先日、生徒さんのRちゃんのレッスンをしていただきに、私の先輩にあたる宮地楽器講師遠藤記代子先生のところへうかがってまいりました。
Rちゃんはソリストに向いている演奏家で、3月にはヴィヴァルディのコンツェルトa-moll2,3楽章のソリスト、そしてコンクールを控えています。
遠藤先生は、人の学びを熱心に研究されている先生で、楽器について、演奏法、呼吸法、人の育成、などなど相対的に造詣が深い方です。
特に、ヴァイオリン体操、合気道やヨガなどの知識を総動員したレッスンには定評があり、演奏に役立つ呼吸法や体の使い方を体操を使って効果的に教えてくださり、演奏を頭を使いながらしていく方法を子供にも大人にも熱心に教えてくださる素晴らしい先生で、体操や練習法レポートを弦楽器雑誌サラサーテに連載されています。
私も、体の使い方はアレクサンダーテクニークの受講や、少しだけですがヴァイオリン体操を使って考えている身なので、遠藤先生のレッスン大変興味深く付き沿わせていただき感謝でした。
その日、Rちゃんが教わっていたことは、倍音を沢山含んだ音の鳴らし方。
倍音を含めば含むほど、遠くまで響く豊かな音になります。Rちゃんはソリストとして常にオーケストラに君臨し続ける演奏をする必要があるため、レッスンはそのテーマで進められました。
成長過程にいる体に体操を使って働きかけたり、強い音を出そうと思ってRちゃんはゴリゴリと演奏をしていたところを、「ヴァイオリンに名前をつけて、ヴァイオリンちゃんをマッサージするみたいに弓を使うのよ」と、Rちゃんの腕をマッサージしたり押したりしながら「強い、けれどやさしい動き」と、「強くて硬い痛い動き」を繰り返し繰り返し伝える遠藤先生。
ボーイングを腕だけで行うのではなく、体全体で呼吸をするのと同じ運動で行う方法を60分たっぷり教えてくださいました。
たとえば、腕の脱力や手の内側の筋肉とエネルギーを高めるために
労宮という手の平にあるツボを押したり、(画像参照)
おへその指三本分下にある丹田というツボを意識したりお腹を温めたりしながら、指板に指が乗るとき丹田を押すようイメージしたり、
弓で弦をこするときそれがそのまま丹田につながるようイメージしたり、そうすると体と弓、体と左手につながりが生まれていきました。
労宮は、グーをしたとき中指の真下にあるツボで、手のひらの真ん中部分、少し内側に凹んでいる場所です。
このツボをほぐしたら、そのツボを内側に入れるような気持ちで手を丸め、その形で弓を持つととても自然にラクに弓が持てるのです。
私の言葉では「卵をつぶさないように弓を持つ」というものなのですが、ツボを意識するとエネルギーが内在したままの状態で弓が持てるので、ツボ、これから意識したいとおもいます
それから足と手をつなげる体操、上半身と下半身をつなげるような体操も行い、膝を使っての体重移動を利用した運弓や、音楽と呼吸の一致をそのまま弓で呼吸する動きの一致にするよう図ったりして、Rちゃんの音色や、表現がよりダイナミックに観客に伝わるようになったのでした!
遠藤先生は宮地楽器武蔵小金井店で講座も行いますよ!
私は1月22日の回に参加する予定です。22日は既に定員だそうですが、追加の講座が1月29日に行われるそうなので、興味ある方ぜひ行かれてみては?
遠藤記代子先生による特別講座 『ヴァイオリン演奏のためのストレッチ』 | 弦楽器 ~ 宮地楽器小金井店
このように、ある程度曲が出来上がった状態で遠藤先生レッスン受講をすることを当教室ではお勧めしています
また、私とは違った角度でレッスンを受けてみたい方にも、遠藤先生のレッスン受講をお勧めしています。
先生によって得意分野があるので、最大限に先生のよい所を学んでいきましょう!
上手くなれれば、誰にどう習ったのかなんて関係ありませんから!
いつもありがとうございます
横浜・ガーデン山バイオリン教室 -大崎 まりあ
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