こんにちは、獣医師の岡本です
最近少し暑さが和らいで、過ごしやすくなりましたね
夜は虫の声が聞こえたりして、秋も近いのかなと感じます
さて、最近ニュースや新聞で話題のデング熱ですが、どんな病気?と聞かれるとわからない…(´∵`)という方も多いと思います。
そこで、今回はデング熱についてお話しします('∀'*)
デング熱の病原体は、デングウイルスという、フラビウイルス属のウイルスで、
同じ属に黄熱や日本脳炎ウイルスなどの有名なウイルスがあります
ちなみにデングウイルスはこんなかんじのウイルスです
↓
デング熱はこのデングウイルスによって起こる急性の熱性感染症で、発熱、頭痛、筋肉痛、皮膚の発疹などが主な症状です
英語で別名「break-bone fever」というように、関節の痛みが伴います((((;゜Д゜)))))))
ウイルスに感染した患者を蚊が吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が他の人を吸血することでウイルスが感染します。
稀に重症にまで発展し、さらにごく一部では死に至ることもあります…
デング熱に治療薬はなく、ワクチンはありません
ただし、デング熱はヒトからヒトに直接感染するような病気ではなく、また、感染しても発症しない場合が多い(8割程度)ので、かかったらすぐ死ぬような重い病気ではありません
予防として今のところできるのは、蚊にさされないようにすることです。(なかなか難しいことではありますが…
外出の際には、できるだけ肌の露出を避け、虫よけスプレーをするなどの対策をしっかりしましょう
蚊から卵にこのウイルスが移ることはないので、秋が来て蚊がいなくなるのを待ちましょう