恋とロックは乙女のサプリ

恋しさとせつなさと心強さと音楽と飲み食いと仕事と遊び、とか、つまりは生活の諸々を。

お赤飯

2006-02-12 12:42:09 | 懲役38年、ただ今服役中。
昨日の午前の話。
コジカヴィンスキーの練習のために俺は群馬へ向かってた。
その高崎線の車内。
マナーモードにしてたケータイが俺のズボンの中でvibeした。
画面を見ると「○○部長」の文字が。
おいおい、何だよ~?
思い当たるのは某自治体の入札案件だ。
村上君(東京大学物語)ほどの知識も想像力もない俺は電話に出るまでの2秒ぐらいではそれくらいしか予測が立たなかった。

私「ハイ、お疲れ様です。」
車内はそんなに混んではなかったが一応電車の中なので俺は小声で電話に出た。

部長「寝てた?」
私「いえ、ちょっと電車の中で寝てました。」
部長「何だ、家にいないのか?」
私「はい、何かあったんですか?」
部長「いや、うちの息子が今日誕生日で家で赤飯作ったんだけど作りすぎちゃってさ。お前家近いから持って行ってやろうと思って。」
私「え?あ、そうなんですか?すみません、今居ないです。」
部長「明日は?」
私「明日は居ます。」
部長「なら明日持ってってやるよ。また電話するわ。」
私「あ、すみません。」
部長「じゃあな。」
私「はい、お疲れ様です。」
ガチャ。

話はさらにその前日。
金曜日の話。
俺はその部長と同行した帰り、山手線の車内で「いやぁ、お金無いっすよ」とぼやいていた。
俺はただのネタ話として別に何をねだるつもりも無かったのだが部長はちょっと気にしてしまったのかもしれない。

で、さっき近くのスーパーで待ち合わせてタッパーに詰まった赤飯ともう一品野菜を使った郷土料理を戴いた。
部長「冷蔵庫で保存してたからレンジで温めてから食えよ。」

いえ、このお赤飯はレンジに入れずに食べますよ。
部長の気持ちでもう十分温かいので。

ごめん、嘘です。
やっぱりレンジで温めてから食べます。
せっかくなんで。

しかしこのブログでも仕事の話題があるたびに書いてるかもしれないがこの会社はホントに温かい人が多い。
その中でも上に上がっていく人はやっぱり器がでかいなって思う。
知ってる人は知ってるエピソードだが俺が前の彼女と別れた時、当時の課長(今回の部長とは違う人)もかなり粋な計らいをしてくれた。
そりゃ当然文句もいっぱいあるんだがそれでも何とかやっていけてるのはそんな人間関係がベースにあるからだろうな。

とりあえずこれからレンジで温めて初潮気分でお赤飯を食べます。
ポッ