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まりもブログ!!

まりも動物病院スタッフによるブログです。

分離不安症とは?その2

2014年08月10日 | 高橋

こんにちは高橋です

暑い暑い夏が来ましたね

体調を維持しにくい季節ですが、いかかがお過ごしでしょうか

私は暑いのが大嫌いで、夏バテ気味です

前回は沢山の閲覧と関心を頂きまして、ありがとうございました
今回も続きの分離不安症についてお話します

原因・背景

今知られていることは

  • 母親や兄弟との早期分離や人工飼育(育児放棄などやむおえないこともあります)
  • 飼い主さんとの過度な愛着
  • 留守番時にトラウマになるような恐怖を感じる事が起きた(空き巣や雷、台風など理由は多岐にわたります)
  • 飼い主さんが何回も変わった
  • 家族の環境や状態が変わった

などが挙げられます

治療の種類

近年では、行動療法を用いての治療が推奨されています

薬物療法のみですと前回お話しした通り、精神を安定させるだけでは根本的解決になりません。そしてずっと薬を飲まなくてはなりません

薬を飲み続け、それでも破壊行動や自慰行為を止められない...なんて話をよく恩師から聞かされたものです

あるワンちゃんのお話だと、人に対して強い攻撃性を持ち手に負えず病院へ駆け込み、投薬と外科的に犬歯を削る治療法。それでも手に負えず、トレーナーさんの元へ駆け込んだそうです

幸いこの子も行動療法で今は幸せに暮らしています

うちの子がこんなだったら...と思いますよね...私もトレーニングの勉強をしていてショックでした

なのでまずは、お家での環境作りとワンちゃんの行動を変えることを始めます

しかし、ワンちゃんや飼い主さんの状況によっては、薬物療法と行動療法、環境改善を織り交ぜ、その子に合った治療をします。

行動療法

  • いってきます、ただいまの儀式はしない (ワンちゃんに自身が落ち着いてないと構ってくれないと教えます)
  • 出掛けるきっかけに慣らす (出掛けるという事が更なる不安材料になるので、そこを緩和してあげます)
  • 1人遊びを上手に覚えてもらう (一人で遊ぶことは独立心を芽生えさせ、知的運動になるので脳の活性化にも繋がります。)
  • お家の中で1番安心する場所を作ってあげる (これはクレートトレーニングといって、他の問題行動や躾にも大きく関わってくる大切なプログラムです。)

クレートトレーニングとは、まずワンちゃんが主に居る部屋の中で窓と玄関から遠い所に作ってあげましょう。 外からの騒音がよく聞こえると、落ち着ける場所にはなりません。 そして、ワンちゃんが見ていない時に、クッションやクレートの中にご褒美を入れておきます。自然と自分から中に入り、自分でご褒美を見つけ獲得するという行動が大切なので、ここでは一切声かけやアイコンタクトをやめてください。 だんだんと自分からその場所に行き始めたり、その場所の外でも中でも寝たりご飯を食べるようになればこのプログラムの成功になります!

このプログラムは年月を要する子と短期間で出来る子と様々です。 長い目で見てあげてください。

まとめ

現在飼われている犬の頭数は11534千頭と言われていますが、日々この瞬間にもゾクゾクと増えています。

しかし、正しい知識の下で買っている方は極一部です。

売る側の知識が欠如している、現在の日本。情報も錯誤していますよね

しかし、たった一つ、共通している言葉があります。

人の福祉がなければ、動物の福祉はあり得ない

ということです。共存って言えども法律に縛られない無法地帯の中では難しいのです。

特にこの問題は、現代社会が生んだ悲劇と言えるでしょう

ただ、人とワンちゃんに様々な要因が重なり起きるもの。どちらが悪いではなく、お互いが歩み寄ることが問題解決に繋がります。

皆様が一歩ずつ良きパートナーになれるよう祈っています