介護のお仕事〜浅からぬ縁〜

昨日、人事異動の発表がありました。
16時からの発表でしたが、お休みの人には課長から直接電話がかかってくる手筈になっていました。
しかし待てど暮らせど一向に電話は鳴らず…
もしかして異動しないのかな⁉︎と思っていたら、先に職場の仲間から異動表がメールで回ってきました。
そこには確かに私の名前が！そして17時ぐらいに電話があって正式に異動を言い渡されました。
と、いうことで４月から職場が変わります。
介護のお仕事から離れることになります。
私は業務士として採用されたので介護以外の仕事をすることもあり得るのです。

介護の仕事に携わって19年、数字にしてみると結構長いなと思いますが終わってみればあっという間でした。
この19年の間で感じたことの一つに人との縁があります。
前回のこのシリーズではお世話になった先輩について書きましたが、施設に入所している利用者さん達にも私はたくさん励まされてきました。こちらがお世話をしているつもりで、私はいつからか利用者さんに助けられていたのです。


今まで関わってきた利用者さんの中でも飛び抜けて印象に残っているお婆さんがいます。
最初に配属された養護老人ホームで担当させてもらい、私が今の特養へ異動した後、その方もレベル低下に伴って特養へ入所されました。その時も私が担当させてもらいました。

その後、私がより介護度の高い方々が入所されているフロアへ異動すると、その方もさらにレベルが低下して同じフロアへ移動してきました。その時の担当もまたまた私。数年後にその方は亡くなり、最期をお見送りさせてもらいました。

私はそのお婆さんの晩年に深く関わることになりました。
身寄りのない方で、在宅に戻ることは困難な方でした。

私は不思議と、最後に同じフロアにその方が来て私の担当になった時、自分はこの方の最期を看取るんだろうなぁという気がしていました。最期までお世話できたのはとても光栄なことです。歌が好きで、踊りが好きで、散歩も大好きで、よく無断で出て行っては探しに行ったものでした。様々な思い出が蘇ります。

昨日、今日とお休みなのですが、人事異動の発表後に同期の子たちからメールが届きました。淋しくなるね、と…。
苦楽を共にし励まし合ってきた仲間と離れ、私は一人で違う場所へ行きます。初めての場所は緊張するし不安だらけですが、異動するたびに私は良い縁に恵まれてきたので今回もきっと大丈夫だと思います。
同期の仲間には先に行って待ってるねと返信しました。