exhibition
a. Promenade
b. The Gnome
c. Promenade
d. The Sage
e. The Hut Of Baba Yaga
f. The Great Gates Of Kiev
(12) Hammer It Out

Lynn B. Davis (cho) on (11)
Keith Emerson (key,keyboard programming)
Grag Lake (vo,g,b)
Paula Mattioli (b.vo)
Linda MacCrary (cho) on (11)
Ricky Nelson (cho) on (11)
Keith Orsen (b.vo) on (2)
Carl Palmer (ds,per)
Fred White (cho) on (11)
Bill Wray (b.vo)

Produced by Keith Olsen

いまのところ、ELP の最後のスタジオアルバム。新作を制作中の1998年、Greg Lake が脱退を宣言して ELP はその活動を停止することになる。(10)は、Greg Lake と Geoff Downes の RIDE THE TIGER プロジェクトの成果物であるが、Geoff Downes はクレジットはされていない。

EMERSON, LAKE & PALMER / BLACK MOON (1992)

2007-10-13 01:50:06 | GREG LAKE
(1) Black Moon
(2) Paper Blood
(3) Affairs Of The Heart
(4) Romeo And Juliet
(5) Farewell To Arms
(6) Changing States
(7) Burning Bridges
(8) Close To Home
(9) Better Days
(10) Footprints In The Snow

Bonus Track
(11) Blade Of Grass

Keith Emerson (key)
Greg Lake (vo,g,b)
Carl Palmer (ds,per)

Produced by Mark Mancina

ELPowell や 3 を別にすれば、オリジナル ELP として「LOVE BEACH(1978)」以来、14年ぶりのスタジオアルバム。(11)は日本版のみのボーナストラック。最近の欧米版には、(1)(2)(3)(4)のシングル編集版がボーナストラックとなっているようである。(3)は、Greg Lake と Geoff Downes の RIDE THE TIGER プロジェクトの楽曲。

ROBERT BERRY / PILGRIMAGE TO A POINT (1993)

2007-10-10 20:42:15 | CARL PALMER
(1) No One Else To Blame
(2) You've Changed
(3) Shelter
(4) Another Man
(5) The Love We Share
(6) The Blame
(7) The Otherside
(8) Freedom
(9) Last Ride Into The Sun
(13) The Weapon

Produced by Robert Berry

GTR と 3 でプログレ正史に登場してきた Robert Berry のデモトラック集。(1)(5)は Steve Howe との共作で、おそらく GTR のセカンドアルバム用の楽曲。(3)は Carl Palmer、(9)は Keith Emerson、Carl Palmer との共作で、おそらく 3 用の楽曲。(13)は発売当初は隠しトラックとされていたが、後にソロアルバム「IN THSESE EYES(1994)」に収録された曲のようだ。

3 / ... TO THE POWER OF THREE (1988)

2007-10-10 20:08:25 | CARL PALMER
(1) Talkin' Bout
(2) Lover To Lover
(3) Chains
(4) Desde La Vida
(i) La Vista
(ii) Frontera
(iii) Sangre De Toro
(5) Eight Miles High
(6) Runaway
(7) You Do Or You Don't
(8) On My Way Home

Robert Berry (vo,b,g)
Keith Emerson (key)
Carl Palmer (ds)

Produced by Carl Palmer and Robert Berry

Keith Emerson は、Greg Lake、Cozy Powell と組んで1986年に ELP を再興した後、今後は、GTR のセカンドアルバム制作が宙に浮いて行く宛のなくなった Robert Berry と Carl Palmer と組んで 3 を結成する。ともに残されたアルバムは1枚きり。Robert Berry は、Carl Palmer が見出し、Brian Lane に引き合わせたことでプログレ正史に登場してきたマルチタレント。そのデモトラック集「PILGRIMAGE TO A POINT(1995)」には、このバンドは当初、SMOKING GUN というバンド名を名乗る予定で、Keith Emerson、Robert Berry、Carl Palmer のほかに、Sue Shifrin が参加する予定だったとの秘話が記されている。Sue Shifrin は、「Prayin' 4 A Miracle」に始まる一連の楽曲を、夫婦で John Wetton と共作している女性。ここでは(3)が、その Sue Shifrin と Bob Marlette の作品。