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まりもブログ!!

まりも動物病院スタッフによるブログです。

黒い便

2013年11月12日 | 吉村
今日はとても寒いですね
今シーズンで一番の寒さとのこと

睡眠時、思いのほか気温が下がり、お腹を冷やして下痢になってしまった経験とかありませんか
気温の変化が激しいこの季節、下痢など消化器症状で来院する動物が多いです。

便の状態を見ることは、お腹の調子を把握するのにとっても便利です。
便の硬さ・臭い・色を見ただけで、ある程度病状が予想できることが多いです
その情報に加え、排便回数や排便するときの様子などを考慮すると小腸なのか大腸なのかも絞り込むことが出来ます

小腸というのは十二指腸・空腸・回腸という3つの腸の総称で栄養を吸収するのが主な役割です。大腸は盲腸・結腸・直腸からなり、ここで水分が吸収され便が作られます。

お腹を壊すと、便の形や臭いが変化するわけですが、今回のテーマは便の色について
腸の粘膜が傷つき出血をすることで便に血が混じり、いわゆる『血便』になるわけですが、実は出血する場所によって、色が全く異なります。

肛門に近い大腸で出血をすると、見た目にも赤い鮮血便になります。

胃や、胃に近い小腸で出血をするとこんな色になります



この色から血便は想像できないかもしれません。墨汁みたいに真っ黒です
いかにも悪そうな色ですね
これは血液の成分である鉄が、胃酸と混じりあうことでこのような色になります。

大腸は胃から遠い場所にあるので、胃酸の影響を受けないため血が本来の赤色のまま、ということなんですね。

黒色便は真っ黒い見た目から『タール便』とも言われています。コールタールの真っ黒な色からそう呼ばれているそうです。

鮮血便・黒色便いずれにしても、大量の出血が疑われた場合はやはり原因究明が必要です。

便は健康のバロメーター
観察するだけで色々わかりますので、今後ちょっと意識して見てみてください








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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (まま)
2021-08-10 16:38:20
こんにちは。

便で検索してたら辿り着きました。
黒の便、これは犬のものですね?
血便でしたか?同じような便が出てびっくりしていて。
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