「人間工学にもとづいて『使いやすく』してあります」
こういうのに限って、「右利きが持つ方の」手で使いやすく工夫して作られており、左利きにとっては、ただひたすら使いにくい工夫、たとえば邪魔なところに突起やくぼみがついてたりすることが多いです。
「人間工学」にもとづくと、たいてい右利きだけに使いやすいように、(それは自然と)左利きには不便なようにデザインがされます。
そんな状況でも、コピーひとつで、印象が違います。
■「人間工学に基づいて作りました (右手用)」■
実際は作ってなくても、「人間」のなかには左利きがいることは承知しているようだ、と。
■「右手にフィットする形を、人間工学に基づいて作りました」■
人体の一部「右手」を研究したんだな、と。
何で左手は研究しないんだ、とは思うものの、上に述べた"「人間」工学の対象外…"という不快感はないかもしれません。
よく似ているけれど、
■「人間工学に基づいて、右手にフィットした形を作りました」■
では、「人間」を工学的に分析したら多くの人は右利き→人間は右を使うので…→人間なら右利きなので…→左利きは人間ではないので…と変形しかねないのです。
「人間工学」は、右利きに使いやすい(そうすると自然と左利きに使いにくい)位置にくぼみが付いたデザインに象徴されるように思います。
わざとやっているわけではありませんが、「人間工学」には、右利きで健康な成人の健常者の男性に合わせ、それ以外を無視するようなおごりを感じています。
「ユニバーサルデザイン」は、本来はだれでも、つまり(人の抱える事情は色々なものがありますが、利き手に関しては)左利きだろうが右利きだろうが、万人に使いやすいことを目指しているはずです。
「ユニバーサルデザイン」という考えを広める動きが、「老人に使いやすい」という点ばかりクローズアップされ、ボタンを大きくすること、文字を大きくすること、ばかりに終ってしまうことを危惧しています。
こういうのに限って、「右利きが持つ方の」手で使いやすく工夫して作られており、左利きにとっては、ただひたすら使いにくい工夫、たとえば邪魔なところに突起やくぼみがついてたりすることが多いです。
「人間工学」にもとづくと、たいてい右利きだけに使いやすいように、(それは自然と)左利きには不便なようにデザインがされます。
そんな状況でも、コピーひとつで、印象が違います。
■「人間工学に基づいて作りました (右手用)」■
実際は作ってなくても、「人間」のなかには左利きがいることは承知しているようだ、と。
■「右手にフィットする形を、人間工学に基づいて作りました」■
人体の一部「右手」を研究したんだな、と。
何で左手は研究しないんだ、とは思うものの、上に述べた"「人間」工学の対象外…"という不快感はないかもしれません。
よく似ているけれど、
■「人間工学に基づいて、右手にフィットした形を作りました」■
では、「人間」を工学的に分析したら多くの人は右利き→人間は右を使うので…→人間なら右利きなので…→左利きは人間ではないので…と変形しかねないのです。
「人間工学」は、右利きに使いやすい(そうすると自然と左利きに使いにくい)位置にくぼみが付いたデザインに象徴されるように思います。
わざとやっているわけではありませんが、「人間工学」には、右利きで健康な成人の健常者の男性に合わせ、それ以外を無視するようなおごりを感じています。
「ユニバーサルデザイン」は、本来はだれでも、つまり(人の抱える事情は色々なものがありますが、利き手に関しては)左利きだろうが右利きだろうが、万人に使いやすいことを目指しているはずです。
「ユニバーサルデザイン」という考えを広める動きが、「老人に使いやすい」という点ばかりクローズアップされ、ボタンを大きくすること、文字を大きくすること、ばかりに終ってしまうことを危惧しています。